ぐるぐるちゃん成長記
ぐるぐるちゃんは、この11月26日で5歳になりました!🎂🎂🎂
あっという間に、幼稚園も年長さんです。
この五年のぐるぐるちゃんの成長を、振り返ってみましょう。
パパとママ
ぐるぐるちゃんのパパは、俳優をしていて、そのため一年のほとんどを、北京のおうちから遠く離れた浙江省というところで過ごします。
パパのなまえは、張暁晨(チャン・シャオチェン)。
パパは河北省で生まれました。
ママのなまえは、王詩婭(ワン・シーヤ)。
ママは河南省で生まれました。
パパとママは9歳違い。パパが32さい、ママが24さいのとき、パパがママの美しさに一目惚れ。
二人はなんどもけんかをしましたが、パパがどーしてもママを諦めきれず、泣きたいくらい苦しかったころ、ぐるぐるちゃんがママのお腹に。
晴れて二人はけっこんし、パパはけっこんしきで感激のあまり泣いてしまいました。
パパはずっと、男の子が欲しかったんだって。
だからお腹の赤ちゃんが男の子だって分かったとき、きっと飛び上がって喜んだでしょう。
そして待ちに待った2019年11月27日。
咕噜咕噜ちゃんが生まれました。
咕噜咕噜とは愛称で、公表されてはいませんが、本名は別にあります。中国では子どもに愛称をつけて呼ぶのです。
パパはこのころ映画を撮影していて(『陰陽師瀧夜曲』。8月から翌年2月まで)あまり一緒にいられませんでしたが、思いがけずコロナ禍となり、北京に戻るや、待ち望んだぐるぐるちゃんのお世話をしました。
幸いなことに
パパは俳優というおしごとをしていたおかげで、ふつうではない時間に起きたり寝たりはしょっ中なため、ぐるぐるちゃんが真夜中に2時間おきに泣いたりしてもへっちゃら。
おむつ替えやミルクの準備など、奮闘しました。
毎日少しずつ成長するぐるぐるちゃんが嬉しく、同時に親になる責任も感じたんだって。
パパは自分の長くてふさふさのまつ毛がじまん。
生まれたぐるぐるちゃんのまつ毛を、嬉しくってたまらないといったようすで撮っていました。
ぐるぐるちゃんが5ヶ月のころ、またパパはドラマの撮影でお留守に。ママとぐるぐるちゃんは、テレビ電話でやりとりしていました。
撮影の合間に、急いでパパは帰って来て、また急いで戻りました。パパはこのとき、ドラマ(『千古の愛天上の詩』)を撮っていましたが、思わぬことから撮影が延び、他の2本のドラマ(『贅婿』『雪中悍刀行』)と、1本の映画(『1921』)をいっぺんに撮らなければならなくなって、たいへんでした。
おかげで10キロも目方が減ってしまいました。
パパはこのお仕事で30メートルもの高さにクレーンで吊るされながら、がんばっていました。
すぐ後にまた1本パパが主役の映画を撮って(『麦高芬的味道』)、北京に帰り、ぐるぐるちゃんが生まれたころに撮っていた映画の試写を見て、またすぐにお仕事に戻りました(『雪中悍刀行』)。
パパはすごく大変な夏を乗り切り、11月のぐるぐるちゃんのお誕生日までにぜんぶの撮影を終え、北京に帰ってきました。
一歳のおたんじょうび。ぐるぐるちゃんは、パパがどれだけ大変だったか知りません。
2021年、
パパは一念発起して、お引越しをしました。
ひとりで住んでいたお部屋では、手狭だったのかもしれません。ママのものも増えたろうし、シュミで集めたあれこれも溢れていました。
新年早々、パパはパパが主役の映画『烏蘭察布』を撮影しにとっても寒い場所へ。
ここは零下35度にもなるウランチャブ。パパのふるさと河北省の隣。
そしてそのすぐあとに、こんどはいつもの浙江省へ行って、またもやパパが主役の映画『夢魔霊蛇録』の撮影。
この映画は夜が多くて、パパは毎日あさの5時にホテルに帰って寝ていました。
終わるやいなやパパの会社の社長さんが主役のドラマ『風起隴西』の撮影に。
パパにはなかなか会えません。ぐるぐるちゃんはパパのことを覚えていたでしょうか?
そのおひげにじょりじょり頬ずりしてもらったでしょうか?
