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「戻れ正直者」幻想日記

早朝に散歩してたら交差点で百円拾ったので交番まで走った。
途中の公園でラジオ体操仕切ってるおじさんに「お前は正直者か?」と問われたので「はい、近所でも評判です」と答えたが、「嘘をつけ!お前みたいなグズは親父のキ〇タマから出直せ!」などと罵声を浴びせられラジオ体操第3第4を延々と踊らされる。
5時間後「体力の限界…!」と倒れると周りに誰もいない。今しかない、公園から逃げ出し何とか交番に辿り着く。意識朦朧としながらも婦人警官に百円を渡すが「こ、これは!いにしえの硬貨!」。時は2222年だった。そこは交番ではなく女は警官ではなかった。街の人は皆テレタビーズになっていた。
私の絶望をよそに「これで私の研究は完成する!」と女は百円を持って駆けていき、ガルウィングに乗って戻ってきた。「硬貨のお礼に君も連れていってやる」、無理矢理乗せられた車は時速140キロに達し、メーターが回ると20230415の表示。人々はユニクロに包まれ、誰もが自分の可愛さを陳謝している。帰ってきたのだ。私は女の静止を振り切って交差点に走り、拾った百円でソーセージを1本、買った。

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