落とす、削る

ジェルネイルをやってもらうとき、一番時間を使うのはネイルをオフ（落とす）して爪を切り、形を整えること。

前回に引き続き、ネイル関係の話だ。

ネイリストの方にネイルをしてもらうとき、美容院のようにスマートフォンを触ったり、雑誌を読んだりということはほぼ不可能に近い。当然のことだけど、髪を切ってもらう時とは違って手が塞がれている状態だからだ。

だからネイリストさんの手元に注目してしまう。オフする時に、爪に薬剤を塗って、アルミホイルを巻いて、放置して。その間にもう片方も同じことを繰り返す、その効率の良さもなんだかおもしろい。

アルミホイルを剥がし、柔らかくなったネイルを削って落とす。爪を切る。

慣れればなんてことないのかもしれないけれど、他人の爪を切る、もしくは削るって、かなり緊張してしまいそうだと思う。切ろうと削ろうと、いずれにしろ使う道具は刃物といっても大きな齟齬はないだろうし。相手に怪我を負わせるリスクは決してゼロではない。

落とす手間と、怪我をさせるかもしれないリスクと隣り合わせの爪を切る（削る）行為。施術の中で一番時間がかかるのも頷けるな、と思う。