スプラ3における「よくある主張」に対する疑義と見解【スプラトゥーン3】
言語化による自己反省の弁は、適当なのか?
味方批判しないで、自己反省が重視されているが
・一般的にいわれる、もしくは強者が頻繁にいう「自分がミスしたから負ける」は「自分がミスしなければ負けなかった」ということであり、弱者は「ミスしなくとも、負ける」のが普通である。
弱者にとってはそれが全力であり、ミスと思われるものが含まれていたとしても、それをミスだとは思ってない。能力のある人間のみがそれが「ミス」だと判断する。
・プレイを反省するという行為はその人にとってプレイに何らかの誤りがあったと認識できるからである。もし認識できなければ、反省自体がうまれない。うまれたとしても見当違いな反省を繰り返す可能性がある。
引用した小林秀雄の言はこれを意味する。天才は自分の足りないところをみつけられる。凡人はみつけられないのでそもそも努力がはじまらない。
一部上位勢の議論まとめをみて思ったこと
Xマッチに運要素があるから云々は妥当か?
・「Xマッチに運要素がある」ことは正しいが、それはスプラ2のときと
同じではないか。勝負事は水物なので、運要素をぬくことは不可能である。
もしスプラ3がスプラ2と違うのであれば、それを語らなければならない。
そして、もし違いがないのであれば、「Xマッチに運要素がある」と発言した理由を考えなければならない。
その場合、何か別の理由があって「Xマッチに運要素がある」と
発言したからである。
運要素があるXマッチで高いXPをだしている人間は「運要素」に左右されていないということにならないか?だとすれば、XPが高いというのは《実力》だとは考えられないか。
スプラ3でXPはインフレしたというのは正しいか?
・「スプラ3はXPが高くなりやすいので、インフレしている」という主張は、あまり妥当ではないのかもしれない。
お盆中の一部上位勢によるXPに関する見解は以下のものであった。
「XPは2500上限でいいのではないか(メロン君など)」
あるいは
「Xマッチの廃止(あとばる)」
これはTwitterにおける反発から、そこまで好意的ではない。
これを、大会のためのXP論、「大会XP論」とよぼう。
あの議論の反応から、「XPには価値がある」と思っている人たちがいることがわかった。
①XPがインフレならば、何かの価値が下がっているはず。
何の価値も下がっていないのであれば、それはインフレではない。
《XPが高騰しやすくなった》というだけではインフレとは言わない。
多くの人はそれを「XPによって担保されるものがスプラ2と
くらべて下がった」と考えているだろう。
だが、もし価値が下がっているのであれば人々は「XPなんてどうでもいい」というだろう。
思ったよりも反発があったということは
「XPには何かしらかの価値がある」ことを意味している。
—自分なりの目標、XPが高い=スプラがうまい—
XPはインフレしてない、もしくはインフレ率が低い状態にある
要するに、
「XPはインフレしてない」
あるいは
「インフレがまだまだ足らない」
ということになる。
ここで上位勢達の発言に注目すると彼等は「XPは時間をかければ上がる」と思っていることだ。
これは明らかに間違えている。
Xマッチに潜ってもXPは、一定以上は上がらなくなるのが普通である。
「時間をかければXPが上がる」
という前提にたてば、XPはインフレしているという考えに整合する。
だが、その前提から外れている名もなき弱者がいることを忘れてはならない。
同時にここでわかったことは
「上位勢はXPが上がらない人たちの存在を把握していなかった」
ということである。
弱者からすれば、XPはインフレしてないのである。
スプラ2において「ウデマエXは誰にでもある」という発言を私ズンダは批判した。
スプラ3においてのそれは「XPは時間をかければ上がる」に値するようだ。
しかし、XPの是非を論じているのは前代未聞のXP5000を叩きだしたメロン君であるということを踏まえなければならない。
彼の発言は金持ちが、
「お金なんてあってもなくても同じだよ。お金が大事なのではない。」というのに似ている。
この金持ちの発言は、
「贅沢をしまくったので飽きた」
「普通一般の人に嫉妬されないように謙抑的な姿勢をみせている」
と考えた方がよい。
だが、メロン君にせよ、ちょこぺろにせよ、他の有名プレイヤーにせよ、XPを上げることによってその恩恵を受けてきたはずであり、いまさらXPの価値を低めようとしてもそれは強者による独占的な政治行為にすぎない。
仮にXPなしで知名度を得ようとした場合、炎上させるか面白い企画を考えて実行するかの二択である。
その場合、おそらく今よりも、実力とは無縁のスプラトゥーン世界が俟っているだけだろう。
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