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我的初心是演自己
私の大好きな暁晨のインタビュー映像から。
今回は、久しぶりに上海を訪れた暁晨が、気軽なようすで街頭を歩き、お気に入りの風景を撮影して回る。
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大好きなインタビュー動画。
— hanoroses (@hanoroses) November 25, 2024
暁晨は二年、デビューしたばかりのアイドル時代を上海で過ごしました。
すぐそばで人間の息吹きが感じられるこの街を愛しています。
彼が当時から一貫して意識しているのは、自分自身を表現すること。
内向的だった自分を変え、自分を客観的に捉えること。
1/2#張暁晨 pic.twitter.com/QyvLKhpOYx
まだ演技を満足に出来ない頃から複雑な役に関心を寄せ、その心理をどのように演じるかをわくわくしながら模索していた。
— hanoroses (@hanoroses) November 25, 2024
人気を早くに失くしたことから、人気などよりも自分がどのような俳優になるか、どのように努力すべきかに拘ってきた。
この動画から7年。彼の進化はまだ続いている。
2/2#張暁晨 pic.twitter.com/XQFFtRd3lP
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ーーー上海はとても馴染みのある街です。ぼくはこの街に二年住んでいました。
上海は、ぼくが大好きな街です。
暁晨は『加油!好男儿』という素人オーディション番組にて、全国大会8位の成績をおさめ、同時に上海最大手の会社と契約を結び、アイドル歌手をしていた。
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それ以前の二年間、モデルをしていた。
モデルは、偶然のスカウトによるものだった。
どこへ行ってもその容姿を持て囃され、
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その評判や評価から、暁晨は当初、いくばくかの虚栄心と慢心を持ってさまざまなオーディション番組に出演した。
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『好男儿』の中でさまざまなことを学び、夢を膨らませてアイドル歌手になり、仕事の一環で舞台を経験したことから演技に興味がわき、俳優の道を志した。
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しかし、基礎もない、叩き上げからの俳優の道は遠く長く険しく、いつしか"売れない"という言葉が冠となり、活躍する同じ『好男儿』出身の俳優らに水を開けられ、役を選べず悪役や端役のはしごをしながら、自問自答の日々を送っていた。
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そしてひょんな幸運から、陳坤という大スターの事務所に移籍し、やっと思うような場所で、思うままに演ずることができる環境を手に入れることができた。
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このインタビューは、そんな幸運にようやく恵まれ、以前では考えられなかった大作《海上牧雲記》に出演することができ、それが放映され、事務所を挙げての《鳳凰の飛翔》《脱身》までも公開されたタイミングでのものだ。
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未だ知名度はないが、悩み苦しんだ末に手に入れることができた環境と、演じたいものを演じることにすると決め、それ以外の時間を料理や食べ歩き、旅行、友人たちとの懇親などに宛て、人生を見つめ、やがて愛する人と結婚する決意をする暁晨の独身前夜の感慨でもある。
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ーーー"あの黒猫は本当に面白いね"
ぼくは上海にあるふとしたそそられる場所や風情の豊かさが好きです。
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そんなものを抱きこんだ大きくて、人がたくさんいる街、
でも何も手にしていない人もいつだってたくさん見つかる。
また、とても快適に過ごせる街です。
外灘が好きです。巨鹿路、衛山路ーーー、そんな小路がたくさんある、上海はそのような街です。
そしてぼくは特に、そこに住んでいる近所の人などが好きです。
気軽に挨拶して、いつでも何でも話せる
よその料理した匂いがいつでも漂ってくる
そして、時にはお互いの気持ちを共有することができる。
そんなのがとてもいいんです。
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人の生活とは、そんなものであるべきだと思います。
何も感じないとしたら、なぜわけもなくそんな感覚を抱くのだか…、それは真実じゃないと思う。
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最近、ぼくはある問題について考えています。
その役(キャラクター)を演じたいのか、それとも自分自身を演じたいのかという。
実際、ぼくが当初俳優を選択した目的は、自分自身を演じるということでした。
ぼくが演じることを愛してやまないのは、自分を表現したいからです。
なぜかというと、ぼくは自分を比較的内気な人間だと感じて生きてきたからです。
比較的拘束されている人間。
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ドラマや映画などのストーリーは、そこに自分の何かを取り込み、伝えるものです。
実際には、伝わるものとは、自分自身の内側にあるものです。
ふつう自身の人生で見ることができないものを表すのですから、ある種の快感を得ることができるかもしれません。
演じることができるかどうかというプレッシャーなども含め、それがぼくが、俳優を志した本来の目的なのです。
たとえば《海上牧雲記》の牧雲徳も、この役でぼくが演じた表現もとても気に入っています。
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ぼくの心の中にいると感じるある人間を、ぼくは彼として表現してみせたのです。
撮影の過程は非常に苦難に満ちたものであったにも関わらず、表現することに於いてはとてもスムーズで、とても愉快な気持ちでした。
徳とぼくとは、一心同体でしたから。
それから《鳳凰の飛翔》の赫連錚。こちらは少なからず強情でした。
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《脱身》の巫雲甫は、若いパイロットです。
蔡文静は踊り子を演じました。
踊り子と軍人という組み合わせは、とてもすてきです。"風と共に去りぬ"みたいな。
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ぼくは実は、ストーリーの中の感情表現で自分を苦しめるのが好きなのです。
実際の人生であればそれらの苦難は受け入れ難いですが、そういった苦しむキャラクターの内面の50%はぼく自身の中にあります。
自身に対して酷く辱める、ということ、それはとても複雑で、とても矛盾するものです。
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しかし今、ぼくは人生がますます身近になってきています。
どんな場所でどんなふうに食べに行くかに拘りません。周りにどんな人がいて、どんな格好をしてたって、その人なりにそれぞれで、人気なども重要じゃなく、ぼくなども縁がないわけじゃないと思うし、人気というものはルートの一部分であって、自分自身を尊重すべきだと思う。
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あらゆる面で努力がしたい。
そしてぼくの感情を表現することにより適した環境を見つけること、あらゆる人にぼくの表現を伝えること、創造する満足感を得ること。これらがぼくが最も大切にしていることがらです。
できるならば、何らかの影響を観客に与えることができるような人物になること。
世界には、そんな人間がたくさんいるとぼくは信じています。
誰もが、誰かを深く理解できるわけではないけれど、誰かは解ってくれると信じています。
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2018年6月21日 更娯楽
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このインタビューでは、人を愛し人と交わり、人を観察する人好きのする暁晨の為人がよく出ていると思う。
役の上では、いつも拗らせ、人を人とも思わぬ悪辣な悪者を演じているが、張暁晨はどんな人間も魅了されずにはいられない優しさと屈託のなさ、頼り甲斐、思いやり溢れた懐の深い人間だ。
独特の雰囲気があり、モデル、アイドル、俳優という過程のなかで、さまざまな苦闘と達観を得た。
だからこそ、その演技には説得力とリアリティ、繊細で美しい表現が宿る。
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20年間、常に自己を見つめ、分析し、改革に努めてきた者が只の人なわけがない。
突き詰めても突き詰めても、彼を知れば知るほどに、感心と驚きと心酔に暇がない。
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彼の表現は、ますます磨きがかかり、いつでも興奮させられる。
つぎの作品、またつぎのキャラクターで、どんな姿を見ることができるか、期待をいつも膨らませている。
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