ピンク・クラウドを観た

観てきました、ピンク・クラウド。
映画の上映情報は極力インターネットからは拾わず、映画館で収集することをモットーにしているのですがこちらの映画はツイッターで知り、観に行くことに。

ネタバレ配慮しない文章になるので観に行く予定の方は観た後に読んで、語り合いましょう。

まず思ったこと。
今この世界にピンクの雲が現れたらきっと受け入れてしまう。
離れて暮らしている家族に対する不安さえなければ、衣食住さえ確保されていれば、ピンクの雲が漂う毎日に不満をこぼしながらも順応するだろう。
ピンクの雲が緑に染まり、一瞬今まで当たり前だった青空が広がった時、私は「外に出ないといけないのか、この生活が終わって、外に出て生きていかないといけないか」と絶望した。

思い出されるステイホームの数週間皆さんはどのように思い考え、あの日々を過ごしただろうか。
もちろんステイホームをせず、世の中の為に外に出て働いていた方もいるだろう。
私はというと、仕事が約1ヶ月休みになり、食料を買いに行く以外の外出はせず、ずっと家にいた。
人と喋ったのもその1ヶ月の内2、3回だった。
休みの間、決まった時間に起き、家のことをし、ひたすらにFF7リメイクをプレイして、ご飯を食べ、お風呂に入り、決まった時間に寝る生活だった。
不謹慎なのは100も承知で、少しだけあの日に戻りたいと思ってしまった。
私はきっと在宅で働いて生きていく方が幸せになれる気がするので早く在宅で働けるスキルを身につけたいと思う。

話が逸れてしまった。
根っからのすけべ人間の私は、やはり『性』にフォーカスが当てられたシーンに喜んでしまった。
人は淋しいと、孤独だと性欲が増すのだろうか、結局のところ性欲とは他者を求める欲求なのかと思わされた。
窓越しで相互オナニーをするシーン。
個人的にオナニー鑑賞に毛ほどの萌えすら持てないのだが、あの状況下だと生きてる人間が自分に欲情しているところを肉眼で見るということは悦びなのだろう、自分の生をも感じることが出来るのやもしれない、そう思うとあのシーンはただのオナニー見せ合いだけでは語れない、この状況の哀しさを物語る重要なシーンである。

いつ会いたい人に会えなくなるか、行きたいところに行けなくなるか、分からないからこそ、やりたいことはやるべきたと改めて考えさせられた。
私のnoteを読んでくれている方々も後悔のないよう、許す限り自由に生きてほしい。

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巳子六郎
文章で生きていきたいです。サポート頂いたその時は、私は生きる勇気がもらえるのだと思います。