ボンバーガール 防衛の考え方#19 ラス前ボイスを引っ張るべきかどうか

こんにちは、づーやんです。
今週の記事は金曜配信していた際に貰ったコメントから思いついたテーマになります。
配信の際に思った事をなんとなく呟いたら結構反響もあったので、今回はラス前ボイスについてを掘り下げていこうと思います。

記事の前提条件

基本的に元々GA帯を前提とした考えで記事を書いてはいるが、今回のテーマは本当にGA帯のみで当てはまる話だと思っているのでBC帯以下では、あまり意味が無い考えだと思っている。

今回の記事はあくまでお互いがゲームの理解度がある程度高いレベルの場合、現環境ではラスアタをきっちりと完全に防ぐ事は難しい。という事が前提であるが、BC帯以下は単純なミスの量によってその前提条件が簡単に崩れるため。

もしBC帯以下のランクの読者がいるのであれば「ラス前ボイスを引っ張るメリット」の部分だけを参考にする事を強くお勧めする。

ラス前ボイスの定義

ラス前ボイスとは、使ったあとはリキャスト的にラスボ(試合終了直前にベースを回復するアイドルボイス)にしかスキルが回らないタイミングでのボイスの事。
ボイスと書いてはいるがグリアロのラブランドも基本的に同様。
アクアのABMはゲージを動かせないため、微妙に異なるので今回は考慮しない。

ラス前ボイスの秒数は各キャラ毎のボイスのリキャストに依存するため、キャラによって違うが概ね残り時間が以下の時間でのボイスの事
モモコ:残り50~100秒
パイン:残り45~90秒
プルーン:残り40~80秒
メロン:残り60~120秒
グリアロ:60~100秒(残り20秒でラブランドを置く想定)

ラス前ボイスを歌う事による影響

ラス前ボイスを歌う事による影響は以下の通り
・試合終了までもうスキルを使って防衛の体力を回復させる事が出来ない
・使用してからスキルのリキャストが回復するまでの40~50秒間、ボイスによるリーサルをズラす事が出来ない

余談だがラスボを最後まで引っ張る理由は歌ってしまうと一時的にゲージ差が縮むので前衛がラッシュ管理を考えて削れる量が減る事と、ボイスを歌った後に削られたダメージを回復出来ない事。
逆に言えば上記の理由が無い時はギリギリまで引っ張る必要はない

ラス前ボイスを引っ張るメリット

ラス前ボイスを引っ張るメリットは以下の通り
・防衛、特にシューターの体力をギリギリまでケア出来る
・相手のラス前ボイスによるゲージ回復をなくす事が出来る

1点目はそのままで80秒でラス前ボイスを歌うとシューターは残り80秒間その体力で戦う必要があるが、50秒で歌えばそれが50秒で済む

2点目は主にゲージが負けている場面を想定。
例えば互いにブロッカーがパインだとして、ゲージ差が700負けている時の場合、45秒ギリギリにボイスを打った場合はゲージ差を340まで縮める事が出来る。ボイスの回復がベースに反映されるのは42秒付近のため、相手視点ではゲージ差が縮まったタイミングでは既にラス前ボイスのタイミングを逃しているため歌う事が出来ないという事。

もちろんこれは同キャラの場合なので、相手のブロッカーがプルーンだった場合はパインのボイスを見てからボイスが回されるのでゲージ差を縮める事は出来ない。

逆に自分がプルーンを使う側であればほぼ確実にこのメリットは取れるし、メロンの場合はミラー以外だとギリギリまで引っ張っても相手に見てからボイスを回される

ラス前ボイスを引っ張る事のデメリット

メリットの裏返しにはなるが、主に以下の点
・リーサル回避のためにボイスを使う事が出来ない

1つ目は当たり前の事だが次のリキャストまでボイスが歌えないという事。
ギリギリまで引っ張った場合試合終了直前にしかボイスが回らないため、それまでに相手が残りのゲージを消せるだけの火力を出して来た時に抗う事が出来ない。

ボイスを抱えるという選択肢

そもそもラス前ボイスを歌わずにそのまま抱え続けるという選択肢もある。
ベースゲージが回復すると前衛がリーサルは取りづらくなるため、前衛の攻めが通っていればベースゲージを回復させるためにボイスを使う意義は少ない。
シューターや自己回復の意味はあるが、リーサル回避のために温存する意味でもラス前ボイスを無理に使わずに抱える選択肢も存在する

現在のGA帯の環境における方針

ゲーム性の理解

ボンバーガールはMAPの改修/アップデートやプレイヤー間のセオリーのアップデート、ゲームの理解度向上によって常に環境が変わっている部分がある。
2023/4/9時点のGA帯の環境では基本的に守り切る事が前提のゲームは出来ず、防衛は如何に貯金を使ってリーサルをズラすかという点に焦点が当たるゲームが大半になっていると自分は考えている。

