ファンになる才能。

母は60代にして、ヴィジュアル系バンドのファン。
一人でライブにも行くし、ライブ先で友達を作ってくる。コロナ下でもオンラインでのライブを楽しんでいるし、新作のグッズ発売や新曲を心の底から楽しみにして生きている。

私は母と違い、一つのアーティストや芸能人を長期間好きになった事がないし、続いた趣味もほぼない。いつも変化してしまう。だからいつも新しい何を探さないといけないし、熱中するものが見つからない時は生きてる意味さえわからなくなる時もある。

うちの家庭は特に裕福でもなく貧乏でもない。
母は社食のパートのおばさんをしながら、趣味にお金を注ぎ込み、丸亀製麺をスペシャルなうどんだと楽しみ、スタバは気に入った新作が出た時だけの楽しみ、てんやが500円の日を特別に楽しんでいる。

そんな毎日は楽しそうだ。
もちろん辛い事や仕事の愚痴もあるし、介護で苦労していたのも見てきている。
だけど必ず、大ファンのアーティストの曲を聴いたり、雑誌を読んだり、Blu-rayを観る時間はとても幸せそうなのです。

また、母ではないが、仲の良い友人もジャニーズのファンで、毎日「推し事」で忙しいと言っている。コロナで派遣切りにあったそうだが毎日とても楽しそうだ。

つまり、高級なものだけが幸せに繋がる訳ではない。お金持ちだけが幸せな人生ではない。幸せを見つける才能があるかが重要だと思う。

私自身は幸せを見つける才能が弱いと認識している。今まで誰かの熱狂的なファンになった事もないし、憧れていた職についても不満ばかりだ。今の仕事ももちろん対して楽しくもないが、恐らくかなり恵まれている。歌う事が好きだからカラオケにいくが、継続的に熱中できない。

母の様に、誰かの熱狂的なファンだったり、熱中できる趣味を持っている人は才能だと思う。
いつでも幸せな時間を過ごせる術を知っている。

オタクだとか、ヲタクだとか。
変わった趣味だとか。
あまりネガティブに思わないで欲しい。
熱中できるのは才能だから、その為に人生を捧げる事も最高の幸せだから。


余談だが、旦那はギャンブル依存症みたいな時期があった。今はゲームに依存していると思う。楽しいか聞くと、期限までにクリアしないといけないとか何とかで辛いんだと言う。これは幸せでも何でもないから、また別の話。


憧れの人の話。
我が母への尊敬が止まらない話。

今日も悩む私。

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