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デザインスキルだけじゃ足りない?デザイナーに必要な「伝わる説明力が身に付く3つの考え方」

※この記事は2023年6月12日に投稿した記事のアーカイブです

こんにちは。ずしみです🐶
バタバタと忙しない日々を過ごしていたら、あっという間に前回の更新から数ヶ月経っていました....。(Note執筆の存在を忘れていたわけではないのです....と言わせて下さい🥺笑)


今回は、意外とUIデザイナーにも必要な「伝わる説明力」について本を読んでみたので、まとめてみました。

UIデザイナーにとってデザインスキルと同じぐらい大切なスキルです。同じ駆け出しデザイナー勢の方は知っていて損はない内容になっているので是非読んでみてください。


はじめに

「デザイナーってデザインをすることが仕事じゃないの?」
タイトルを見てこう思っている人もいるのではないでしょうか?
もちろん、デザイナーの仕事はデザインをする事ではありますが、デザインスキルの他にも何故「伝わる説明力」が必要なのでしょうか?

それはズバリ「自分の作ったデザインの意図や思惑を相手にも理解して貰う必要があるから」です。


そもそもクライアントには「今回〜〜〜を達成する為にこのプロジェクトをやりたい!」という明確な目的を持ってデザイン発注に至った経緯が必ずあります。
そして、デザイナーはクライアントの意図を汲み取り「このデザインで〜〜を伝えたい。」「〜〜を表現する為にこのデザインにした。」というように、必ず表現した内容に意図があるはずです。

しかし、そのデザイナーの意図は果たして正しく伝わっているのでしょうか?
ここが伝わらなければ相手は「目的が達成できるデザインなのか?」というデザインの良し悪しの判断が出来ないですよね。

判断を正しくして貰う為に、デザイナーの意図や思惑が相手にも齟齬無く伝わる事が必要であり、「デザインの意図を説明する」というのはデザイナーの義務でもあるのです。

相手に伝わらない残念な説明とは?

では、そもそも「伝わらない説明」って何でしょうか?
私の理解では大きく分けて3つに分けられると考えます。

1.説明が簡潔ではない
 説明がダラダラとしていて簡潔では無いと、相手は「この説明は結局なんの説明?」「どこに向かって話している?」と話の方向性を見失ってしまう。

2.無駄な情報が多すぎる。
 その説明に関連する情報だとしても、その説明の目的以外の余計な情報を入れすぎると「本当に伝えたかった事」が埋もれてしまう。

3.専門用語の多様
 説明の中に、自分の知らない言葉がたくさん出てきてしまうと相手は単語の意味を理解する事ばかりに気がとられる為、本来の説明の内容に集中できず混乱してしまう。

では上記3点を踏まえた説明にならない為にはどんなことに気をつけて話せばよいでしょうか?それを今から皆さんにお伝えします♪

「伝わる説明力」が身に付く3つの考え方

1.説明の前に「相手の知りたい事」「説明の目的」「節説明の中で一番相手に伝えたい事」を明確にし常に意識する。

まずは説明のゴールを明確にしておくことが大事です。そもそも説明とは、「伝えたい事の補足文」です。目的や伝えたいことをまずは自分がわかっていないと、相手に伝わるはずがありません。
特に、デザイナーの説明はほとんどの場合が「相手が知りたいことについてこちらが説明する」という状況が多い傾向にあるので、ここは必ず説明の前に明確にし、話の中でも常にゴールを意識しましょう。

2.「物事が起こった順番」と「相手に伝わる説明の順番」は別である

ダラダラと話してしまう時にやってしまいがちなのが、この「物事が起こった順番(時系列)」が原因であることと深く関係しています。

小説や物語のように「相手にもその時の情景をイメージしてもらう」という目的であれば時系列に話すことは有効です。
しかし、「相手に伝わる説明」をする時はそもそもの目的が違い、「相手の知りたいことやこちらが伝えたい事が齟齬なく伝わる事」が真の目的ですので、「目的が達成できる話し方」に情報を組み替える事が必要です。

