仕事を辞めてから些細なことで泣いてしまうの話。【からかい上手の高木さん】
今日は映画「からかい上手の高木さん」を見てきました。
ストーリーも何も事前に予習せず、ただ永野芽郁ちゃんが昔からずっとファンなので公開されたら行こう!という気持ちでした。
なので、まさか主人公が教師だとは思わず。
教師の主人公や教育実習生の高木さんが中学生たちとの関りを通してお互いの気持ちに気づいていくような内容なのですが、中学校が舞台だとは思わずびっくりしました。
そして、自分でもびっくりするくらい号泣してしまいました。
私は大学卒業後に中学校教師になり、40人の生徒の担任をさせていただいていました。
しかし、たった1年で退職してしまったのです。
退職してからもう2ヶ月経つのに、いまだに街で中学生を見かけたりすると「今頃みんなどうしてるかなー」と考える時があって。なんか分からないけど泣きそうになる時もあって。
今回もそうでした。映画の中で主人公が生徒の悩みを聞いたり、生徒に注意をしたり、不登校の生徒に家庭訪問したり。
一番涙が止まらなかったのは、生徒たちが合唱練習をしているシーンです。男子たちがふざけながら歌っているところ。笑えるシーンなのに、私は大号泣でした。笑
私が担任をしていた頃も合唱コンクールの練習で男子たちがふざけて歌って、みんなが笑いすぎて歌えなくなったり、逆に先生注意してください!って言われたり。
そういう思い出がぶわっと蘇ってきて、泣いてしまいました。何の涙かは分かりません。
いつもそうなんです。自分の教員時代を思い出すと涙が出てしまう。
何の涙?何が悲しいの?と考えるのですが、教員を辞めた後悔でもなく悲しいわけでもなく。自分でも分からないのです。
ただ、帰り道に考えて思ったのは「悔しさ」と「寂しさ」かもしれません。
不登校の生徒への家庭訪問も、私は他の人よりあんまり行けませんでした。生徒から相談された時もうまく解決してあげられなかったこともありました。
自分にもっと経験があれば。もっと余裕があれば。もっと救えた生徒がいたかもしれないと、どうしても考えてしまいます。
担任が私じゃなくて、他のベテランの先生だったらとか。1年目から担任を持たせる環境にもいまだに納得できないのですが、でも他の1年目だったらもっとうまくやれてたんじゃないかとか。
もう終わったことだから考えても仕方ないのだけれど、やっぱり気持ちの整理には時間がかかるのかも。
そういう「生徒に何もしてあげれなかった」悔しさと、もう一つは寂しさ。
どれだけ怒っても、やっぱり生徒は私にとってかけがえのない存在でした。
就職と共に一人で地元を出て引っ越してきて、友達も家族もいない環境は寂しかったです。でも、毎日学校に行けば友達のように慕ってくれる生徒がいました。
いつも私を笑わせてくれたり、いろんな話をしたり、行事では衝突がありながらも賞を取れたり。
常に私の周りには明るい生徒がいたので、次第に寂しさも感じなくなりました。
もちろん叱らなければいけない場面もいっぱいあったし、笑顔になれない日もありました。でもみんな我が子のような存在でした。(子供いないけど)
そんな生徒たちとのお別れが、一番辛いのかもしれません。だから街で中学生を見かけるとうるっとしてしまうのかも笑
卒業する姿を見たかったなとか、成長するところを間近で見て居たかったなとか。やっぱり思ってしまう。
仕事を辞めるか続けるかで迷った時も、今思えば一番はそこでした。ただ、それ以上に私の精神面で限界が来てしまっていたので辞めざるを得ない状況だったのだと思います。
どう考えても、辞めるしかなかったと今では思うのですが、また生徒と会いたいと思ってしまいます。生徒がいない毎日は、寂しいです。
でも、またどこかで会えるとも信じています。いつになるかは分からないけど、生きている限りまた会える。
それが唯一の希望です。
こんなに私が未練タラタラでも、案外生徒はスッと切り替えて新しい先生と楽しく過ごしていると思いますが笑
私にはもう少し、心を整理する時間が必要かも。区切りをつけて、また前を向けるようになるといいな。
あとは泣かないようにしたい!笑 教師もののドラマや映画にも、純粋に楽しめるようになりたいな。
もちろん今日見た「からかい上手の高木さん」はすごく良かったし、2人の関係性や10年越しの思いなど見どころはたくさんでした。(年齢的にも2人と自分が重なる)
あと撮影地の小豆島は海がきれいで、行ってみたくなりました!(海大好き)
そんな6月の幕開けでした。なんとか今月中に次の就職先を見つけて、自分の趣味も充実できる月にしたいな。
ちなみに今後の目標なのですが、生徒が大きくなった時に何かしらのメディアで生徒が私の名前を見つけて「あの時の担任の先生だ!」となってくれることが理想です笑
今月も少しずつ頑張って行くぞー!