NISAで失敗しかけたこと
今から1年半前、積立NISAの存在を知って実践しました。
どうすれば始められるかというところから入りましたが、どうやらネット証券の方が良いということでSBI証券でNISA口座を開設しました。しかし、質問事項がかなり多く、使い方も開設できているのかすらよく分からず途中でやめてしまいました。
会社の人から聞いて
会社の人に相談してみたら、イオンでやってもらったとのこと。
面倒だったので私もそうすることに。
お金のことはプロに任せれば間違いないだろう、と思い友人Tを連れてイオンの窓口に行ってそちらでやってもらいました。
イオン銀行からNISA口座を開設することができましたが、しばらくするとイオン銀行投資信託はマネックス証券に移管しました。
入金方法についてですが、イオン銀行から直接入金しに行っていました。ネットバンキングでスマホから入金することもできましたが、手数料がかかるのがどうしても嫌で渋々行っていました。
配当金が手数料負けしては投資をする意味がありませんから。
知らないことの恐ろしさ
後から友人Tの口座状況を見てみました。どの銘柄を買ったのかは覚えていませんが、信託報酬1%を超えるぼったくりファンドを購入していることが判明。ちなみに、信託報酬とは手数料の事です。
友人Tの選んでいたファンドはうろ覚えですが、日経株式を選んでいた気がします。短期的に見る個別株投資であれば日本株もいいと思いますが、長期投資を前提とするNISAではあまりお勧めしたくありません。少子高齢化社会が急に解決するわけがないからです。
その銘柄に投資することは止めて、引き出さずにそのまま放置して別のインデックスファンドに投資先を変えた方がいいと伝えましたが、本人は変えるつもりは無いようでした。
信託報酬の相場は0.1~0.2%です。1%の手数料がどれだけ大きいのかも知らないから聞く耳を持たないのでしょう。
その後
窓口で口座開設したことをカフェで友人Rと話しました。
「もしかしたらそれは手痛い失敗をしているかもしれないよ...」
NISAさえできれば問題ないと思っていた私は言葉の意味が分かりませんでした。
高い信託報酬を取られている可能性があることと、お金のことで美味しい話が外からはやってこないということでした。
言われてみればその通りです。何のために様々な銀行に証券窓口があるのかを考えれば当然の事です。お店にやってきたカモから巻き上げるためです。
NISAの話だけに留まりません。
相手はセールスをやっているのですから、顧客からいくらでも高い商品を買わせたいはずです。
NISA口座の変更
当時私は特に調べもせずiFree S&P500という銘柄を買い4か月間、3万円づつ投資していました。
結果的に悪くはないファンドではありましたが、直接入金しに行く手間とマネックス証券自体が中級者向けであることに加え、変更するなら早めに決めた方がいいということでNISA口座の変更を決断。
ところがNISA口座を変更できるのは翌年の10月ということを知りました。
当時の時期は10月です。ちょうど変更受付時期を過ぎていました。
あれから1年経ち、ようやく2024年10月にNISA口座を開設することができました。そして次回入金できるのは2025年1月です。口座を開設できたのにさらに2か月待たなければいけないのかと少しガッカリしていました。
変更した先は楽天証券です。NISA口座の変更をするために楽天証券に申し込みをし、変更手続きに必要な書類が届きます。廃止通知書というものをマネックス証券に要求し、それを必要書類と同封して送ります。
何度も手続きの段階を踏まなければならなかったので非常に手間でした。
作戦変更
NISAに投資できない1年間を無駄にしたくない気持ちが強かったので、その期間は生活防衛資金を貯めることにしました。
目標は6か月の生活防衛資金です。6か月間、給料をもらわなくても過ごせるだけの資金です。
1月から投資を始めたとき、貯蓄を崩さずにもらえる給料だけでやりくりをする計画です。
1年待ってまで口座の変更をしたのは正しかったのだろうか。
1年前から3万円づつ投資している人に比べ、1年後から始めた人が追い付くには相当な入金力が必要なはずです。
投資は複利を効かせて資産が伸びる性格があるので小額からでも早く始めた方がいいです。
米国株式か全世界株式か
世間ではeMaxis slim 米国株式 S&P500か、eMaxis slim 全世界株式 オール・カントリーかで論争が繰り広げられているようですね。誰にも結論を付けられない永遠の謎です。
私個人の感想としては米国株式派です。
つい最近まではS&P500とオルカンに分散投資しようと考えていましたが結局、全米株式VTIに100%投資することに決めました。
米国株式に含まれている会社はAppleやAmazon、マイクロソフトなど世界的に見ても非常に強力な企業です。
いま私たちが身近に使っているものは何でしょうか?アメリカで作られた製品、ソフトウェア、サービスが世界中で使われているということは、全世界に投資していることに変わらないと思ったからです。
ただ、この考えも正しいのか私の中で未だ結論がついておりません。これらの怪物のような巨大な企業がこれからも上手く行くとは限らないからです。テクノロジーが向上したおかげで小回りの利く中小企業が大企業を負かす可能性があるという論者もいるようです。
組織を介さずとも働き手たちが連携を取りやすくなったし、中小企業ならではの柔軟性があります。
今のところそれは現実化していませんが、大企業の在り方は変わることでしょう。
VTIとS&P500どちらがいいか
VTIの組入銘柄の数は約4000社です。すごい数の企業に投資しています。ですがS&P500と値動きがほぼ変わりません。大型株がチャートの殆どを制圧しているからです。
500社という時点で十分すぎるほど分散しています。4000社とかもう分散しすぎて砂粒のようです。
実際に二つのチャートを比較して見てみましたが、どこに違いがあるのかまるで分かりません。サイゼリヤの間違い探しかと思いました。
VTIは投資先が多い分、信託報酬がS&P500より少し高いです。
楽天VTI(信託報酬 年0.162%) eMaxis slim S&P500(信託報酬 年0.093%)
小型株でも幅広く投資したい方はVTI、手数料を減らしたい方はS&P500がいいでしょう。
FIRE(早期リタイア)達成者たちからのヒント
厚切りジェイソンが言うには、楽天VTIに投資し続けろということでした。
金(ゴールド)や仮想通貨など別の物に投資するのではなく、同じ投資先に一転集中しろと。
FIRE達成者が言うのですから信用していい可能性は高そうです。
著書「お金の大学」で有名な両学長は現金と株式だけのシンプルなポートフォリオにすることをおすすめされています。ジェイソン程極端なことは言っておらず、ファンド自体は分散しても良いといった風に言っておりました。
しかし、彼らの言うことを鵜呑みにするだけでは私と同じことです。
それぞれの理由を知りましょう。様々な意見を取り入れられればいいと思っています。
自分と向き合ってどこまでリスクを許容できるのか知りましょう。リスクを抑えたいのであれば、株式と債権や金(ゴールド)を含んだポートフォリオを作成してもいいと思います。
ただし、成功者たちの出すヒントを聞かないというリスクがあることも忘れないことです。
まとめ
自分で調べずに楽して人から聞いた情報を鵜吞みにし、無鉄砲に実践することは私のように時間も労力も無駄にします。
保険屋やショッピングセンターに並んでいるセールスマン、対面の窓口。ネットショップの安売りセール等。
彼らの言っていることは本当にお得な情報でしょうか?今下そうとしている判断を一度考え直してみるべきです。