褒められることが怖かった話
私は職場でデレデレに甘やかされていると感じている。
仕事中も「もうやってくれたの?!凄いね〜ありがとう!」
髪型を変えたり、可愛い系統の服を着て行ったりすると「可愛いねぇ、似合ってるよ〜」
一人暮らししていることに対して「1人でちゃんと考えて生活してるのすごいね」
などなど………
とにかく褒められることが多い。
念の為書いておくが、上記は全て女性の先輩からだ。昨今ハラスメントになりかねない。
私は今まで生きてきて、こんなに褒められた経験はないのではないか…とさえ感じている。
だから、入職直後は褒められることが怖かった。
あくまで私は、好きな服を着て出勤して、普通に仕事をして、普通に1人で暮らしていたからだ。当たり前のことをしているのだから、なんら褒められるべき理由が見当たらないと感じていた。
最初は褒められても「そんなことないですよ〜」と返していた。
しかし、毎日のように褒められるので、次第に否定することが罪悪感に変わっていった。
それから次第に「ありがとうございます」という返しを使うようになった。否定でも肯定でもない言葉。
今となっては、褒め返すという技も身についた。さすがに職場の先輩は、私より1回り、2回りくらい歳上だから「可愛いですね」とは言い難いが……
人間性が成長した証拠かしら。