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留学に向けたHSKの勉強方法①(試験の概要・単語の覚え方等)

この記事では、大学院留学に向けたHSKの取得時期、勉強方法についてお話ししていきたいと思います。


HSKの取得時期(出題開始の2ヶ月〜3ヶ月前までには受けたい!)

中国の大学院に留学しようとすると、まず最初にぶち当たるのが言語の壁でしょう。

ほとんどの中国の大学院では、必要書類としてHSK5級あるいは6級のスコアの提出を求めていると思います。

私が受けようとしている大学でも、5級240点以上あるいは6級180点以上のスコアの提出が求められています。

中国の大学院は、奨学金と同時申請だと早いところは11月から始まるので、出願期間に間に合うように、出願期間開始の2〜3ヶ月くらい前までには受験を済ませた方が良いと思います。

というのも、HSKは、受験日から結果が届くまでに2ヶ月くらいかかるからです。
(これは紙での試験についての情報です。ネット受験もできると最近知ったのですが、そちらはもっと早いのかもしれません)

たとえば、公式ホームページを見ると、2023年11月18日に受験すると、結果の送付予定が翌年の1月18日になっています。結果自体は1ヶ月後にネットで確認できます。

情報収集が難しく個人戦になりがちな大学院受験では、余裕を持ったスケジュールの設定が大事になってくるかと思うので、せっかく勉強したのに出願期間に間に合わない!なんてことにならないように、余裕を持って受けることをおすすめします。
私自身が、色々な都合上出願が2月締め切りなのに11月に受けようとしており、このことが結構頭痛の種になっているので……。


HSK6級の試験内容

公式HPより、HSK6級は、リスニング、読解、作文の3部分に分かれており、合計101問の構成です。リスニング・読解はマークシート方式で、作文は記述式です。


リスニング

リスニングは問題数が計50問、100点満点、試験時間は約35分です。解答後、読解が始まる前に答案記入予備時間が5分あります。

第一部分から第三部分までの三部分あります。

◯第一部分
 合計で15問。90字程度の文章を聞いて、そ  の内容と一致するものを問題用紙の4つの文の中から1つ選ぶ。合計15問。

◯第二部分
 800字程度の男女の会話を聞いた後に、質問を聞き、その答えを4択の中から選ぶ。合計15問。

◯第三部門
 300〜500字程度の長文を聞いた後、質問を聞き、答えを4択から選ぶ。合計20問。


読解


読解は第一部分から第四部分に分かれています。合計50問、100点満点で試験時間は50分です。

◯第一部分
 4つの文章の中から誤りがあるものを1つ選ぶ。合計10問。

◯第二部分

 各課題文にある3〜5ヶ所の空欄を埋めるのにふさわしい語句のセットを4択から選ぶ。合計10問。

◯第三部分
 1つの課題文に5つの空欄があり、それぞれの空欄を埋めるのに最適な文を、5択から1つずつ選ぶ。合計2題計10問。

◯第四部分
 課題文を読み、内容についての質問に対する答えを4択の中から選ぶ。合計5題計10問。


作文

6級の作文は要約文を書く問題です。問題数は1問、100点満点で試験時間は45分です。

10分間で1,000文字程度の課題文を読み、その内容を400字程度に要約しなければなりません。


勉強方法

私自身は今HSK6級の勉強をしています。

HSKというか、中国語の勉強を本格的に始めたのは今年に入ってからで、しかも直接6級を受けようとしているので、結構チャレンジャーというか危ないことをしていると思います(真似しないでください)。

私の場合は、中国にルーツを持っていること、小学校に上がる前になりますが1〜2年中国で暮らしていたことがあること、その後も夏休み等に度々中国に行っていたので元々中国語をある程度理解できる状態だった(相手が言っていることは大体聞き取れる・日常会話なら一応話せる・拼音無しだと文章はあまり読めない)ので、最初から6級を受けているのですが、一から中国語を勉強するという方で時間にゆとりがある場合は、4・5級から受けた方が良いかと思います。


必要な参考書(公式過去問題集プラスα自分が補強したい分野の本)

まず、絶対必要なのは公式の過去問題集でしょう。5回分の問題が載ってます。

直前期になるととにかく何度も解くことになると思います。私も今から1ヶ月間やり込みます。

個人的に、こういう言語系の試験は単純な知識量よりも自分の中で全体の“解き方のコツ”をつかむ方が点数のアップに繋がる気がする。特にリスニングはとにかく場数を踏んだ方が良い……!TOEICで習った。

