検索ジャンキー
家まで帰る道中、無性にチャーハンが食べたくなった。町中華やコンビニのモノではなくて、母直伝のとても簡単に作れるチャーハン。
具材は、炒り卵と鮭フレーク、小口ネギ。味付けは個包装されている出汁1袋だけ。出汁は別に個包装されていなくてもいいのだけれど、個包装されているほうが分量を計ること必要が無く、考えずに済むのでお手軽だ。味も間違いなく美味しい。
作り方もシンプルで、油を熱したフライパンの上で溶き卵を作って、それをいったん皿に移しておく。また少しフライパンに油を足したら、ご飯を全体に油がまとわれるくらい炒めて、適当なタイミングで出汁、鮭フレーク、炒り卵を入れて炒める。あとは皿によそって小口ネギをまぶして緑色を足したら完成。
要は、材料をどんどん投入して炒めるだけの簡単チャーハン。気をつけた方が良いところは、あたたかいご飯を使用することくらいだろうか。
冷蔵庫の中身を思い出しながら、「鮭フレークだけ無いな」と購入。家に帰って台所に立つと、銀色の小袋が2つ目に入った。鍋の締めに麺だけ使ったことで余った塩ラーメンの粉末スープだ。「これは出汁の代わりになるのでは……」とハッとする。
ついスマートフォンに手が伸び、「ラーメン 粉末スープ チャーハン」で検索すると、某袋麺でおなじみの食品メーカーが公式で上げているチャーハンのレシピが出てきた。
イケる！と喜んだのも束の間、こうやってすぐ検索してしまう自分にため息が出てしまう。まるで検索中毒。検索ジャンキー。失敗を恐れすぐに正解を求めてしまった無意識下の行動にがっかりする。
作ったチャーハンは美味しかった。でも、一旦あのまま自分のひらめきを信じて作った方が、もっと美味しいと思えたかもしれない……。
レシピに載っていた、油を熱するときに粉末スープを混ぜる方法は思いつきもしなかったので実践した。検索することによる良き収穫も当然ある（だからやめられない節もあるけど……）。また作ろう。
いいなと思ったら応援しよう！
