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右京さんの言葉に涙がこぼれた日曜日。

「もう少し一緒にやりませんか?」

杉下右京さんの台詞にぽろりと涙が出た。あの“去る者は追わず、来る者は拒まず”の杉下右京が去ろうとする相棒を引き留めている。その事実に驚き、感動し、思わず出た涙だった。

ドラマ『相棒』。現在は1年ごとに約半年間、シリーズを放映している刑事ドラマ。水谷豊さん演じる警視庁「特命係(通称:人材の墓場)」の切れ者・杉下右京と、その相棒が難解な事件を次々と解決していく。4代目となるいまの相棒は、元法務省のキャリア官僚だった冠城亘。彼を演じた反町隆史さんが、2022年3月23日に最終回を迎えた最新シリーズ『相棒season 20』で卒業となった。

シリーズが放送される前から、反町さんの卒業は発表されていた。初登場の『season14』から7年。ついに来たか~……とさみしい気持ちを抱きつつ、今シーズンも欠かさず視聴していた。

冠城亘「最後の事件」は前後編で2週連続スペシャル。1週目をすぐ見たい気持ちをぐっとこらえ、今日録画していた前後編2本を一気に観た。ストーリーの詳細は省くが、相変わらずさまざまな思惑が交差する、映画1本分のような重厚感だった。

そして、最後。冒頭の台詞である。これまで3人いた相棒たちには、何も言わず、止めようとすることなく、そっと見送ってきた杉下右京が、「君が特命係を去ることをできれば拒みたい」という。さみしそうに微笑む表情が、杉下右京としてではなく、演じている水谷豊さんの気持ちのようにも思えて、ぐっと胸を締め付けるものがあった。それを言わせた冠城亘というキャラクター、7年間という時間の重みを感じたシーンだった。

season21が放送されるかどうかは、まだわからない。放送してほしいとは思う。けどそうなると、新たな「相棒」が登場することになる。紅白歌合戦の司会のように、予想をしても全く当たりそうにないけど、「次は女性かな?」「今まで出てきたキャラクターなのかな?」と勝手に想像しつつ、また半年間ほど待ってみたいと思う。

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のん
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