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生産マイスター3級について、勉強方法や内容についてあれこれ

どうも、ずんだです。
現在、2024年12月です。動画投稿もX更新もせず何をしていたのかというと、2019~2021年くらいは病みに病んで何にもできませんでした。多分鬱だったのでしょう。
2022年~現在は資格取得勉強だったり愛車整備だったり、家族と過ごすなどしておりました。今年は半年くらい勉強に費やしていたような気がしますので、ここで資格取得について書いていこうと思います。

では表題の件について、僕が生産マイスター3級に合格した話や難易度、勉強方法、仕事に役に立つかなど、あれこれ書いていこうと思います。


生産マイスターとは

以下HPより抜粋
生産マイスターは、製造業における人材の育成を目的とした教育プログラム・資格認定制度です。
人材、品質、納期、コスト、安全、環境…ものづくりの現場ではさまざまな知識や技術、管理能力が求められます。生産マイスターでは、これらの現場で求められる知識と技術を体系的に学び、資格として客観的に認証することで、これからのものづくりの中核を担う人材の育成に貢献しています。


勉強内容としては、製造現場であれば5S、在庫管理、発注管理、環境マネジメント、コストダウンや原価計算など、ものづくりに関するノウハウや知識、考え方や進め方を学べます。

勉強した体感としては製造部の管理部隊の立ち位置にいる人や、生産計画や受発注を担当している方は役に立つ内容になっているかもしれません。
もちろん現場仕事、機械オペレーターの方にも必要な知識となっています。
上司が仕事の話(コストダウンや管理方法について)をする際や、逆に話をしなければならない立場になった場合に知識として知っておくと理解が深まったり役に立つことはあるかもしれません。

上記に通信教育及び資格取得制度と書いておりますが、この生産マイスターには4段階の等級があります。

ベーシック級(これからものづくりの職場で働く方向け)

  1. 3級(製造スタッフなう、リーダーを目指す方向け)

  2. 2級(第一線管理監督者、主任、係長、リーダーの方向け)

  3. 1級(課長、部長、工場長、製造現場の全体指揮を取る方向け)

の4段階になります。

資格取得についてですが、面倒なことに

通信教育を受講して合格しないと受験資格が得られません。

はぁ…その手の資格取得系ビジネスですか、と正直思いました。
しかし、会社によっては推奨資格取得項目に生産マイスターが入っていることもぼちぼちあるようです。(上場企業は特に)
僕の勤め先も強く推奨する資格項目に生産マイスターがありました。

2024年12月現在、3級に合格し、2級の通信教育が終了しましたので来年に2級の試験に挑戦予定となっております。
特にこれから上司になってしまう方にとっては身につけておきたい内容ではあると思います。
僕は勉強して時間の無駄だったとは思っておりません…が、
これ勉強するなら…って思うところはあります。
こちらについては「業務で役に立つのか」で記述します。

生産マイスター3級の取得目的

上記でも一部述べておりますが、僕の勤め先には推奨資格取得制度というものがあり、合格すると報奨金がもらえます。(昇給するとは言っていない)
(3級の場合は1万円、2級3万円、1級5万円)
また、個人目標(自己啓発)というものを毎年課せられておりまして、なんらかの通信教育、資格取得だったり、社内勉強動画や外部セミナーの受講をやらなければなりません。人財育成ですね。
もちろんやらないのもいいですが、それなりに査定で響くわけです。

金が欲しいのでやりました。ワンチャン昇進昇格あるかもって考えました。

僕は欲しい。必要なのだ。金最高。上司になりたいという欲はないけど。
ただ、仮に上司になってしまった場合
「え?こんなことも知らないんですか?上司と聞いて呆れますねぇ。恥ずかしくないの?給料泥棒め。」とか言われたら、飴細工の心を持った僕のハートが粉塵レベルではじけ飛ぶので勉強しておこうとも考えての行動です。
だって、ほんとにこのまま仕事を続けてしまったら年功序列で上がってしまうテンプレート無能上司になりそうで怖いんだよ僕は。仕事でできること?機械回すだけ、ラインスピードを上げるダイヤルをひねるのは得意だよ、後ボタン押しの達人、みたいな。
まぁさすがにそこまでではないですが。

