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慣れない置き配

Amazonの置き配に、まだ慣れない。

今日は在宅ワークだった。狙っていたわけではないけれど、Amazonで注文していたスリッパと画鋲が届くことはアプリの通知で知っていた。

いつインターホンが鳴るのかはよくわからなかったので、パチパチとキーボードを打ったり、たまにスマートフォンを触ったりしながら午前中を過ごす。だんだん配送のことが頭の中から薄れ切ったころ、「テレレン テレレン」とインターホンが鳴ってビクッとした。

「通話」ボタンを押して、「はい!」「……」「はい!」「…あっ、Amazonです」。我が家のインターホンは声が届くまでにラグがあるようで、こちらの返事に気づかず、少しの間、画面に待ち続けてどこか心もとなさそうな配達員が映る時間がある。

解錠し、マンション内に入っていく配達員の姿を確認して、インターホンの画面を切る。

トイレ行こうと思っていたけど、来るまで待とうかな。キーボードを打ちつつ、落ち着かなくて立ち上がり、つい部屋を意味もなくウロウロと一周したりする。

あれ、来ないなあ、ほかの階も回っているのかなと気を揉んでいると、スマートフォンが振動する音が聞こえた。Amazonからの通知で、ハッとする。そういえば、置き配に設定していたことを思い出した。

実家といま暮らしている家の大きな違いのひとつが、宅配ボックスの有無。家を出るまで置き配の設定など気にしてこなかったのだけれど、以前いまのマンションの郵便ポストに収まるだろうと思っていた配達物がダメだったらしく、はじめて「配達できなかった」旨が届いたことがあった。そのときに、配達の基本設定を「置き配」に固定したのだ。

まさかインターホンでやり取りした場合もそのまま置き配になるとは知らず、通知を受け取ってからすぐに玄関のドアを開けると、段ボールが置いてある。配達員の気配も感じなかった。持ち上げるとなかなかの重量感。もう少し先の配送予定だった野菜ジュース6本も一緒に入っていた。ここまで運んでもらったことがありがたい。

便利だけど、なんだかこのシステムにまだ慣れない。あと数回体験すれば、馴染んでしまうのだろうけど。

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のん
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