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茨城百景 高浜の釣場

茨城百景については→『結局茨城百景とは何なのか

また釣場の景か(呆れ) どんだけ釣り好きなんだこの時代の人間は。
しかし茨城百景は釣場の景がわんさかあるので付き合っていくしかありません。やれやれとりあえず一覧表でもみるか。

県報版茨城百景一覧表(1950年)
1966年版茨城百景一覧表

・👈ってなんやねん・👈って
これソースである茨城百景巡礼でも本当にこうなってるんですヨ。

茨城百景巡礼に掲載されている1966年版一覧表

まぁいいや。他の釣場の景は1966年版においても『○○の釣場』表記なので1950年版が正しいという事にしておこう。
包含風景に関してはどちらのバージョンでも同じ。というわけで下調べ編。

まず景の文脈や主旨です。どういう場所かは資料・茨城百景巡礼が簡潔にわかりやすく説明していたので引用します。

茨城百景巡礼 著:室伏勇 (1980) より

場所は石岡市北根本にあるJR高浜駅のあたりになります。景の名称に釣場と書いてありますが実は景観や史跡も含まれる景ですな。ツリキョウミナインデヨカッタッス(新利根川の釣場の思い出が蘇る)
釣場としては恋瀬川の河口(入江)付近の湿地が主みたいですが現在の航空写真を見るともうないっぽい・・・?

室伏センセが巡礼していた70年代の航空写真

石碑
今回はGoogleマップに登録されている最も良いパターン。というか高浜駅のロータリーに堂々と設置されているようです。資料・茨城百景めぐりのこの項を参照すると当時この駅の利用者の大半は釣り客だったと書かれてるので納得の立地。

茨城百景めぐり 著:鈴木彰 (1956) より

但し茨城百景めぐりの著者である鈴木センセが百景巡礼をしていた頃というのは本格的なモータリゼーションの前ですので現在は若干事情が違いそうです。

①舟塚山古墳
包含風景1個目。ここもGoogleマップに登録されていました。しかも保全もかなりキッチリ行われているようで古墳としての姿がハッキリ見れるようです。

立地的は高浜駅の北西側。どーやらこのあたりはこれ以外にも沢山の古墳がポコポコあるらしい。
Wikiによると古墳の概要は

この舟塚山古墳は、墳形・出土埴輪から古墳時代中期の5世紀後半頃の築造と推定される。被葬者は明らかでないが、その規模からは新治郡・行方郡・稲敷郡域を治めた大豪族の墓と見られ、特に茨城国造の首長墓と推測する説もある。

舟塚山古墳 - Wikipedia

正にこの茨城国造の墓説は茨城百景巡りの鈴木センセが挙げている奴ですね。

茨城百景めぐり 著:鈴木彰 (1956) より
茨城百景めぐり 著:鈴木彰 (1956) より

なんでも東日本では2番目に大きい古墳らしい。

②筑波の遠望(高崎)
茨城百景にしては珍しく懇切丁寧に高崎と指定があります。
この高崎は小美玉市の町名なのでググるとすぐ出てきます。

ここや

へ~~~
範囲広w
どこだよどっから見たらいいんだよ分かりやすく展望台か石碑置いといてよね!(ゆとり世代)(Z世代)(キレる若者)(しらけ世代)(新人類世代)
景の名称的に当然筑波山が綺麗に見える場所だと思われるので若干霞ヶ浦にせり出ている下高崎公園のあたりから見ればいいかなぁ。そこより西側だと駅周辺の丘陵が邪魔になってしまいそうです。

現地編

石碑は駅の出口から見て右手側にあります。

駅前の送迎者用の駐車場は30分以上止めるな😡と書いてあったり周囲に有料駐車場がある事から今でも釣人が来るんだろうなぁとなんとなく察しました。

そんで釣場なんですがとりあえずどちらの資料にも記載がある恋瀬川の河口(入江)付近が適当だろうと言う事で恋瀬川サイクリングコースの入口側から河口の南側に行ってみました。

湿地が無くなってる笑(なぜ笑うんだい?)
しかし自分の見間違いでなければ対岸に釣用の足場が見えるので今でも普通に釣り場のようです。

①舟塚山古墳
ここは付近のカッペロードがあまりに細い上、古墳の目の前に駐車場も駐車スペースも無いため県道沿いに見学者用の駐車場が用意されています。そこに停めましょう。古墳は駐車場から400mほどです。

駐車場から暫くカッペロードをトコトコ歩くと古墳が見えてきます。

はえーすっごいおっきい・・・
ちなみに古墳の先端にある森は神社です。

鹿島神社

雰囲気あるね~
鳥居の左に能書き看板、さらにその左に古墳の上に登る道が作られています。草は綺麗に刈られてるし滅茶苦茶整備されてますねコレ。
登ってる途中見えた景色↓

この古墳が丘の上に更に土を盛って作られた丘の上の丘のようなものというのが良くわかります。
そして古墳の上へ

うおーーー段ボールで滑走して~(小学生)
見晴も中々なモンなのでもうちょい田畑の見てくれが良い新緑の季節に来た方がいいかもしれません。
ともかく管理している人に感謝ですね。今まで巡ってきた里山が管理されなくなったことで失われた見晴台系の景のようにここも管理者がいなければただの雑木林に覆われた丘だったでしょうし。

②筑波の遠望(高崎)
とりあえず下高崎公園のあたりまで行き丁度いい感じに筑波山が見える場所を探していると下高崎船留のちょい北側あたりに落ち着きました。

ドンピシャだ。筑波山が正面に見えます。この角度からの筑波山は初めて見た。
現地に行くと高崎は高浜の入江の向こうに筑波山が見える絶好の場所というのがよくわかりました。

茨城百景 高浜の釣場 ~完~

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