ちなみに僕の職場は製造業です。

僕のスペックについて

36歳
会社の立ち位置は製造業の主任2年目
高卒で今の仕事を続けて19年目
いわゆる誰も新しい人が入ってこなくて等級が上がってしまったパターンです。
仕事は出来る方ではないですが、現場ではなぜか愛されているのがわかります。
なぜかやたら評価される。運はいい方だと思ってます。

4年前に精神科で発達障害の診断を受けてADHDであったことがわかりました。
物事は忘れやすいし、多動です。じっとしてられません。
スイッチが入ると超集中しますが、勉強しながらよく意識が別世界に飛びます。テキストを読んでるのに違う妄想が入り、何度も同じ行を繰り返し読んでいます。勉強効率は良い方ではありません。

小学校中学校とまじめに勉強はしておりません。テスト勉強とか一切やったことがないです。中学校の5教科平均点は毎回220~250点程度です。
その学校の偏差値はわからないので参考にはならないですが、進学校ではなく、よくある普通の学校です。

高校は工業高校。それもあって製造業に就職できました。
ただし、その工業高校もなかなかの底辺高校です。
クラスではテストで100点満点中、0点~10点をたたき出す方が数十名おり、担任の先生だけでなく他の科目の先生もなんとかして赤点を出さないようにテストで出題するところを宣言していました。
つまり、そういった出題ポイントや重要ポイント、テストに出すかもしれない、と言った箇所をピックアップしていくとあら不思議。14~16教科の平均点が80~90点台を取れてしまうのです。(工業高校は科目が多い)
高校だけは就職活動に響くので真面目にテスト範囲のみ勉強は始めましたが、おかげで疑似優秀生徒となっておりました。


所持資格リスト(社会人になってから取得したもの)↓
・第一種衛生管理者
・QC検定3級
・生産マイスター3級
・特別産業廃棄物管理責任者
・機械保全士(機械)3級
・フォークリフト運転技能講習
・玉掛け技能講習
・床上操作式クレーン技能講習

10代の時に取ったもの↓
・危険物取扱者 乙4
・普通自動車免許
・英検5級(高校で4級に落ちたことがある)
・漢字検定3級
・基礎製図検定
・計算技術検定3級
・情報技術検定3級
・アーク溶接特別講習
・ガス溶接特別講習


これらの資格を知らない方が見ると、資格多くてなんか勉強できそうですげぇ~なんて感じるかもしれませんが、全くそんなことないです。
いずれも勉強時間が40時間以内で取得できるような基礎資格です。
技能講習は試験すらないです。
(玉掛けは試験があるけど事前勉強はいらない)

なので、2級以上の資格であったり、勉強に何百時間とかけるような資格については自分の脳みそで取れるのかという抵抗感があります。


資格難易度について

合格点は60点以上
3級の合格率は大体50~60%と考えてよいと思います。

JMAMのHPから抜粋

ちなみに他の級もほぼ変わらず50%と考えてよいと思います。

勉強時間についてやポイントは後述しますが、1~3級いずれも高い合格率なので難しい試験ではないと思います。


勉強方法、試験対策について

試験対策は一般的に過去問を解くのが効率的だと思います。が、その過去問がないわけです。

生産マイスターの過去問ってアマゾンとか書店で探しても売ってないんですよ。書籍では世の中に出てないんです。対策というものが打ちづらいから合格率が50~60%なんだと思います。これではどんな問題の出し方をして、どこから出題されるかとかわからないです。
そうなると唯一、ラーニングノートが手掛かりです。
通信教育では4単位分の教科書のほかに「ラーニングノート」という理解力を深めるための問題集みたいなノートが付属してきます。
こちらに「重要」と書かれた問題などがありますので出題の手掛かりにはなりますが、試験当日に問題の出され方を知っていないとパニックになる可能性もあります。

ではどうしたらよいか。

あるんです。過去問が。

対策は2パターンあります。

1つは、JMAMのHPでWEB会員(無料登録)になると過去問が閲覧できます。僕はこの方法に気が付かなかったので試してはないですが、無料で閲覧できるならこれでよかったと今気づきました。

