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窒息による心停止

今日の急変は、心停止した患者さんが2名いました。なんだか最近急変にあたる頻度がぐっと上がっていて、自分の技術向上に向けてはいいことなのかなと思いながら、ヘロヘロになりながら働いています。

EMRコールという、急変が起きた時に医師、看護師、薬剤師、その他PT、ST、ME等院内にいる人全員かけつけろコールが病院には存在します。そしてそれがかかったあとはEMRコールの振り返りを行い、次の看護に生かします。振り返りは反省ではなく、あくまで振り返りという立ち位置ではありますが、、、今日の急変対応は反省点ばかりでした。

喫茶店に食物を喉に詰まらせて窒息、心停止した患者さん。EMRコールがなり、後輩が走りにいき、病棟で受け入れる準備をしていました。

内心、EMRコールがなると、心臓どきどき。誰がいくか?だいたいリーダーが采配しますが、緊張感高まる。しかも今回は喫茶店というどう考えても周りの環境が整っていない場所。環境によってはできることも限られているため、喫茶店で急変が起こったらなにするの?レベル。

案の定、すさまじいスピードでICUに搬送されてきました。後輩が走りに行ったかと思ったら、すぐに病棟に電話がかかってきて、

先輩が「くるよーーーー!!!!!!!」

え?!って思っているときには、ストレッチャーに乗った患者さんが医師に胸骨圧迫をされながらやってきた。真っ青な顔色。

誰?なんの患者?もしくは家族?状況は???

いろいろわからないことはありますが、前にも言ったようにひとまず呼吸!循環!!ということで、

AEDで解析をしながら胸骨圧迫を開始し、挿管準備。経口挿管をするかと思いきや、患者の状態を考慮し気管切開し、気管挿管に切り替え。

主治医が気管に穴を開ける。いつのまにやら手術室の看護師が介助についている。バイポーラ出動。出血、焼く、出血、焼く。

その間にも、末梢留置し輸液前回投与。なんの補液か言われていないけどとりあえず生理食塩水一択。全開投与かな。動脈にラインを確保する準備、家族の手配、あらゆるところで大声が出る。「補液準備してる?!」「タイム測った?!」「ボスミン準備してる?!」「マギール鉗子は?!」もう、全員バッタバタです。とにかくみんな患者さんを助けたい。

まさに救命の現場。今考えるとゾクゾクする。その時は必死。

私は「マギール鉗子は?!」の場面にいました。

マギール鉗子とは、経鼻挿管する時などに、鼻から挿入したエアウェイや挿管チューブを声門に向けて誘導するというものです。

しかし、おおよそ今回の窒息の時に、異物を除去する意味合いで使われることがあります。

実は私、あまり挿管介助についたことがなく、これを知らなかった…

なにごとも経験と知識ですね。知識があればもう少し、行動が違ったかも。そして私はパニックになっており、挿管の準備はしたもののあらゆるものが使うときにはあっちゃこっちゃいっていて、すぐに準備ができなかった。マギール鉗子についてはどこかへいってしまって、またまたパニック。違う救急カートまでダッシュし、(3Ⓜ️ほど)渡しました。(床に落ちていた…泣)

いくら経験がなくても、知識がもう少しあればスムーズに運べたかな。反省だらけです。

事前準備不足はまだまだ。

AEDを使用しようとしたとき、間違えて予備を開けてしまって管がどこに繋がっているのかこんがらがってしまった

吸引しようとしているとき、サクセンションチューブの先端とチューブの径が合わずすぐに吸引ができない。

今回の反省を踏まえて教訓:

準備周到に!!

これらの情報を病棟で共有するとともに、今回の準備不足だと感じたことは、次回に生かせるように、緊急ベッドの準備の仕方に新に組み込んでいこうと思っています。


急変は起きてほしくないもの。

でも起こってしまったらいかに迅速に助けるか、それだけです。

救急病棟で働くNsとして、恥ずかしくないふるまいができるように日々勉強します。今日当たったことをきちんと振り返りし、足りないと思った知識は勉強して次に生かす。次は確実に動けるようにする。

今回はマギール鉗子のことと挿管介助のことをふりかえり、勉強しました。

何事も新しいことはありますが、日々自分のものにしながら看護していきたいと思います。

明日もまたがんばりましょう!!


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