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張暁晨の軌跡〜出演作全記録Part8(2022)

前年末、《雪中悍刀行》が播出され、《千古の愛天上の詩》(許凱主演)、《贅婿》(郭麒麟主演…大ヒットした《慶余年》のスタッフ)、《雪中悍刀行》(《慶余年》の張若昀主演)、《風起隴西》(陳坤&白宇主演)と、立て続けに人気スターや人気作のスタッフと仕事をし、また主演映画を3本撮りと、結婚したとたんに俄かにものすごい勢いを得た暁晨。

応援する私も新たな作品への参加を知る度に興奮し、
それが配信されるや、すごい評判の作品だったりするなど、リアルタイムでその様子を体験する喜びに、クラクラするほど感激するのだった。

2022年(39歳)

三十代最後の年、まずは郷里河北省張家口市も開催地に参加した、冬季北京オリンピックで幕を開けた。
春節とオリンピックが重なり、また、前年まではパンデミックで親族と集まれず、結婚して初めての、子どもを連れての里帰り。

引越したばかりの自宅
お父様
道中バーベキューを🍖🍖🍖

26日中央電視台"央視文芸"
オリンピック特番に出演

2月
《卿卿日常》
撮影期間:2021年11月30日〜2022年3月21日
2022年11月10日播出
尹嵩役

暁晨は新川という川(国)の嫡長主(嫡流の第一子)、太子のような存在。

嫡流ということを嵩に着て、横暴で大した才もない男。
正室や側室を束縛し、暴力をふるい、苦しめる。

しかし、そんな尹嵩に弟がにわかに頭角を顕し、婦人の力も借りながらどんどん追い詰めにかかる。
婦人を物の如くに扱う尹嵩と、当然対比的に描かれ、
女子の自立と自由について問うこの作品の視聴者たちから非常に憎まれた。

朝堂にあっては、主人公に嫌がらせをし、家庭にあっては、ヒロインの親友を虐げる。
この憎むべき役を演じきり、作品の熱狂的な盛り上がりも相まって、暁晨にとって牧雲徳以来の代表作品となった。

3月、クランク・アップ。《慶余年》には出ていないが、《贅婿》から参加したおかげで、このスタッフ、キャストたちとはこの後も共演が続く。

《七時吉祥》
撮影期間:2022年2月25日〜5月9日
2023年8月10日播出
昊軒役

天界の天君であり、戦神である主人公の兄。

記憶喪失となり、戦う力も著しく失った弟を気遣い、七世の修行を勧める優しく威厳ある天帝。
しかし、記憶喪失を招いた先の戦いに、深く関わっていたーーー
全視聴者を敵に回したばかりであるが、またもや憎むべきラスボス。

しかしながら、さすが張暁晨と言わざるを得ない素晴らしい、私的には最高の作品だった。
いつもながら、主人公や筋書きはさて置き、という観点からだが。

4月21日
《風起隴西》开播

5月頭、もう暁晨は次の作品のために、海南島に移動していた。
海南島のジャングルや、海や、沢で大自然を満喫。
《無名狂》で共演した隋咏良が同行した。

銀細工も体験

《白日夢我》
撮影期間:2022年4月〜7月30日
2023年8月12日播出
洛清河役

10歳だった沈倦は訳あって、母方の叔父と一緒に暮らすことに。叔父は銀装飾の職人だった。
清河は非常に優しく理知に富み、見識もある人間だった。
倦はこの叔父から、たくさんの愛を受けて育った。

叔父は大変な人格者だった。倦に大きな影響を与える。自分も銀職人になって、店を手伝う、と誓った倦だったが、思わぬきっかけで射撃の才能を見出され、寄宿生になるために叔父と別れた。

留守の間に、叔父はある孤児、星河と出会い、彼を引き取り、彼もまた叔父に心酔する弟子になる。

それから五年。ずっと罪悪感から叔父とは疎遠だった沈倦だが、最後の大事な試合に見に来てほしい、と連絡を入れる。
しかしその日は悪天候。叔父は交通事故に遭い、植物状態に。

沈倦は三年、毎日欠かさず看病していたが、ついに叔父の身体は最後の時を迎える。
医者からこれ以上の治療の放棄を勧められ、苦悩の中、沈倦はあるとき叔父に言われた言葉を思い出しながら、辛い決断をする。

倦は叔父の個展を開こうと考える。
トラウマのためやめていた射撃にもう一度取り組み、前を向いて歩んでゆく。

叔父清河の形見のプレゼント。叔父の期待を裏切ったのではないかと悔いていた倦は、初めて、叔父が応援してくれていたと知る。

悪役専売特許とまで言われている暁晨の、暖かく切なく、胸を掻きむしられるような感覚を味わえる。
どちらも素晴らしい、張暁晨だから素晴らしい。

家族で過ごす撮影期間

《卿卿日常》の撮影は春節から参加したため、暁晨は家族を撮影所まで連れて来ていた。しかし、あまりにも撮影が早朝から深夜まで及び、ろくに一緒に過ごせず、泣く泣く別れたのだった。
今回、そのリベンジを暁晨は試みた。

咕噜咕噜。このとき2歳8か月
奥様と沢下り
結婚記念日がクランク・アップだった

隋咏良の家族とともに、撮影時はホテルのプールや動物園に行ってもらい、空き時間に、一緒に過ごす。
夜はいつも一緒だ。暁晨は以来、できる限りこのスタイルで撮影している。

