私の場合
だいたい、コンビニのバイトを終えてからテレビドラマなんか見ていると遅くなる。
私は小さい頃から夜更かしだ。
なので、昼間はとにかく眠い。
思春期ならではの現実逃避なのか…とか何とか思ってくれたらこれ幸い。
私の眠気の理由はただの夜更かしだ。
たまに、移動教室でクラスメイトに揺すられるがだいたい深い睡眠に入っているふりをして起きない。
そんな事をしていると、本当に深い睡眠に入って教室で過ごす殆どを睡眠にあてている。
そんな姿を心配されて、担任の先生に呼び出された事もあるので誰かと仲良くお昼ご飯を食べる事にしている。
けど、やっぱり睡眠が優先で時々誰かとお昼を過ごす事をやめている。
音楽は、とにかく自分の世界に入りやすいので常に聴いている。
だいたい洋楽だけど、たまに邦楽なんかも聞く。
決まって聴いているのはSugarRay。
お気に入りとかではないけど、ちょうど良い。どんな歌詞なのかさっぱり分からないけど、英語の歌詞カードはよく見るので意味は分からないけど読み方とスペルは何となく覚えて、たまに英語の授業でやる単語ゲームでは活躍できたりもする。
ある時、同じ出席番号の男子が私に日直日誌を持ってきた。
今まで日直の日は何も言ってこなかったし驚いたけど、いい加減仕事しろという事かと思った。
それでも最後の抵抗で、「何もしてないのに日誌を書いていいの?」みたいな事を多分聞いたけど別にいいらしい。最も私が彼の立場だったら「じゃあ、手伝えよ!」とか、「日誌くらい書けよ!」とか言っていたかもしれないが、彼は頷くだけだった。
今まで書いた事も読んだ事もなかったので日誌をめくってどんな風に書くのか見ていると、ほとんどのクラスメイトが日誌を書いた本人のみの名前だけを担当者の欄に記入しているのに、私と彼が担当の日の担当者の欄には必ず私の名前も書かれていたので何だか律儀な彼に笑えた。
字を書く事は嫌いではないし、日直の仕事をしっかりやってくれている彼の顔を潰すわけにもいかないので全てきちんとうめて日誌置場に戻して帰った。
私は、誰にも興味がないのではない。
当然関わりたいけど得意ではない事は確かだった。
そんな私にとって彼のこの律儀な距離は嫌いじやなかった。