主人公補正OVA 16話前編
○○)桃子、見て!
桃子)きゃあっ!!
○○)あははは、ただのカブトムシだぞ〜?笑
桃子)急に見せないでよ○○ちゃんの意地悪!
○○)あはははは笑
近所の山にきた2人は、無邪気に遊んでいた。
桃子)とれた〜?
○○)こいつらヌルヌルしてて全然取れねえ〜!
桃子)桃子もう5匹も取れたよ〜!
○○)なんでそんなに取れるんだよ〜!!
2人は川で魚掴みをやっている。
桃子)こっちいなくなっちゃったからそっち行こ〜っと…きゃっ!
桃子は足を滑らせて転んでしまった。
○○)よっしゃ、やっと取れた!!おーい桃子〜、取れたぞって、あれ?桃子〜?
桃子)○、○ちゃん…うぷっ!
○○)桃子!!おい桃子!!
桃子が溺れているのを○○は見つける。
桃子)たす、け…
○○)桃子!!
桃子はどんどん流されていく。
○○)(くそ、間に合え…間に合えっ!!)
○○は必死に泳いで桃子の元へ行く。
○○)(よし、掴んだ!)
○○は桃子の腕を掴んでなんとか浅瀬に辿り着いた。
○○)はぁ…はぁ…桃子、大丈夫?!
桃子)……。
桃子は返事をしない。
○○)そんな…桃子、桃子!!
桃子)うっ、ゲホッゲホッ…○○、ちゃん…
○○)桃子…よかったっ、良かったっ!!
桃子)ごめんね、○○ちゃん…
川の水なのか涙なのかわからないくらい、2人は大泣きした。
そして気づけば辺りは暗くなっていた。
○○)どうしよう、おうち帰れない…
桃子)うぅ、寒い…
○○)桃子…はいこれ。
桃子)お守り?
○○)うん、僕の宝物。これがあれば絶対に大丈夫。
桃子)ありがと…。
2人は抱きしめあって暖をとった。
泣いている桃子に対して○○はずっと助けを呼んでいた。
○○)誰か〜〜!!助けて〜〜!!
「おい、この声○○くんじゃないのか?!」
『こっちから聞こえてきたわよ!』
○○が叫び続けたおかげで探しにきた村の人たちが2人に気づいた。
○○)おじさん!
「○○くん!!無事だったか?」
『桃子ちゃんも一緒なのね!良かった…』
○○と桃子は無事に保護されて村へと戻った。
あとから2人は両親にこっぴどく叱られたが、○○は全部自分のせいだと言って桃子を庇った。
その日からしばらくして、○○は東京へと引っ越した。
そう、これは○○と桃子の幼い頃の出来事である。
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○○)うわ、そのお守り懐かしいな。
桃子)○○ちゃんに貰ってからずっと持ってるんだよ!
○○)そんなボロボロになったのもう捨てていいのに笑
桃子)バチが当たるでしょ!それに桃子にとってはすごく大事なの!
○○)そ、そっか…
桃子)そんなことより、やっと桃子の番だね!
○○)頼むからお決まりの展開はもうやめてくれ…
桃子)お決まりの展開?
○○)ん、なんでもないよ笑、行こっか?
桃子)うん!
To be continued……
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