24日
東方衛視『好男儿』リユニオン特番
2006、2007年度の『好男儿』選手たちが、18年ぶりに集まった(個々ではしばしば会っている)。

珍しく、馬天宇も参加した。
残念ながら、撮影中であった暁晨は、海南島からリモート参加。鍾凱は両親の介護があり、魏斌も都合がつかなかった。
彼らは家族であり、忘れがたい同期の親友だ。
誰もが、決して忘れることのできない固い絆で結ばれている。

番組でのようすは全て、その後までを追っている。
ぜひ、たくさんの方に、この素晴らしい番組について詳しく知ってほしい。
当初私も暁晨部分だけを扱うつもりであったが、調べるうちに全ての選手たちに魅了されてしまった。
彼らとこの番組に集ったからこそ、現在の張暁晨があるのだと断言できる。

番組が終わって8年後のリユニオン。馬天宇もこのとおり、号泣してしまう(天宇にはサプライズだった)

馬天宇の暁晨に対する接しかた、また、彼らと話すときの暁晨の嬉しそうな様子が印象的。

《星環》
撮影期間:2022年6月27日〜7月1日
2023年8月9日上映(ネットのみ)
陳宇役

中国初となる、8Kで作られたネット映画。わずか15分だが、とても光栄だ

暁晨の小学生のときの夢は、科学者だった。
俳優になったおかげで、夢が叶った。

7月
暫し北京の自宅でゆっくり過ごす。
たくさん遊んでくれるパパが、咕噜咕噜くんは大好きだ。

8月
上海にて
《白日夢我》を終え、暁晨は今年も夏を第二の故郷、上海で過ごした。
王源主演の映画、《孤星計劃》を撮るためだ。同時に、いくつかの宣伝活動をした。

用途不明のポートレート

4日
"ARMANI"同款
なかなか珍しい写真だけの品牌活動で、当初何のことか分からず面食らった。
暁晨は正式の代言人(アンバサダー)ではないからだ。

七夕(中国の七夕はバレンタイン。恋人にプレゼントを渡し、カップルで過ごす。そのための特別パッケージの宣伝。

14日

『好男儿』時代、同じ武漢からエントリーし、全国大会まで一緒に過ごした仲間、鍾凱と陳怡川たちと天門山に。
楽しかったのか、3人で3日連続訪れたらしい。

一般人との撮影にも応じる

上海に再び戻り、撮影が始まるまでの間、懐かしい街を自転車やスケートボードで走る。

《孤星計劃》
撮影期間:2022年6月〜9月
2024年12月7日上映
夏佑軍役

当初は《盗火者》というタイトルだった。優しかった瞼の叔父さんが、冷酷な国民党軍将校に変身である。

王源はアイドルだが、この映画は様々な映画祭でさかんに宣伝されていたにも関わらず、公開までにだいぶかかった。暁晨にとってこのような冷徹軍人役はお手のものである。
売れない時代(今も売れてはいないが)、うんざりするほど務めてきた役だ。
今は、躊躇なく、如何なく、それを披露できる。
かつての日々が、自信の骨子となって支えてくれる。

初パパラッチ記念

9月15日
"Michael Kors"春夏コレクション

パパラッチと同じく、めったにない嬉しいお誘い。
ちなみに、サイクリングの時着ていたシャツはMichael Korsだった。

チャリティーにも参加。
このときのバッグは、悦姐姐さまからのプレゼントとして、手元にある。

30日
39歳の誕生日

数年ぶりに、自宅で迎える。
この年、私は初めて、直接メッセージを送ることができた。

11月4日
"LEVEL8地平線8号"同款

8日《卿卿日常》开播

《卿卿日常》宣伝用ポートレート

26日
咕噜咕噜誕生日(3歳)
大好きな恐竜さんがケーキをデリバリー🦖🦖🦖

すてきなパパ💕
この頃はすっかりスケートボードにハマり、いつでもどこでも。

"Pour Lui"
友人隋建博の下着ブランド。暁晨が着けているものは未発表作品。

12月17日
《為你読詩》
二回目となる今回は蒼白作"李子熟了"

20日
この頃北京は二度目のロックダウン。
暁晨らは直前に海南島に来ていた。
夏に来たのに、また訪れる、暁晨らしい。

23日
"DrVranjes"同款

30日"MINONO×NONOO"同款
ボトルホルダー。

年末は、《卿卿日常》により湧き起こった"最低モラDV夫嫡長主"役に対する論争で大変な渦中の中心に放り込まれた暁晨。
演技の評価は得られたものの、これだけ役が憎まれれば、人気とは全く無関係だ。

ファンダム内でも、みな目を逸らすかのように、殊更他の役についての話題を、ファンらは持ち出すしまつ。
満足のゆく演技だったものの、暁晨自身も、非常に考えさせられる事態だった。

これを教訓にしたのか、既に決まっていたものは別として、次の年に選んだ役たちは、軒並み善人だった。

同じイメージを持たれたり、レッテルを貼られることが何より嫌な暁晨らしい。
何より、どんな役であろうと演じてみせる、という気概、それから、以前は無理だったが今なら、さまざまな役を演じている自分を見て貰える、そんな嬉しさだったろうか。
いよいよ40歳、今まで見つめ続けていた俳優人生、これからどのように何を求め、歩んで行こうかーーーもちろん、迷いなどはない張暁晨である。
前を向いて、前へ、前へ!
弛まず自身を磨き進んでいれば、きっと!
彼なら、きっとーーーー。

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