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Studio Oneの[ノートで埋める]機能で作編曲支援が出来ること。2022/5/18追記
どうもごきげんよう、相変わらず寒いですね。さて今回はS1の
[ノートで埋める]機能を使って、メロディやフレーズの作編曲のサポート方法をご紹介しようと思います。内容的には以前書き綴った
[ノートランダマイズ]機能の応用です。
前述の機能の説明は以下をご参照くださいまし。
・2022/5/18追記ここから
今回はスタワンの自動作編曲機能を紹介します。
— じゃすみん@睡眠障害 (@zyasmine) May 17, 2022
①コードトラックに入力したコードをインストトラックにドラッグ、
コードの構成音が自動入力される。
②F4を押して左上にインスペクター画面を表示。
[コードに従う]のプルダウンでコードの構成音並び順を変更する。
ツリーに続きます。#DTM #DTMer pic.twitter.com/yu092SkBR6
③構成音の並び順を整えたら編集画面ですべて選択
— じゃすみん@睡眠障害 (@zyasmine) May 17, 2022
→音楽機能[ノートで埋める]
動画のとおりに要件設定すると自動でノートが入力される。
④適当に楽器を当てはめるとバッキングパート出来上がり。以上!簡単ですごく便利だけど、知らない人が多そうなスタワンの機能紹介でした👍#DTM #DTMer
とまぁ簡単に書きつづったものを転載しただけですが、詳しく書くと
・[コードトラックに抽出]→コード表示部分に解析されたコードが表示される。
・表示されたコード名の部分をインストゥルメントトラックにコピペする。
自動で構成和音が入力される
F4を押すとインスペクターという画面が左上に表示される。
[コードに従う]という項目がありオフ・ナロー・パラレル・ベース
を選択することでコードに変化を加えます。
以下リファレンスマニュアルより抜粋します
オフ:デフォルトのモードです。このモードではコードトラックはトラックに影響を与えません。
パラレル:このモードでは、影響を受けるトラックのコードが並行にずれ、音楽内容のルートノートが対象のコードのルートノートに合致するよう揃えられます。音楽内容のコードのノート関係が維持されるため、一部のノートがキーから外れることがあります。
ナロー:このモードでは、影響を受けるトラックのノートが、コードトラック内の現在のコード内の直近のノートへとずれます。
ベース:このモードはパラレルと同じですが、ベースノートに特別なルールがあり、元のコードのベースノート(ベースノートがない場合はルート(根音))がターゲットのベースノートまたはルートにマッピングされます。
上記の動画ではピアノとドラムスだけだったので参考例として、ベースモードを選択し、シンセパッドで厚み・広がりを出しました。
清書して書き出したデータはこちら前半はドラムとピアノのみ。
二巡目がシンセパッドあり。印象が少しは変わったんじゃないでしょうか。
・2022/5/18追記ここまで
さて、早速始めましょう。素材は上記の記事で作ったコードを元に、さほど機械的ではないメロディを(あくまで個人の感覚的に)作ってみたいと思います。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65505825/picture_pc_f385af5fad01065ceda2bb8213bea9c1.png?width=1200)
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65505770/picture_pc_fb7cf453cc06d01b4299906a0431ab99.png?width=1200)
S1でノートを選択、メニュー>音楽機能の中に[ノートで埋める]があります。内容的にノートランダマイズと似ています。
ノートランダマイズとの差異はノート・音符が置かれていないところにも
フレーズを作成出来ること。
例えばインサート範囲という項目があります。
出番としては始点と終点のメロ、コードは決めているのにその繋ぎが埋まらない時とかでしょうか?ありますよね?繋ぎのフレーズやコードが降りてこない時。そういう時にこの機能は使えるんじゃないでしょうか?
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65509628/picture_pc_3669a054c59fc586e384850da5d27172.png)
・設定項目
インサート範囲:これは用途によって選択。コード上のメロならループ範囲
繋ぎが浮かばないときは選択されたノート間。パート全体は予め使う音域が決まっている時…もしかイチから作る時くらいかな?
・リズム:これは随意に。ただし、空のステップにのみノートをインサートにはチェックを必ず付けておいたほうが良いです。チェックを付けていないとノートが重複します。
・ピッチ:カスタムピッチ範囲はフレーズ作りの肝です。メロなら1オクターブ上くらい範囲を決めて置いていいかなと。オプションのスケールを適用にチェック入れておけばその音階に合ったノートが挿入されます。
さて、早速生成。今回はGメロディックマイナースケールでやります。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65509650/picture_pc_ff6362b6c64817520e845d4b3b65ba04.png)
生成されたのは上記のメロです。まだ機械的ですね。
次にノートをランダマイズを使います。
条件は元のピッチ範囲+スケール適用+1/4だと単調的なので細かいノート長にするため1/16に変更。それで出来たのが以下。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65510462/picture_pc_9a2bd4680139bfc5e982588b2888264b.png?width=1200)
空のステップが出来たので再びノートで埋めるを再使用。設定は以下
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65511133/picture_pc_83f084a351a2e5efccba88882d67ad0d.png)
上記が出来たフレーズ。全体的に高オクターブにノートが寄りがちなので、バランスを取るため下の方のメロに1オクターブ+完全五度の+19ピッチをトランポーズします
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65511179/picture_pc_ab7dbfbe5c81404e390f7d02058b20fb.png?width=1200)
+19ピッチして音程感を整えたのが上記音声ファイル。
出来てるフレーズはこんな感じ。ここから手作業です。スケールにチェックを入れて音階から外れないようにしてあるので、パパっと作業
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65511769/picture_pc_cbad04b92e0676f9ae47b7ab34ea8e7a.png)
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65511897/picture_pc_105e4597b0a667edff908bdf33b87d7f.png)
出来たフレーズが上記の音声ファイルのフレーズです。やりだすときりがないのでここらへんで妥協。
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65512337/picture_pc_033fc38e17ada39e5288cb0491ee8344.png?width=1200)
とりあえず妥協点でコードと一緒に2ループ鳴らしてみました。
ちょっと手直したいフレーズがありますがw
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65513063/picture_pc_babb891dcb52b4a0984e756e2128a1e7.png)
まあ今回は機能のデモンストレーションと言うことでこれで終わりです。お付き合いありがとうございました。
ちなみに作業時間は、この記事を書くためスクショを取りながらだったので
およそ15時~16時16分ですから約一時間くらいですかね。
音痴+音楽理論ない僕がこんな短時間でイチからフレーズを作れるだけでも
とてもありがたい機能です。あと使ってるうちになんとなくですけど音楽理論が身についてきていることが実感できます。(音階とか特に)
ちなみに作曲編曲作業の早い人って1フレーズどれだけ早い時間で作るのだろうという疑問が…•*¨*•.¸¸☆*・゚≡( ε:)`д゚)・;"
以上で終わりになります。