もう1つは、JMAM eショップに売っている
「生産マイスター(R)3級 合格対策練習問題集【通信教育】5,500円(税込)」
を購入するのです。
この教材から8~9割出題されました。
しかもテスト本番と全く同じ出題方式で、そのうち1割程度が全く同じ問題が出されてます。
そりゃ僕みたいなのでも合格しますよ。

JMAM eショップには他に
「生産マイスター(R)3級 実力テスト(模擬問題)」もありますが、そちらはわからないです。おそらく本番でも同じような問題が出されると思います。

僕の場合は合格対策練習問題を4~5周解いて本番に挑みました。
勉強時間は17~20時間です。
ラーニングノートは読んでないです。

通信教育は1~4単位で400ページほど読み、単位合格する方が時間がかかります。僕は頑張っても1単位1週間は掛かりました。平日2時間、土日5~6時間かな。読むの遅いんですよね、読みながら脳内で違う世界に旅立っちゃうので。

僕は課金して対策しましたが、合格対策問題集に確実性はあったことだけはお伝えします。

ちなみに合格点は84点でした。

業務で役に立つのか

ぶっちゃけます。QC検定3級でよくね?
それは自分の置かれた状況がマッチしていないだけだと思います。
小集団活動や日々のコストダウンの考え方、5Sについてや、ものづくりのノウハウ、QC7つ道具など、QC検定3級の範囲と重なっている部分がかなり多いです。
ただし、受発注を担当業務として現場に入らない方であれば、生産マイスターの方がためになると思う方がいるかもしれません。それは、部品構成表の考え方であったり、人的生産能力の考え方、ロス計算や生産計画の立て方など管理部隊の目線が多いような気がするからです。もちろん製造現場でも必要な知識が多くあります。

ただ、取得するなら知名度の高いQC検定の方がよいと思います。

なぜ知名度が重要なのか。

作業能率大学が主催している「生産士」というものがありました。
そう、資格取得制度が2020年に廃止されたのです。
通信教育自体はまだ残っておりますが、知名度が少なかったり、受験者数が少ないと廃止になります。資格取得もビジネスが絡んでおりますので。

生産マイスターの受験者数を見ていただきたい。

2023年に4回開催していますが、申込者は合計4,651名
QC検定の受験者は3級だけでも22,194名います。
詳しくはJSA GROUPのHP「受験者データ、学校申込データ」に記載しております。

資格とは「肩書」でもあります。せっかく取るなら廃止されないものがよいと思います。上司によっては廃止資格を評価しないってパターンも全然ありますので。
勉強した内容はタメにはなるので絶対とは言いません。
学んだ内容は業務に生かしやすいと思いますが、おそらく3級であればずっと会社に勤めていると自然に情報として入ってくる内容だと思います。
2級から仕事の役に立つのかもしれませんが、もし来年合格して気力があったらNoteに記載します。

とりあえず、生産マイスター3級行くならQC3級でいいと思います。金額的にも書籍の数的にも、内容も、知名度的にも。あと試験会場の数も。

会社推奨なら挑戦するのはよいと思います。簡単に取得できますので、これで評価が上がるなら全然コスパは良いと思います。

まとめ

生産マイスター3級は製造現場並びに管理部隊も含めて勉強する内容としてはタメにはなりやすいと思います。当たり前のように会社で「5Sが~」とか「コストダウンについて」とか話されていると思います。
上司が何を言っているのか、自分たちは最低限何をしなければならないのか、生産マイスター3級では最低限の立ち位置が学べます。
会社推奨であれば挑戦してよいと思います。
ちなみに就活の履歴書に書いても評価はされづらいと思います。おそらく、面接官が知らない可能性が高いです。上場企業でようやく知ってるか知らないかみたいな気がします。

試験対策はJMAM eショップの練習問題集に課金するか、WEB会員になって過去問を見るかです。ラーニングノートでも行けなくはないですが、時間がかかるので最短で合格したいなら課金がよいと思います。
(僕で17~20時間くらいの勉強時間)

そして、生産マイスター3級であればQC3級を勉強した方がよいと思ってます。あっちは統計学も入ってきますので、データづくりをする際にかなり重宝します。ヒストグラムとかは会社でよく使用してましたので。
生産マイスター2級でようやく工程能力指数とかヒストグラムの計算が入ってくるので、QC3級が生産マイスター2級の立ち位置な気がします。

以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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