パパはやっと7月に帰り、夏じゅうおうちで過ごしてくれました。
寝ているぐるぐるちゃんに、"きみは知らないだろうけど"と言葉を添え、パパは愛情たっぷりにその寝顔を撮りました。
9月、パパはパパが主役の映画をまた撮影しに行きました(『奇門遁甲II』)。こんどはこわい妖怪がたくさん出てくるけれど、パパがかっこよくみんなやっつけてしまうおはなしです。
2歳のおたんじょうびを、またパパは一緒に過ごしてくれました。
ぐるぐるちゃんは、このころから恐竜が大好きになりました。
2022年、パパの最初の作品は、これから大ひょうばんになる『卿卿日常』。
パパはためしに、撮影の間もぐるぐるちゃんやママと過ごそうと、撮影所のある街まで呼び寄せました。
けれど、パパが思っていたよりも撮影するものがとてもたくさんで、パパが家族と過ごす時間がぜんぜん取れませんでした。
パパはとっても残念がりましたが、仕方なくぐるぐるちゃんとママは、パパとバイバイしました。
ぐるぐるちゃんは、パパに風船を残していきました。
パパは寂しかったけど、毎晩ぐるぐるちゃんの風船を眺めてがんばりました。
ある日パパがホテルに戻ると、だいじな風船がなくなっていました。
風船の気が抜けて、下に落ちかけていたので、そうじのおばさんが勝手に捨ててしまっていたのです。
パパはとってもショックでしたが、その体験を、自分の役の解釈に使いました。
パパがそのとき演じていたのは、ずうっとお父さんの言うことをがまんしてきた皇子さまが、さいごにお前はもう要らないと言われてびっくりし、悲しんだあと、初めて自分のやりたいことができる外の世界で生きるという役でした。
突然奪われてしまう、ある時急に襲う人生の激変と自由への渇望を、パパはぐるぐるちゃんの風船からインスピレーションを得て、役に反映させたのでした。
この作品は放送されるや、大変な人気で、パパの演じた役もたいへんな評判を得ました。
おかげで、パパの名前は少しだけ前よりも知られるようになりました。
4月に『卿卿日常』の撮影が終わったのに、パパはまたすぐにおしごとです。
こんどは、天界に住んでいる、大のうそつきの天帝役です(『七時吉祥』)。
そう、ぐるぐるちゃんのパパは、悪い人の役がとっても多いのです。
ぐるぐるちゃんが大きくなって、パパを見たらとっても怖がるような人ばかりです。
ぐるぐるちゃんがよく知っている、優しくて笑顔のすてきなパパとは全然ちがうのです。
お正月は無理だったけど、パパはもう一度、自分のお仕事する場所にぐるぐるちゃんとママを連れて行こうと計画しました。
今度の撮影場所は、海南島です。
ここなら、パパがおしごとのあいだ、ママといろんなところへ行って過ごせます。
ホテルのプールや、水族館や、暑い場所にいるいろいろな動物がいる湿原に行きました。
パパのお友達、隋咏良の家族も一緒です。
このとき撮影していたのは、『白日夢我』という高校生たちの恋愛ドラマ。パパはとっても優しいいい人の役でした。
そして、この『白日夢我』の撮影のあと、パパは北京に戻り中国で初めての8K映像作品に臨みました。
たった20分の作品だけれど、パパはこどものとき、科学者に憧れていました。
残念ながらパパはお勉強よりもおうたが好きで、科学者にはなれなかったけど、おうたを頑張って俳優になったおかげで、宇宙飛行士になれたのです。
パパはそのあと、上海で映画のおしごとに行きました。(『孤星計劃』)。とってもこわい軍人さんの役です(12月7日公開)
それが終わると、またぐるぐるちゃんとたくさん遊んでくれました。
この秋、ぐるぐるちゃんとパパがこうして毎日、すてきに過ごしているとき、パパが春に撮影していた『卿卿日常』が始まったのです。
ここでパパは、奥さんや、子どもにひどいことをする悪いやつだったためにすごく嫌われ、憎まれました。
けれど、どんな俳優が演じているんだろう、と、パパのことを全然知らなかった人たちがパパの微博を見に来たら、こんなふうなぐるぐるちゃんとの写真がたくさんあって、パパは役とは違って、とっても奥さんや子どもを愛して大切にしてるってことが知れ渡りました。
これは、パパがぐるぐるちゃんとの写真を衒いなく公表していて、それができたのは、パパが大して有名じゃない俳優だったからという、皮肉な理由でした。
でも、パパは自分の行いで、批判や怒りを躱したのでした。やっぱりパパはすてきですごい!
ぐるぐるちゃんの3歳のお誕生日は、なんとパパが恐竜にへんしんして、ケーキを届けてくれました!
