想い出の道標として
スペイン旅行をきっかけに、自身でタイルの絵付け教室を開くまでになりました。あの旅行から20年、予想だにしなかった出会いでした。
【前回記事】スペインで感じたワクワクから、タイル作りにハマるまで↓↓↓
メモリアルタイルとの出会い
2015年頃のことです。
「みなとまちセラミカ工房」さんのクラウドファンディングではじめて「メモリアルタイル」という言葉を目にします。
東日本大震災のあった翌年の2012年に、スペインタイル教室が主催したスペインツアーに、後にみなとまちセラミカ工房を設立する代表の阿部さんが、一緒に参加していたのです。
その後、被災地である宮城県女川から、”色を亡くした街をスペインタイルで明るく彩る”プロジェクトが始まりました。
作られたタイルは、商店街内に設置され、街の一部になっていきます。これは不思議な感覚でした。
クラウドファンディングを通じて関わったタイルが、遠い街に存在し、そこに住む知らない人たちの目に触れ、その人の感情を少しでも動かすかもしれないと思うと、なにに対してかわからない愛しさのようなものが込み上げてきたのです。
このプロジェクトが実現したのは、タイルの「色褪せない」魅力があったから。ずっと残るから、そのままの色が届くからこその、「メモリアルタイル」なんだなと思いました。
最愛のペットへの思いが重なり、ペットと家族のためのタイルを考える
メモリアルタイルを知った翌年、愛犬のちょこまるさんがお空へ旅立ちます。↓↓↓
悲しみ塞ぐ日々。徐々に時間が癒してくれましたが、時間は大切な記憶を薄れさせていきました。こんなに大切なのに、幸せはいっぱいあったのに!なんとかして愛犬との思い出を生活の中に残しておきたい。
その思いが、メモリアルタイルの存在と重なります。思い出を残す、メモリアルタイル。
私は、ペットとその大切な家族のために、メモリアルタイルを作ろうと心に決めたのです。