主人公補正OVA4話後編
○○)あれ〜どこいったんだ?
史緒里や日奈子さんとはぐれたあと、どこを探してもあやめが見つからない。
○○)ラインも既読になってないし…どうしたんだ?
もしかしたら誘拐、なんてことも頭に浮かんでしまう。
○○)もう一回、いろんなお店を見てみよう!
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あやめ)お兄ちゃん、どこ…
あやめは1人で彷徨っていた。
あやめ)携帯の電源もつかないし、ちゃんと充電しとけばよかった…
近くの椅子に座り、○○を待つ。
あやめ)大体、私がいるのに2人と楽しそうに話してるのが悪いんだからね!…はぁ、やっぱりお姉ちゃんみたいにできないな〜…
あやめは自分とは正反対な性格の絵梨花を羨んでいた。
絵梨花はいつもグループの中心にいて、みんなを引っ張る。
それに比べてあやめは、引っ込み思案で引っ張られる側だった。
あやめ)お兄ちゃん、どこなの…会いたいよ…
今にも泣き出しそうになるあやめ。すると、
??)お〜い!あやめ〜!
あやめ)お、お兄ちゃん?
あやめが顔を上げると、○○は走ってこっちに向かってきていた。
あやめ)お兄ちゃん!!ギュ~!
○○)全く、勝手に1人でどこか行っちゃダメだろ?
あやめ)ごべんなざい〜泣
あやめは○○に抱きつきながら泣き始めた。
○○)ほんと、手のかかる妹なんだから笑…あやめ。
あやめ)うん?
○○)あやめはあやめのままでいいんだよ。強がらなくていい、ありのままのあやめが、僕は好きだから。僕にとってのあやめは、可愛い可愛い自慢の妹だよ。
あやめ)お兄ちゃん…
○○)さ、暗くなっちゃうしおうち帰ろっか?
あやめ)うん!!あっ、ギュッ!
あやめは○○と手を繋いだ。
あやめ)やっぱり、お兄ちゃんの手は大きくてあったかい!
○○)ふふっ、よかったね。
手を繋いで歩く2人の姿は、それはそれは美しい兄妹だった。
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あやめ)ただいま〜!
○○)ただいま。
○○母)あらおかえり!あれ、もう逆転ごっこはいいの?笑
あやめ)うん、やっぱり私、お兄ちゃんの妹がいいもん!
○○母)ふふ、そうねぇ。さ、ご飯にするから手洗ってらっしゃい。
あやめ、○○)は〜い!
あやめ)あ、ちょっと待ってて!
あやめはそう言うと自分の部屋に入ってった。
○○)どうしたんだろう…まいっか。
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あやめ)プルルルル…📱
??)もしも〜し!
あやめ)もしもしお姉ちゃん?久しぶり!
絵梨花)あやめ!どうしたの急に?
あやめ)お兄ちゃんを誘惑するにはどうすればいい?
絵梨花)ぶふっ!な、なにそれ?!
あやめ)実はさ…
あやめは今日のことを話した。
絵梨花)そういうことね〜。よし、じゃあお姉ちゃんが特別に教えてあげよう!
あやめ)教えて!
絵梨花)カクカクシカジカ…そうすれば1発よ!
あやめ)えぇ…恥ずかしいよぉ〜///
絵梨花)筒井家の女ならバシッと決めなさい!!
あやめ)わ、わかった…頑張る!
絵梨花)よしその調子だ!がんばって!
あやめ)うん、ありがとう!
ピッ!📱
あやめ)ふぅ…ついにこれを使う時がきた、か…よし。
○○)あやめ〜〜!ご飯食べないの〜?
あやめ)今行く〜!!
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○○)ふぁぁ〜…そろそろ寝よっかな。
○○は読んでいた本を閉じ、寝る体勢に入る。すると、
コンコン🚪
あやめ)お兄ちゃん?入ってもいい?
○○)いいよ〜。
ガチャッ!🚪
○○)えっ?!
あやめ)ふふ、どう?
あやめはいつも着ているモコモコのパジャマではなく、下着姿だった。
○○)ちょ、ど、どうしたんだよ、あやめ!
あやめ)私だって、大人だもん…
○○)あ、あやめ?
あやめは○○のベッドに入る。
あやめ)お兄ちゃん。私が大人ってこと、証明してあげる。
○○)ひ、ひゃぁぁぁぁ!!!!
この後、あやめは終始優位に立っていたそうな。
もちろん、どんなことをしたかは言いませんがね笑
一方その頃、隣の部屋のあの方はというと…
奈々未)ふ〜ん、兄妹逆転ごっこ…面白そうじゃない。ふふっ、
なにやら怪しい笑みを浮かべていた。
To be continued……
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