発症
発症は2020年の1月ごろ。口唇炎のトリガーになったのは部署異動によるストレスだったと思います。
以下、備忘録もかねて経緯を記します。
念願のマーケティングの部署への異動
2019年は会社員3年目の年。
9月の異動で、念願かなって営業の部署から本社の行きたかったマーケティングの部署に異動でき、ドキドキとワクワクと不安と高揚感でいっぱいだった。
行きたい部署に異動できたはいいものの、本社は伏魔殿と言われる場所で、いわゆる「仕事ができる人」が忙しく働く場所。一定の年次になってから出ないといけないとも言われていて、3年目での異動はかなり珍しかった。
仕事も営業時代とは全く異なるから、何をどうこなしていいのか分からない。
でも周りのみんなも自分の仕事で忙しく、質問することさえ簡単じゃないし、ちゃんと質問整理してから聞かないと迷惑がられる。
そんな感じで自分の仕事を丁寧に教えてくれる人もいないまま、こなさなちゃいけない業務だけはどんどん溜まって、キャパオーバーになる日々が3ヶ月くらい続いた。
精神の限界〜唇の異変
異動して3ヶ月になる12月ごろ、精神的にもすごくすり減っていて、これまで26年生きてきた人生の中で最も苦しい状態だって、自信を持って言える状態になっていた。
そんな状態になり、このままだと自分が壊れると思って直属の上司に勇気を出して「このままだとパンクします」って伝えた。そしたらその上司は私の業務を整理するでも、手伝うでもなく「最初はみんなそうだから」って一蹴。結局もう一回相談したけどそのリアクションは変わらず、見捨てられた。私はこの元上司の対応をおそらく今後も許さない。
一番近い先輩にも「甘えるな」「自責で考えろ」って言われて、誰も味方がいなくて精神的にも肉体的にもボロボロだった。今こうやって振り返って書くだけでも心が抉られそうになる。
12月、ふと気づくと、唇に赤いプツプツができてて、2、3日様子を見ても治らなかった。口紅塗るとピリピリ痛い状態にもなって、これまでこんな炎症続く状態になったことがなかったから、これは変だと思って皮膚科へ。
「口唇炎」です。っていう診断で、アズノール(保湿剤)と弱いステロイドが処方された。
処方されたステロイドを塗ると面白いくらい炎症が引いて、綺麗になった。でも綺麗になったと思ってまた口紅を塗りだすとまた赤いプツプツができてきて、その度にステロイドを塗ることを1ヶ月くらいやってた。
1月。一向に治らない。何度か皮膚科に足を運んだけど、「炎症を抑えるにはステロイドを塗るしかない。炎症がなくなり切らないうちにやめるとまた再発しちゃうから、完全に炎症がなくなるまでしっかりステロイドを塗ってください。」と言われるだけ。それを守って塗り続けるけど、一向に治らない。それどころか唇が薄くますます弱くなってる実感があった。
インターネットで色々調べると、どうやらステロイドは皮膚を薄くするっていう副作用があるらしい。元々ステロイドって怖い薬だと思っていた私は、
「このままじゃまずい」と思ってステロイド塗るのをやめてみた。
ステロイド塗らないと、お風呂上がりとかヒリヒリしすぎてすっごく辛いんだけど、我慢。それを2、3日続けたら、今度は面白いくらい皮がペロペロ向けるようになって、自分でペロペロ向いたり、お手洗いで水で流したりしていた。
それを繰り返しているうちに唇の皮がすごく薄くなって真っ赤になってることに気づいて、気づいた頃には指で触るのも痛くてできたいようになっていた。
この頃になるともはや口紅どころの話じゃない。食べるものも辛いものが食べられないようになって、生活にも支障が出てきた。
こうして私の剥奪性口唇炎は発症した。