【メモ】自発性による否定p409-413
対自は自発性である
・自発性は「存在の無」の根拠であり、自身の存在(自己を立てること)の根拠である。
→デカルトによる反省以前的なコギト
1,自己を拒否するために自発性は生まれる。
2,拒否によって自発性は既得を構成する。
3,既得によって拒否を構成する。
*自発性として自己を実現する場合、自分の構成した既得を利用しない。(自発性の本性)
→既得の利用するならば自発性は惰性的な延長に変わり、自発性を即自に凝固させる。
4,自発性は自己を時間化することで存在している。(事実性→対自→可能性)
対自は自己からの逃亡
逃亡は自分自身の無の根拠であるものとして対自を構成する行為そのものによる、偶然性の拒否。不断の逃亡。
まとめ:時間化の全体は、自己を拒否し、自己を逃れる全体。
時間化の全体は、決して完了されえない。
”自己”のあとを追うと同時に自己を拒否するかかる全体、自己自身へ向かっての超越であるが故に、その超出のいかなる終極をも自己自身に見出すことはできない。
対自の存在することがされるような瞬間は決して存在しない。
→遠い未来に対する欠如者として捉える限り、人間は成長し続ける。
→欠如者であることを捉えない場合、即時の受け入れる。
時間化は、意識が過去、現在、未来という時間の三つの次元を統合し、経験する動的なプロセス