ウチの子 
定価3,960円(税込) 
級が上がるにつれて高くなってしまう……


そして、公式の過去問プラスαで、自分が補強したい分野に応じた参考書を買いましょう。

私の場合は、単語量と作文能力を伸ばしたかったので、下の写真の本を買いました。

アスク出版 定価3,300円(税込)
内容ミッチミチでかなり良い


この本の良い所は、まず対策がしにくい閲読第一部分の病句と作文部分についてしっかり練習させてくれる所です。

あと、本の最初数ページにわたって6級に必要な単語が全て載っているので、これ一冊で単語対策もできます。音声もダウンロードできる。

めちゃくちゃありがたい。

6級に必要な単語が全部載ってる
ありがたい

一応私はこの2冊を完璧に仕上げていて合格に持っていこうと思っています。
受験まで時間がもうあまりないし、6級となると一冊一冊結構高いので……。


まずは単語を覚えよう

個人的に、過去問を眺めている感じだと、HSK1〜4級は特に閲読(読解)の部分は日本人ならばある程度勉強すれば雰囲気で読めてしまう部分も多いと思うのですが、HSK5・6級は付け焼き刃の対策だとちょっとまずいと思います。

求められる語彙が多くなってくるのでもうカンでは読めません。私は最初6級の閲読に目を通して全然読めなくてかなりショックでした。

5級で約2,500語、6級で約5,000語が必要になってくるので、単語に関しては早め早めから継続的に勉強した方が良いです。

単語学習のポイントは以下の3つだと思っています。

①毎日続けて学習する
②寝る前、朝起きてすぐに復習をする
③拼音も合わせて一緒に覚える

①毎日続けて学習する

まず一つ目のポイントは、毎日続けて勉強することです。

人間の記憶力は、単語暗記などをする時は一度勉強しただけだと、すぐに忘れてしまいます。

何度も何度も復習することでやっと定着し、“使える”語彙になります。

今は外国語学習用のアプリがたくさんありますが、私は専用の単語ノートを作って、覚えたい単語を書き写し、空いた時間を見つけたら何度も見返して復習するようにしてます。

アプリを使ってないのは、スマホを手に取ると他のものも見たくなってしまい、結果的に集中できなくなるのが嫌だからです笑。

中々覚えられなかったりする所は、
アンダーライン引いたり星マークを付けたりしてます。
全体的に字が汚いな


②寝る前、朝起きてすぐに復習をする


二つ目のポイントです。これはテレビで観た情報を基に中学受験の頃くらいからやってる自己流のものですが、かなり効果を感じるので挙げました。

なんでも、寝る前に覚えた内容が、寝ている間に整理され・定着し、それを朝起きてからすぐ復習することで短期記憶から長期記憶に移行させやすくなるらしいです。

試験という試験をこの方法で乗り切ってきたと言っても過言ではないので、良かったら試してみてください。

③拼音も合わせて一緒に覚える

3つ目のポイントです。

これめちゃくちゃ重要だと思います。

なぜかというと、勉強していて思うのが、日本人が中国語を読もうとする場合、読み方が分からなくても雰囲気で読めてしまう場合は意外と多いです。なので、単語の学習を後回しにしてしまう方は多いと思うし、勉強したとしても漢字と意味だけ覚えがちです。

でもこれは諸刃の剣だと思います。

なぜなら、正しい読み方を覚えないと、いざ話す時にせっかく勉強した単語を相手に分かるように発音出来ないし、リスニングでも聞き取れなくなってしまうからです。

あと、拼音を覚えると、スマホやパソコンで中国語を入力するのがめちゃくちゃ簡単になります。

スマホで中国語を1文字1文字手書き入力するの、地味に時間がかかるので、私自身今HelloTalkで中国の方々とやり取りをしているのですが、手書きで書いてるとすごく遅くて自分にイライラします笑。

最初に覚える時は辛いかもしれませんが、一度覚えると中国語に関する色々なことが便利になるので、単語を暗記する時は拼音も一緒に覚えるようにしましょう。



長くなってしまったので、一旦はこの辺で!

具体的な閲読・作文の勉強の仕方やリスニングの対策方法については次回以降書いていきたいと思います。

中国の大学院留学や中国語の勉強について疑問に思っていることや、私に調べてほしいことなどがありましたら、ぜひコメントください📝
全部目を通して、記事の中で答えていきたいと思います。



それでは、また会いましょう。

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