3.相手の頭の中を整理するイメージで話し、相手の理解度を高める

説明の仕方や考え方をいくら学んでも、相手が理解していなければ意味はありません。
それを防ぐために意識することは「相手の頭の中を整理するイメージで話す事」です。
例えば、全く前提知識がない相手に今期の売上の説明をするとします。
この場合「今年度の売上は前年よりも15%上昇しました!」と説明しても、全く前提知識がない相手は去年の売上を知らない為、15%アップ前の比較対象が無い為「それって結局いくら?」となってしまいますよね。
これが、相手の頭の中を整理しながら話せていない状態です。

では具体的に「相手の頭の中を整理しながら話す」とはどうすればいいでしょうか?
それは主に3つあります。

1.相手が自分の話したい内容について現状どれぐらいの理解度なのかを確認する。

2.まずは前提条件や大まかな流れなどの「大枠」から話し、その後、具体的なプランや数字などの「詳細」を話す。

3.相手の表情をみながら話し、不安そうなところや特に大事なところは質問したりして相手に伝わっているか途中で確認する。

結局は、相手が「理解した!」という状況にならない限りはどんな話し方をしても「伝わらない説明」になってしまうので、相手の立場や状況によって「どこまで話せばこの人は理解できるのだろう?」を考えつつ相手の頭の中を整理するイメージで話しましょう。

明日からすぐ使えるちょこっとテクニック

1.一番最初に結論(目的)から話す

最初に説明の目的や結論がわかっていると、相手と前提を合わせることで「どの立場で話しを聞けば良いのか?」が明確になり、自分の意見や考えをまとめながらきくことができるので相手の理解力が深まります。

2.目的や結論についての理由は「3つ」までに絞る

「人間が一度に理解できる話は最大3つまで」という言葉があります。その言葉の通り、3つ以上話してしまうと逆に混乱してしまう可能性もあるので話したい理由や補足文などの説明は3つ以内に収めるのがよいです。

どうしても3つ以上話したい場合はどこかの話と混ぜて一緒にしたり、何かしらの工夫をしましょう。

結局「伝わる説明力」って何?

結局伝わる説明とは「相手の理解度に合わせて、話を組み立てること」です。
極論言ってしまうと、「相手が理解さえしてくれればどんな話し方でもよい」のです。

ここまでの内容は「相手に伝えに言いたいことが伝えやすくなる為の効率的な手段」ですので、この内容を意識しながらまずはいろんな考え方やタイプの人と話す機会を作って、いろんな人への効率的な話し方を見つける事が「伝わる説明力」をつける為の近道になると思います。

最後に

実はこの記事を執筆している私自身、めちゃくちゃ話すのが苦手なんです(笑)
デザイン業界に入るまでは、苦手意識とか全く感じなかったんですけどね....

でもそう感じていなかった理由って、いままで「知らない相手にわかりやすく説明する」ということを、ほぼしてきていなかったからなんだろうなとこの本を通して思います。


その結果、いざデザイナーとして実際に自分が説明する時に「え、何から話せばいいの」→説明の組み立て方がわからない。→頭真っ白→「あれ?何がいいたかったんだっけ?」という負のループが巻き起こっていました。(今でもあります。笑)

そして、説明できないことによって自分のデザインの意図や考えたことが相手に正しく伝わらずにすごくもどかしい気持ちになりました。

意識するようになってから数ヶ月経ち、現時点でもこの意識をすることで最初よりかは身についてきてるが、まだまだ「伝わる説明」が出来ているとは言えません。
それぐらい知識や気持ちがあっても、すぐ話せるようにはなれないものがこの「伝わる説明力」ですので、何回もトライアンドエラーを繰り返して身につけることが大事なんだと感じます。(もちろん習得スピードは人によって違うので、もっと早く身に付く方も存在すると思います。)

といっても、「話し方を覚えてしまえば後は何回も練習すれば必ず身に付くもの。」でもあるので、私自身もセミナーや普段の会話から説明の意識をもちつつ、日々練習をかさねていきたいです。


目指せ!言語化マスター!👊

最後にこの本のURLも記載しておくので興味のある方は読んでみてください📕

今回読んだ本はこちら↓

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