秋を爪に忍ばせる
１ヶ月に一度のペースで、ジェルネイルを施術してもらう。今回のネイリストさんは、初めて来店した時に担当してくれた人だった。もう10ヶ月ほど前のことなので、確認はしていないけれど向こうは覚えていないだろうな。
一番季節を意識する時間が、ネイルサロンに行っている間だな、と思う。初めて来たときはとにかく自分が好きなもの、イメージが頭の中を占めていた。それで選んだのがどこか宇宙を、星雲を彷彿とさせるようなデザインだった。
何度か来ると、だんだん「春だから桜のイメージでピンク系にしようかなあ」「暑くなってきたし、涼しい色合いとか」「夏だから海っぽい印象のものとか……」といった具合に、デザイン・カラーの選考基準が季節になっている。通っているネイルサロンが提示してくれる新作デザインも、そういった傾向があるのでなおさらなのかもしれない。
秋の色というと、端的に思い浮かぶのが紫、黄色、オレンジ、深い緑、赤。サツマイモ、カボチャ、紅葉あたりから想像できる色だ。
今回も爪に秋の気配を忍ばせている。
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