プリンがおいしいと喜べればそれで

SNSに関して、「情報を取りこぼすのが怖い」という恐れを抱えている自分が常に内側にいた。

けど最近は、必要なものは必要なときに自分の目に入るのでは？　何もかも拾うのは無理ゲーでは？　ということが、やっと腹落ちしてきている。以前は「そんなこと言ってもさあ」とどこか無視していた。とはいえ、「常にいた」と過去形で書いてはみたけれど、完全に消失したわけでもない。まだこの感覚は残っていて、思うことはたくさんある。

数時間前、うっかりかつて好きだったアイドルに関する雲行きの怪しいSNS投稿を見てしまい、凹んでしまった。トレンド入りとかしていたのではなくて、Xのおすすめ欄の一番上に、ポンッと載っていた。この欄は本当に廃止してほしい。望んでいるユーザーはほぼゼロではないかと本気で思っている。

けれど、そのあと友人らのうれしいお知らせや、『あちこちオードリー』を観て気持ちが明るくなった。芸能事務所ケイダッシュステージから、オードリーも含めた漫才師3組が出演していて、この瞬間に聞けてうれしい話がたくさんあった。そもそもこれらの情報を知ったのも、SNSだ。こうやって、恩恵も享受しているゆえに頭が痛い。

まだ、昨年よりタイムラインをしっかり見すぎないようにするとか、それくらいのことしかできていない。SNSとの距離感というものを、一度本気で考えないと、せっかく、「豊かだ、満たされている」と思っていた心が、気づいたときにはどんどん貧しくなりそうで、最近はそれを恐れている。

なんだかなあ。おいしいプリンに喜んで、味わって、そういうことを大切にできれば十分なのにね。

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