人は知ってる中でしか考えられない

先日、こんな記事を見つけた。

要約すると、

 将来の夢なんて早く決めても意味がない。

 自分が今できることをその都度見つけ、最善を尽くせばいい。

ということが書かれている。

僕はこの記事にものすごく考えさせられた。

皆さんも小学校の頃、
将来の夢を書かされたのを覚えてないだろうか。
僕も事あるごとに将来の夢を書かされた。

幼稚園の頃は医者になりたいと言っていたが、
血が苦手で断念した(笑)
小学校では討論会みたいなワークが好きだったので
弁護士になりたいと言っていたが、
「弁護士は悪い人も弁護しなきゃいけない」
と母に言われ、
正義感の強かった僕は検事に夢を替えたのを覚えている(笑)

中学の入学式では校長に
「夢がある人は手を挙げてください」
と言われ、
周りに流されてなんとなく手を挙げた気がする(笑)
本当は多分無かったはずだ。

ちなみに小学生時代の周りの人たちは、
上の記事の通り野球選手サッカー選手が多かった。
女の子はアイドルとか?だったかな?忘れた(笑)

当たり前だが、人は知ってる中でしか考えられない。

子供は自分の知っている世界から夢を考える。
野球選手になりたがる子が多いのは
少年野球をやっている子が多いからだ。
夢と努力が手っ取り早く繋がるし思いつきやすい。

今のなりたい職業ランキングにYoutuberがあるのも、
ただ子供がYoutuberをよく見るから、それだけだ。
だから大人が悲観する必要はないと思う(笑)

なりたい職業ランキングに公務員などが入っているのも、
親が子供に
「安定しているから公務員になりなさい」
と言っているからだ。
じゃあその子に
「公務員の仕事ってどんなのか分かる?」
と聞いたとして、
まともに答えられる子はどれだけいるだろうか。

そんなものだ。将来の夢は「夢」に過ぎない。

そもそも「夢」という言葉を使っている地点で
達成する気などない。
本当に達成する気概のある人は
「目標」という言葉を使うだろう。

夢はこれかな~と漠然と思い、
それになるのかな~みたいな漠然としたもの

それが将来の夢だ!!!

子供の頃はまだそれで良い。
だが多くの人はその感覚のまま大人になる。
漠然と「これになるのかな~」というノリで
人生を左右するような選択をいくつもしてしまう。

偏差値的にこの学校かな~

潰しがきくからこの学部かな~

家から近いからここでバイトかな~

安定してそうだしみんな行ってるからこの仕事かな~

これは進学校で受験勉強にえげつなくフルコミットする
優秀な学生ですらそうだ。
彼らはエンジンは強力だが操舵には無関心だ。
(僕もこれに当てはまっていた)

そして大人になってふと振り返ったとき、
「夢なんかねえな... 
子供の頃は夢持ってたのに、変わっちまったな...」

逆だ!!
むしろ子供の頃から変わっていないのだ!!

もちろんこれは本人のせいだとは思わない。
環境の問題だと僕は前から思っている。

さっきも言ったように、人は知ってる中でしか考えられない。

河合塾の偏差値表から大学を決め、
リクナビやマイナビの記事や冊子から業界を決める。

本来目標を決めるなら、
できるだけ広い選択肢の中から選びたいものだ。
だが情報を取りに行く大切さを、
少なくとも就活直前まで誰も教えてくれない。

僕が所属しているオンラインサロン、
箕輪編集室のオーナーの箕輪厚介さんが以前、
「知っているか知らないかだけで全然世界が変わってくる。」
といった旨のことを仰っていたのを思い出す。

僕が何を言いたいかというと、
もっと色々な世界を小さい頃から知っていれば、
そして夢ではなく目標として達成の仕方が記されていたら、
どれ程の可能性があるかということだ。

大学三年生になってから
焦って自分の仕事、生き方を決めるのではなく、
小さい頃から常に生き方を考えながら、
試行錯誤を重ねられれば、
どんな面白い世の中になるのだろうか。

最近箕輪編集室に、高校生や中学生が参加しているという。

僕はその人たちがこれからどんな人生を送っていくのか非常に興味がある。

今世の中で活躍している人たちには、
小さい頃からその分野でトップになることを目標として
努力を重ねていた人が多い。

今の中高生は受験勉強と部活に一生懸命だ。

何かに必死になってフルコミットする経験は
大切だし自分の糧になる。
でも別の分野で必死にフルコミットしても等しく価値はある。

小さい頃から目標を持って何かに全力でい続けた人は、
本物のプロフェッショナルになれるかもしれない。

だから、まず知ろう。

子供達に、教えてあげよう。

世界は広いんだって。

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