クラスター感染の大雑把図解
クラスター感染がうんたらって、よくわからんなって人向け。
概略まとめ
コロナウィルスは、感染する条件が限定されているから、その条件をつぶせば広まらない。という考えの元、日本は行動している。
ほかの国との比較より、それらの対策は功を奏しているようです。
手洗いと咳エチケットによる感染防御を引き続き実行していきましょう。
感染が広がる大まかな図解
まず初めに、
以下の図の中で赤が感染者で、青が未感染者を示すとします。
ここに、一人の病気持ちの人がいます。
彼が8人の人に出会ったところ、2人に病気を移してしまいました。
病気がうつった人が、さらに別々に8人の人にであい、
同じく2人に病気を移しました。
一人の人を起点に、2人、4人と感染したことが分かります。
ここで、病気がうつった(感染した)人だけを抜き出すとこんな感じ。
1段階落ちるごとに、2倍の人に病気を移していますね。
この、一人の感染者が他人を感染させる数が再生産数となります。
最初に病気の人が4人いたとしたら、
こんな感じで2回感染が進むと16人が感染し、合計で28人病気になりました。
インフルエンザなど、よく目にする病気はこんな感じだと思っといてください。(インフルエンザは1.5くらいらしいのでもう少し増加緩やか)
コロナウィルスの増え方
ではここで本題。
コロナウィルスも、再生産数自体は大体2(地域によって数値が変わるのでわかりやすく2にさせて)でインフルエンザと同じくらいなのですが、病気の広まり方がちょっと違います。
誇張して書くとこんな感じ。
最初に4人感染者がいたら、そこから8人に増えるのは上の図と変わりませんが、1人の人が8人に、残りの3人は誰にも移していない図になっています。
このようにコロナウィルスは、多くの人は他人に全く移さないにもかかわらず、一部の人がたくさんに移すという特性があります。
これをクラスター発生と呼んでいます。
この後どうなるかというと、
さらにこんな感じで増えていくものと考えられます。
対策
ここで、なぜ一部の人がたくさん移してしまうのかの原因を偉い人がうんうん考えていきました。
・ウィルスが違う?
→ゲノム配列見ても感染力についての共通性がわからない
・人が違う?
→大量に移している人でも、のべつまくなしに移しているわけじゃない
そして気づきました。
感染する場所に特徴がある!
これが、
・密閉空間(換気の悪い場所)にいた
・人が密集していた
・近距離で会話や発生が行われていた
というクラスター発生条件になります。 厚労省3/9報告より
やるべきこと
インフルエンザのような
このような増え方ですと、手洗いやマスクなどの個々人の意識のみが
感染拡大防止の対処法になりますが、
コロナウィルスは
こういう感じですので、クラスターでの感染を抑えられれば、感染者をあまり増やさずに対処していけます。
日本はこの取り組みをしていて、その成果を今まさに確認している段階です。
私見ですが、今週末には施策の効果がはっきりし、今後の具体的指針が出るのではないでしょうか。
そして、たとえクラスターが出来ていたとしても、それらの移りかけた人が手洗いを。移しそうな人がマスクや咳エチケットをしていけば、患者の再生産を減らすことが出来ます。
個々人の取り組みと全体の戦略を組み合わせて日本での死者を減らしていきましょう
次は
”風邪の症状を感じても、自宅で療養して”
ということについて、こんな感じで書く予定です。
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