少なくともオールAではないGが存在するマッチの場合、対面前衛と防衛の力量差が仮に同等だった場合でも余裕を持って300秒ベースを守り切る事は難しいのが、現在のボンバーガールだと思っている。

前衛のDPSに対する理解

上記のゲーム性の理解を補足する上で、貯金が無い状況で前衛が適切に攻めればどれだけのスピードでゲージを削れるかを理解する必要がある。
個人的な体感としては裏ゲートや裏回りの築城などが掃除されて貯金が無い状況まで押し込まれた場合、最近採用されるMAPでは残り50秒でゲージがタワーダメージ後MAXの2200から0まで溶かせるだけの火力が出る事もザラにある事だと感じている。

ラスト2~40秒までにボイスが無い事の危険性

・そもそもMAPの傾向から完璧に守り切るゲームではなくなっている
・ゲージがフルにあっても盤面さえ整えられればベースゲージは一瞬で溶けうる

上記の2点から、ラス前ボイスを引っ張った時に残り40秒以下の段階でリーサル回避のボイスが無い事は非常に危険だというのが自分の理解。
負けている盤面でラス前ボイスを引っ張る事で、ゲージ差を埋めて最後の削り合いを優位にする。というのは確かに引っ張る事のメリットで、ブロッカーが可能なゲームメイクの手段の一つではあるが、それよりもデメリットであるリーサルの回避手段が無い事が危険なケースが増えているという認識。

単純にゲージリードを取られているから、という点だけでラス前ボイスをゲージリード差を埋める事だけ考えて使う事は非常にリスクが高い。

負けている時にラス前ボイスを引っ張るのであれば、残りの40~50秒を守り切れる算段が付いている事が絶対条件。
具体的には以下のような貯金が残っていて、300秒ベースが守り切れる算段がついているかどうかを考えるべき。

・裏ゲートや裏道の築城、コの字などの貯金がまだ残っている
・敵前衛の体力が削れており、返してラスアタのタイミングを遅らせられる目処がある
・リスが埋まっていて、1回でも返せばそこからしばらくは耐えられる目処がある

もう貯金が無くて殴られるだけであり、45秒の時点で相手がベースインしていてボイスで回復してもすぐにその分を削られるような盤面等はラス前ボイスを歌う事が負けに直結する可能性が非常に高い。
余談だが、前衛がベース内でラッシュ管理をしろ!というのは相手がボイスで回復しにきた時、それをすぐ削り返せる状況にしておけという意味も含まれていると自分は理解している。

シューターの体力が無いケースもあると思うが、その場合は引っ張らずに早めにボイスを回すだけで良い。
ラス前ボイスをまだ貯金が残っている残り60秒や70秒で歌えばリーサルタイミングまでにはボイスが帰ってくる事も期待できる。
それすら余裕が無いなら間に合う間に損切りの帰還指示も検討するべき。

とにかく重要なのは以前に書いた通り、リーサルタイミングでボイスのリキャストがちゃんと貯まっている事。

ボイスを打つ時は盤面を見て、撃ったあとの30~40秒後にどういう盤面になるかを考える事がとにかく重要になる。

自分の持つ試合観から見た判断

基本的にリーサル勝負になる場合、概ね残り0~20秒あたりでそのタイミングが来るケースが多いので、明らかに割り合いになる試合ではラス前ボイスを引っ張らない方が正解の試合が多い。
もっと言えばこちらが有利状況であればボイスを多く回す事よりもラス前ボイスをそのまま抱え続ける方が正解の試合も多い(歌ってベースを回復する事で前衛のリーサルを阻害するため)

少なくともボンバーガールレインボーになる前あたりまでは、負けている時はラス前ボイスを引っ張ってゲージ差を縮めて捲る事がセオリーだったと思うが、レインボー後もしくはここ半年くらいではそのセオリーが不正解なケースが増えたと思っている。
これは昔からのブロッカーメインこそ陥りがちな罠だと思っていて、ブロメインは形勢判断が間違っていないかを見直すべき。
もちろんこれは自分にも言える事で、環境は常に変わるため、以前来たMAPでも常に研究してセオリーをアップデートする事が非常に重要。

ラス前ボイスを引っ張る事でゲージ差を縮める事で、リターンを得るためには少なくとも以下の条件を全て満たす必要があると自分は考えている

・歌った後にボイスのリキャストが貯まるまで守り切れる算段がある
・味方前衛がベースインしていなくて事故るリスクが少ない
・味方が300秒の間にリーサルが取れそうにない

現環境では上記を全て満たすケースは少なくなっていると思うが、1点目はキャラピックによって調整出来る部分でもあるので、そこを考慮したキャラピックも
プルーンは特にボイスのリキャストが速いためかなりリスクが少ない。
逆にメロンはボイスのリキャストが重く、回復量が大きいために2点目のリスクも大きくなるため、キャラに応じてプレイの指針も調整する事が重要。

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