パパのクリスマスの計画は、もう一度夏に行った海南島へ行こう!でした。
一家が北京を離れた直後、北京では二度目のロックダウン。
パパは砂浜で、無心に穴を掘り始めました。
最初は一緒にいたぐるぐるちゃんでしたが、パパはなかなかやめません。いつしか、波は近くに、ぐるぐるちゃんの姿はなくなりました。
パパは"地球を掘るんだ"と言っていました。
いつまでも、子どものような心のままなパパです。
2023年。
ぐるぐるちゃんは初めて、北京の玉淵潭公園へ氷すべりに行きました。
パパはさむい地方の出身なので、さむさは平ちゃらなのです。完全に凍っている湖に、ふつうのガウチョを穿いています。ぐるぐるちゃんはさすがに分厚いダウン。
パパの新年一発目のお仕事は、『風月錦囊』。
パパは四年ぶりにおひげを剃りました。ほんとうに久しぶりです。
おひげを剃れば、パパは15年前のすがたに戻ります。
撮影は4月に終わり、パパは家族で長安を訪れました。
パパは古い文物が大好きで、日本に来たときも、もっぱら神社やお寺を巡ります。
パパが旅行先に長安を選んだのは、必ずしも突飛な思いつきなどではなく、たいてい、仕事と関連しているのでした。
一年後のいま、パパは唐の時代の作品を撮影しています。
9月。パパは、結婚してぐるぐるちゃんが生まれてから、家族の大黒柱として、独身時代より何倍も精力的に仕事をし、だんだんその存在が認められてきて、話題作に出演できるチャンスが増えました。
パパはこの年、40歳になりました。
そこで、心機一転、お仕事の事務所を移る決意をしました。
なぜかというと、進歩するためには、馴れた場所ではなく、新しい場所に行くべきだと思ったからです。
とはいえ、パパがいる芸能界は、何が起こるかわからないところです。
今までだって、パパにはわるいことも、たくさんありました。
これはパパの賭けです。
もし目測を誤れば、俳優として大きな痛手を負うでしょう。けれども、パパはそれを恐れません。
それだけの努力をしてきたから、自分を信じているから、そうはさせない、という強い気持ちがあるのです。
パパはこの夏初めて、国際映画祭に参加しました。
俳優になって初めて、赤い絨毯の上を歩きました。
それは何と長い道のりだったでしょう。
今や、パパはりっぱな実力を持った俳優で、けっこんしていて、3歳の子どものお父さんなのです。
この夏、もう一つ嬉しいことがありました。
パパが芸能界に入るきっかけになった番組の、同窓会です。
パパは残念ながら上海には行けず、リモートで参加しましたが、昔からの友達たちから、"幸せでしょ?"とからかわれ、本当に幸せすぎるので思わず照れて爆笑してしまいました。
あんまり惚気るので、みんなが呆れていました。
何よりです。
パパは、ぐるぐるちゃんがあっという間に幼稚園に通うまでになって、本当に月日が経つのは早い、と感慨たっぷりでした。
パパはこのとき、新しい仕事をしていました(『凡人修仙伝』)。この作品は、今までアクションをたくさんこなしてきたパパでも、とてもきつかった撮影だったそうです。
ぐるぐるちゃんの4歳の誕生日に、パパは動画を紹介しました。
残念ながら、この年はお仕事と重なり、パパは一緒にすごせませんでした。
でもすっかり、ぐるぐるちゃんは字まで読めるように!
ちゃんとお願いごともできます🎂🎂🎂✨✨✨
時おり、実年齢よりも年上に見えるぐるぐるちゃん。
幼児にしては、背が高く手足がすらりと長い。
年が明け、2024年。パパは上海へ。
新しい事務所で一番最初のお仕事です。
お金持ちの設計士さんの役でした。
パパは自転車に凝るようになり、暇を見つけては何十キロも走ります。
時には、ママとぐるぐるちゃんも連れて。
ぐるぐるちゃんは、すっかり仕事でパパがおうちを離れるたびに、ママと一緒にパパを訪ねるのが習慣になりました。
パパの方が、ぐるぐるちゃんに会いたくてしかたがないのです。
パパはこのとき『烽影燃梅香』を撮影したあと、
続けて『珠簾玉幕』を撮影。これは、とっても狡猾で卑怯な親王の役でした。
人でなしは、パパが一番とくいなお芝居です。むかし、人でなしばかり演じていたからです。
パパはママと出会うまで、あまりにも酷い役ばかりさせられて、いつまでたっても報われなかったので、もう俳優をやめようかと思い詰めていました。
でも、そのとき付き合っていた人と別れ、ママと出会い付き合いはじめたころから、運が向いてきたのです。
ぐるぐるちゃんが生まれ、さらにパパは頑張りました。
今では、たくさんの人に見てもらえる作品に出ることができています。
王鶴棣の『大奉打更人』や、
成毅の『赴山海』や。
春。その『赴山海』の撮影のため現地入りしたパパは、ぐるぐるちゃんとその横にある遊園地に行きました。
結局、このときはハプニングでパパは一緒にいったん北京に戻らなければなりませんでした。
父の日に何も予定がなくなったので、パパは、パパのパパと、親子三代で記念撮影しようと思い立ちます。
パパは伝統や、古風な考えに価値を見出す人なのです。
この思いつきは、少しだけ話題になりました。
パパは、ママのことも忘れていない。
7月11日は、結婚五周年でした。
パパはママと、もう一度結婚写真を撮りました。
"時は残酷にも移ろうけれど、人の心は永遠"
すてきなパパがいるかぎり、ぐるぐるちゃんはこれからもすくすくのびのび育ち、きっとパパのように優しく、ママのように賢い子になるに違いありません。
おばさんは、遠い海の向こうから、いつも見守っていますよ〜
咕噜咕噜、生日快乐!!🎂🎂🎂🎉🎉🎉🎈🎈🎈