正月 可愛い子供と駄目な大人
従姉妹の子供たちの誕生によって、盆暮れ正月の親戚一堂の集まりへのモチベーションは格段に向上した
大縄跳びで爆アゲ
昨年の正月、私たち大人は親戚の子供たちのために買った凧で大はしゃぎし、子供たちが遊ぶ前に大破させた前科を持つ
大人がはしゃぐ姿に子供たちは割と引いていたが、それでも私たちには「凧めっちゃ盛り上がったよね」程度の記憶しかないので、今年も凧を買いに行った
そしたら凧が売ってなかったので、代わりに大縄を買った
まずは大人たちでデモンストレーションを行う
大人組の中でも若くて元気な奴らから次々と縄に入っていく
すると驚いたことに、普段寡黙で、私も人生で10回くらいしか会話をしたことがなく、いつもスカしている従兄弟も大縄に飛び込んだ
普段だったら私たちのこういうしょうもない遊びに参加することなんて考えられない人なのに、なんか頑張って大縄を跳んでいた 意味がわからない
しかも、私のLINEを8割がた既読無視する従兄弟も跳んだし、加齢とともに体が重くなりあまり動かなくなった母も跳んだ
人は縄が回っていると飛び込んでしまうものらしい
大縄はかなり盛り上がり、古典的な遊びとしては考えられないレベルの抱腹絶倒状態になった
ちなみに子供たちはやはり大人のはしゃぐ姿にドン引き、一切大縄に参加しなかった
ポン太の疑問
この世で1番可愛い3歳児ことポン太、すぐに「なんで?」と聞いてくる年頃
そうした疑問を持つことを尊重し、誠実に向き合うことが大人の役目である
「くるまの前のまどの上のほうなんであおいの?」
→日差しが眩しくないように
「なんでおいしいクッキー買ってきたの?」
→正月にみんなで食べたら盛り上がると思ったから
「なんでカブトムシいないの?」
→カブトムシは冬を越せない生き物だから
ちなみにポン太に、カブトムシが元気な季節はいつか知ってる?と聞いたら、「お正月」との回答をいただいた
一つだけ、答えられなかった質問がある
散歩中、蓮みたいな、集合体恐怖症でゾワゾワ〜ってなる感じの、黄色い何かが草むらに落ちていた
ポン太はそれに釘付けになり、これなに?と尋ねてくる
しかし私も従兄弟もゾワゾワが止まらず、ポン太の疑問をスルーして、ちょっとこれ無理だわ…これ以上見たら夢に出てくるわ…とかなんとか言ってそそくさと立ち去った
ポン太は何度か振り返ってずっとそれを見ていた 不誠実な大人で申し訳ない
大人気コンテンツ、パウ・パトロール
私たち世代にはあまり馴染みがないが、パウ・パトロールなるアニメが今の子供たちには大人気らしい
クリスマスプレゼントでパウパトのミニカーセットを手に入れたポン太に、それぞれのキャラクターの名前を覚えさせられた
チェイス、スカイ、ロッキーしか覚えられなかったので、ポン太の機嫌を損ねた
映画鑑賞にも付き合わされたため、2024年初めて私が観た映画は、「パウ・パトロール 大空のミッション・パウ ロイヤルストーンをとりもどせ!」になった
映画の途中でおやつを食べに別室に移動してのんびりしてたら、ポン太がダッシュで私を引き戻しにきた
戻るとちょうど敵に反撃するシーンだったので、この盛り上がりを私に見せたかったのかと思うと、やっぱりポン太がこの世で1番可愛い3歳児だと思った
それなのに映画中、普段の仕返しと言わんばかりに質問攻めにして、ごめん