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滅ぶべし旧人類(ラスオリ日記)

光届かぬ聖域

※この記事はラストオリジン「光届かぬ聖域」イベントのネタバレを含みます。というか、全編のあらすじを書き出しています。読みたい方だけお進みください。
※胸糞旧人類要素が含まれます。勢い余って画面を叩き割らないようご注意ください。


第1部 救われなかった者

 夏を満喫するオルカ号の面々。冒険ごっこに興じるちびっこ組は、洞窟内に奇妙なオブジェを発見する。そこには、サラカエル達の属する「コウヘイ教団」のシンボル……に似た何かが刻まれていた。ここはコウヘイ教団の支部のようだが、そのシンボルを冒涜するとは。
 激怒するサラカエル。アザゼル、ヴェロニカと共に、背教者達を断罪せんと支部へ乗り込む。
 「光」を祖とするコウヘイ教団のはずだが様子がおかしい。信徒達は教理を忘れ、鉄虫を救いと崇め、あろうことかサラカエル達に刃を向ける。

第2部 光の降臨

 カゴシマ支部のアザゼルは、既に堕ちていた。待てど暮らせど現れない救援者を、ついに待てなくなってしまった……。わけではない。彼女は知っていた。知ってしまっていたのだ。コウヘイ教団が、腐り果てていたことを。
 人類がヒュプノス病によって滅びようとしてもなお、「救い」をちらつかせ、金をせびることしか考えていない幹部。欲にまみれ、数少ない人類にもかかわらず、血で血を洗う人類。鉄虫による襲撃に疲れ果てた信徒達。
 アザゼルは、信じられなくなった。鉄虫による襲撃は「鉄の懲罰」としていたが、あれは「光の使徒」なのだ。あれは、私達を光の懐へと誘う救いなのだと。バベルを利用し、鉄虫を集め、皆と共に光の懐へ還るのだ。

第2部 光の終焉

 目を覆い、光を自ら遮ってしまったアザゼルは、立ちはだかるアザゼルに憎悪を向ける。たった一人の信徒も救えなかった不甲斐なさ、教団の実態を知ってなお天使を演じ続けた自分への憐憫、遅過ぎた救援者への怒り――
 教典に記されていない救援者を信じるアザゼルに、問う。「では、その救援者の子孫は?」「子孫は旧人類のように醜い争いを起こさず、欲望に走らず、手を取り合うことができるか?」
 アザゼルは、答えられない。例え彼は愛に純粋であっても、後の人類は、旧人類と同じようになるかもしれない。だが、アザゼルは思い出す。
「あなたを救いに来たのでした」

第3部 救援者たれ

 戦いに敗れたアザゼルは、己の取り返しのつかない過ちに気づく。自らバベルを暴走させ、エンジェル達に別れを告げる。
 生き残った信徒を助け出し、オルカへと引き揚げる。教典に記されない救援者――もとい司令官に触れ、自分自身を赦せるようになったエンジェルとラミエル。司令官もまた、彼女たちを守ることへの決意を新たにする。
 バベルと共に光の懐へと還ったアザゼルと信徒達を埋葬し、事件は終結を迎える。
 ようやく落ち着いて夏を満喫できる――。
「司令官争奪戦だ!!」
 落ち着かせてはくれないオルカ号の面々が、そこにはいた。

完走した感想

 ほんっっっっとによ゛か゛っ゛た゛ね゛え゛え゛え゛え゛(泣)
 あと支部長。お前は誰が許しても俺は許さん。
 読んでいてもうずっと胸が締め付けられてた。ノーパンだけど。
 黒アザゼルさんが堕ちてしまうところとか、もう痛々しいんだ描写が。ずっと光の試練として受け止め続けてきたけど、天使ちゃん(信徒の一人)が亡くなってしまったことで揺らいでしまって。教団の実態について書かれたメモを見つけ、知りながらも目を逸らし続けていた「自身の生まれた意味」を再認識させられてしまう。ノーパンだけど。
 白アザゼルも「自分だったら、きっと同じになっていた」と同情してしまう。苦しかったねえ。辛かったねえ。できることなら黒アザゼルを抱きしめてあげたい。そう思わざるを得ない。でもパンツは履いてくれ。

 そんでラミエル。皆の代わりに罪を背負う役割として降臨したことになってるんだけど、言わば聞こえのいいスケープゴート。当然ノーパン。
 というか皆の代わりに罪を背負う存在なのにそれに対して石を投げて罰してるの何?バグじゃん。皆の罪を背負うっていう感覚がまず意味分かんないけど、じゃあなんで背負ってもらった側が石投げてんだっていうね。原罪だか何だかわからんけど赦すから……。幸せになってくれ……。でもパンツ履いて。

 奇しくも宗教と金の問題が紙面を彩る現在にピッタリ過ぎるシナリオだった。旧人類クソだなって思いながら読んでたけど全然タイムリーだったし人類は滅ぶべきなんよやっぱ(過激派)。
 でもパンツは履け。

パンツは教理に反するらしいっすよ

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