主人公補正OVA 7話後編
深川)じゃあまたあとでね!
○○)は〜い!
そう言って女神は赤い暖簾をくぐっていった。
○○)ですよね〜、ハハッ笑、はぁ…。
一緒に入れるわけないだろう、なにを期待していたんだ。
○○)あれ、誰もいない…
本当に穴場なのだろう、大浴場には誰もいなかった。
○○)1人の方がゆっくりできるし、いっか!
鼻歌を歌いながら、体を洗っていく。
○○)よし、は〜いろっと。
乳白色のお湯に足を入れる。
○○)ふぅ〜気持ちいい…一人でこんな大きいところ占領できるなんて最高だなぁ…今度蓮加も連れてこ。
1人しかいないから、独り言も喋り放題である。
??)○○く〜ん!!そっちはどう〜?
○○)この声…麻衣さんですか〜?
深川)そうだよ〜!そっちも1人〜?
○○)はい〜!麻衣さんも1人ですか〜?
深川)そうだよ〜!
この壁の裏に麻衣さんが…いかんいかん、現行犯逮捕されてしまう。
深川)ここいいでしょ〜?
○○)はい!すごくいいです〜!
深川)よかった〜!
やっぱり気になる!!少しだけなら…
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○○)ふぅ〜さっぱり〜!
結局、僕には覗きをするなんて勇気はなかった。
○○)これでいいんだ、僕は変態じゃない。ゴクゴク…牛乳美味っ。
いくらプライベートとはいえ、相手は警察だ。
そんな人のお風呂を覗くなんて馬鹿でもしないだろう。
深川)○○くん、先上がってたんだ笑
○○)麻衣さっ…
な、なんだこの女神は…濡れた髪、火照った身体…本当に同じ人間なのだろうか…
深川)ん?どうしたの?
○○)あ、いや、綺麗だなって…///
深川)もう…///ありがとっ…。
くっ、髪を耳にかけながら牛乳を飲んでいる…なんて破壊力だ…。
深川)よし、さっぱりしたし、お部屋行こ?
○○)は、はいっ!
部屋に着くと、豪勢な料理が並べられていた。
○○)ど、どうしたんですかこれ!
深川)いつもは頼まないんだけど、今日は2人だから、少し高いのにしちゃった笑
恐るべし警視長の財力…こんなのテレビでしか見たことないぞ…
深川)じゃあ、食べよっか?
深川、○○)いただきます!
肝心な味はというと、全部今まで食べたことのない味すぎて、なにがなんだかわからない。でもこれだけは言える、超美味い。
深川)ふふ、美味しそうに食べるね。
○○)だってめっちゃ美味しいんですもん!
深川)私、好きだなぁ〜美味しそうに食べる人。
○○)っ…///、そんなにじっと見ないでください…///
深川)あ、照れてるの〜?可愛い笑
○○)そんなことっ、ん?
違和感を感じて下を見ると、汁物をこぼしていた。
○○)あっち!!
深川)大丈夫?!今拭いてあげるから!
○○)だ、大丈夫ですよ!自分で拭けますから!
深川)いいから遠慮しないで!ほら!!
○○)ほ、ほんとに大丈夫ですから!
拭こうとする麻衣さんと、遠慮する僕で取っ組み合い状態になる。
深川)早く拭かないと、あっ!
○○)危ない!!
麻衣さんは転んでしまった。
○○)いてて…大丈夫ですか?
深川)ごめんね、大丈…あ///
○○)ん?あっ///
僕が下敷きになったせいで麻衣さんが押し倒したような状態になってしまった。
○○)ご、ごめんなさい!麻衣さんを守るのに必死で!
深川)ね、ねぇ○○くん。私のこと、嫌いじゃない?
○○)え?あ、当たり前ですよ!!麻衣さんは本当に女神みたいな人です!
深川)そっか…じゃあ、今日は小悪魔になっちゃおうかな?
そう言うと麻衣さんは浴衣を脱ぎ出した。
○○)ま、麻衣さん?!
深川)ふふっ、私だって、たまには発散しないとね?
結局、日帰りではなく一泊することになりました…。
To be continued……
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