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倉庫型スーパーで、わたしたちは違う生活を送っていると気づく

3連休の間に、コストコへ行った。

母が会員で、彼と3人で向かった。彼が母に会うのは二度目になる。

レンタカーを借りてから母をピックアップするまで、「どうなるんだろう」とほんの少しだけドキドキしていたけれど、母が合流してからはとても穏やかな雰囲気が流れ続けた。勝手にわたしはあっという間に状況に馴染む。

コストコへ行くのは約5カ月ぶり。引っ越す前にいろいろ調達するために家族で行ったのが最後だ。
最後に来たとき、母と私はほとんど一緒に行動していて、新生活に必須のモノ、あったほうが良いものについて、あーでもないこーでもないと話しながら、どんどん物資をカゴに入れていっていた。

今回は、あのときとは状況が違う。カートを押すのはわたしか彼で、母はこちらを気にしすぎず、結構自分のペースで色々眺めていた。ちょっと離れたな、と思うと軽やかに戻ってくる。

以前は「使い切らないと思うからやめとくわ」と言っていたものをカゴに躊躇いなくいれ、「絶対あっという間になくなっちゃうよ」と言っていた徳用のインスタント味噌汁や韓国海苔を買うのをやめたりした。当時は冷蔵庫がまだ準備できていなくて、ほとんど見向きもしなかった生鮮食品売り場を熱心に眺めた。

母はスパムの缶詰を「これこれ」と言いながらカゴへ入れた。わたしたちは、以前買ったスパムをまだ食べきっていない

もう離れた場所で互いの生活があって、欲しいものもちょっとずつ違う。そんなことを、改めてしみじみと感じ入る時間でもあった。

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のん
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