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Photo by
noouchi
利他のきもち
実のところ、先週までの2~3週間、けっこうぷりぷりと怒っていた。
平日、一日一回(いやそれ以上)、その怒りの原因について吐き出さないとやっていられない、という状態が続いた。「ああ、いまのわたし、ちっとも冷静じゃない」と俯瞰で見る自分がいるのだけれど、そんな自分を押しのけ押しのけ。放出できる場が確保されていたことが、不幸中の幸いだった。
いまは時間もすこし経って、俯瞰の自分が大きい。冷静になると、「なぜあそこまで怒りが続いたのか」と思う。
振り返りも兼ねて同僚と雑談を交わしていたら、はたとその理由に気づいた。それは、「利他の気持ちをちっとも感じられなかったこと」だった。利他の気持ち(精神)は、自分よりも他人の幸せや利益を優先し、積極的に貢献しようとする考え方を指す。
それをちょっと意訳させてもらうと、要はコミュニケーションを取る中で、「ありがとう」や「ごめんなさい」が極端に少なかったのだ。これが不足したコミュニケーションは、怒りだけではなくて、物悲しさや虚しさみたいなもので溢れかえりそうになる。ただただエネルギーを奪われかねない。
「ありがとう」「ごめんなさい」。これが素直に、時に必要に応じて飛び交っているかどうかって、バカにできないと切実に感じた。
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