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破壊神マグちゃんZ(第五話)


聖都までの道のりは遠いらしい。
マグ=メヌエクひとりで果たしてたどり着けるのか・・
「ルリを連れて行ってやってくれ。こんな田舎で友達もいないのではかわいそうだろう。聖都なら子供も多かろうし」
『たしかに瑠璃ちゃんを残して行けないよね。できれば両親の情報も集めたいけど・・でもナプタくんも寂しいんじゃない?』
「貴様もついてくればよい。ルリも心細くなかろう」
またもや入口が開く。緑色のヒトデ・・ナプタークの分体のようだ。
「親父!帰ったぞ!今回はチリコンカンは特別だ・・そうだ、今度食わせてやろう、マグ=メヌエクよ。美味いぞ~」
「おお、楽しみじゃ。前回は炒め方のコツを覚えれなかったんじゃ」
本体は付け髭を外し、分体と腕を合わせるとぬるぬると融合したあと、またふたりに分離した。
「じゃ!次はバスク料理の付け合わせだな。行ってくる」
っと颯爽と入口出て海岸へ向かっていく。
『泳いでいくつもりかしら・・もしかして全員共有してるのかしら?』
付け髭をしたナプターク。
「世界中の狂乱食堂が協力してくれよう。ワシから思念は送れるのじゃが、逆は融合せんとイカン・・不便なもんじゃ」
『便利すぎじゃん。こりゃ大丈夫そうね』

「ルリ、貴様はどうしたい?我は狙われる身よ。危険な道中になるぞ」
「ん・・じーちゃんはどこでもいるから寂しくないけど・・でも友達ほしいから大きい街で暮らしてみたいなぁ!マグちゃん強そうだから守ってね」
「よかろう!我に付き従え・・いざ」
『バスあるって・・その前に準備いるでしょ』



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