プーティン
ズルめし美女。それは高カロリー、高脂質、高糖質……そんなの美味いに決まってる、通称”ズルめし”を、ひたすらかわいい女の子に食べてもらうことで、あらゆる背徳感をお届けする「男の欲望が詰まったグルメメディア」である。
ここはまさに禁断のサンクチュアリ。いや恍惚のギルティー。はたまた微笑みのパラダイス……。足を踏み入れたら最後、あなたはあらゆる欲をくすぐる料理と女によだれが止まらなくなるだろう。
プロのカメラマンとフードスタイリスト、ライターが本気を出してつくる当メディア、前回は鶏皮シリーズを締めくくる「鶏皮のホットドッグ」をご紹介した。(リンク挿入)
第4回~6回までは「ポテトシリーズ」をお届け! 今回は「ポテトのプーティン」で存分に悶えていただこう。
■今回のズルめしガール!
第四回からズルめしガールを務めるのは、劇団TEAM-ODAC・五反田タイガーに所属する彩香さん。スラっとした手足と、夏の雲のような白い肌、一見してクールな印象だが、蓋を開けてみると、大間違い! くしゃっとした笑顔で「アハハ」と笑う、なんとも夏っぽい“明るすぎる”女の子だ。
■極寒の地では、プーティンなしでは生きられないのか
日本人にはあまり馴染みのないプーティン。最初に軽く紹介をしておこう。
プーティンは1952年にロシア(当時のソビエト連邦)で生まれた。あまり裕福な家庭ではなかったが、12歳のころには才能が開花。柔道とサンボをマスターし、学業の成績も良く、将来有望な「神童」だったそうだ。やがて、スパイに憧れを抱きはじめ、国家保安委員会に入ったことから、政界進出の一歩を踏み出し……ととと、あぶねぇ、これはプーチンの出自だった。危うく、ロシアの殺し屋から狙われるところだった。
なんて、小ボケは終わりにして、ちゃんと料理を紹介しよう。プーティンは1950年代にカナダで生まれた料理である。ポテトにグレイビーソース(肉汁から作られるソース)とチーズをたっぷりかけて出される“カロリーの悪魔”のようなファストフードだ。現地ではメープルシロップをかけて出されるデザートもあるらしい。
ちなみに現在でも、カナダのマクドナルドやケンタッキー・フライドチキンなどではメニューにある。ハンバーガーの隣にそっと置かれているなんて、想像するのも恐ろしい。やはり極寒のカナダでは、皮下脂肪を蓄えていないと、生きていけないのだろうか。
などと言っている間に、ほかほかのプーティンが完成!
ふんわりとしたポテトと、スパイシーなソースの香りが漂ってきた瞬間に、「なに! なに! 良いにおいする!」と彩香さん。彼女は撮影の前「おなかすいたぁ」と仕切りに呟いており、食欲が高まっている状態。
本当ならすぐにでも食べさせてあげたいところだが、ちょっと意地悪して目隠しをしてもらう。
「えぇ! なにこれ、なにこれチーズ!?」と彩香さん。もう食欲は最高潮。「早く食べたい!」となったところで、いざオープン!
「わー! ハハハ! なにこれチーズかかってる!」
と、謎の爆笑を交えながら最高のリアクションをしてくれた。いやはや、これ以上ない最高の笑顔である、ちょっと、かわいすぎる。彼女の笑顔によって、現場全体が朗らかになった。すごくパワフルな笑顔だなと思っているうちに「いただきまーす!」
「おいしいこれ! ポテトがホクホク!」
「ソースも、ピリ辛でこれ。止まらない、ほんとおいしい」
「あと、チーズ! チーズ反則!」
なんと、この日まで糖質制限をしていたという彩香さん。「げ、劇団の先輩に怒られちゃう……」というセリフとは裏腹にフォークは次のポテトを刺している。
「も、もちろん、残してもいいからね」
「ほんとにやばいです。これは怒られるやつだ。でも、おいしいからなぁ
と、言いながらキレイな指でポテトを押し戻す。
そして、気づけば、とうとう、ラスいちに……。
このなんとも愛おしそうな表情がプーティンの魔力を、そして彩香さんの魅力を如実に表している。
「ごちそうさまでした!」
糖質制限とは、なんだったのか。先輩からの怒声はもう怖くないのか。果たして分かっていることは、何かが吹っ切れたように、彩香さんが爽やかに微笑んでいたということだけである。
■次回予告!
第4回のズルめし美女は「プーティン」をお届けした。
次回はポテナゲ丼をご紹介。ズルめしガールは引き続き彩香さんに務めていただく。
ポテトとナゲット、そしてご飯。禁じ手ともいえる炭水化物の3乗。さて、どんなおいしさが生まれるのか。そして彩香さんは糖質制限と欲望のどちらを取るのか、こうご期待!
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クルーの紹介
photo:小堀将生(https://bicture.jp)
style:田口竜基(http://fooddragon.net)
write:緒方優樹(https://giraffecompany1016.wixsite.com/mysite)
model:芳賀彩香(https://teamodac.net)