【韓国語通訳】ノートテイキングのセルフスタディの方法を紹介します
こんにちは、ずみです。
早いもので通大を卒業してもう2年半以上の月日が経過しました。
正直、社会人になってからは業務の一環としてたまに通訳や翻訳をすることはあっても、スタディというスタディはできずにいましたが、最近また勉強を頑張りたいと思える出来事があり、少しずつ火がつき始めている感じです🔥
自分に喝を入れる意味でも、在学中一番苦しめられた逐次通訳を伸ばすために、どういった勉強をしていたかについてご紹介します。
今日は、「ノートテイキング(日韓)」のセルフスタディに焦点を当ててご紹介したいと思います。
その前に、私がよく使う記号やポイントについては以前Instagramに投稿したことがあるのでこちらをご参考ください。
今回は日本語の原文を韓国語に通訳する日韓逐次通訳を想定した勉強法です。通訳の勉強を本格的に始めたばかりで、ノートテイキングといっても何から始めたらいいかわからないという方向けの勉強法かなと思います。合う合わないあると思うので、あくまでもこんなやり方があるんだーくらいでご覧ください!
①日本語のニュース記事を選びます
⭐️記事選びのポイント⭐️
(1)あまり長くないもの
(2)キーワードが明確なもの
(3)同じ単語や表現が繰り返し出てくるもの
(4)固有名詞が程よく入っている
できればこの4つを網羅しているような記事(特に(1)(2)は大事)を選びます。初めはNHKのニュース記事から探すのがオススメです。短めで簡潔な記事が多いです。
今回はこの記事を選びました。
(1)あまり長くないもの
→ A41枚前後くらいにおさまっている
(2)キーワードが明確なもの
→ 「総選挙」の結果に関する記事
(3)同じ単語や表現が繰り返し出てくるもの
→ 「与党」「野党」ユン大統領の「民意を謙虚に受け止めなければならない」といった発言内容が繰り返し出てくる
(4)固有名詞が程よく入っている
→「ハン・ドクス首相」「朝鮮労働党機関紙『労働新聞』」など。「ノートテイキング(の速さ、正確さ)を鍛える」ことに重きを置いているので固有名詞が多すぎるものよりは少なめのものがちょうどいい
②ワードに記事のテキストをコピペします
こんな感じでワードに貼り付けます。この時、行間を1.5くらいに設定して文字の上の行に書き込みできるスペースを作っておきます。これを印刷してください。
③テキストの上にノートテイキングを想定して記号などを書き込んでいく
黒以外のボールペンでテキストの上に「この言葉が聞こえたらこうやってメモしたい」というのを書き込んでいきます。実際にノートに書くときに全く同じように書けるかどうかはいったん置いておいて、「こうやってメモしたい」という内容をただただ記入していきます。(とはいえまだまだ改善の余地しかない完成度です😇)
⭐️ポイント⭐️
・早い段階で一番のキーワード(本文で一番出てくるワード)を見つけ⭐︎マークに指定する
→今回の記事の場合「総選挙」という単語がこれにあたります。本文にも何回も出てくるので、総選挙=⭐︎マークとしてメモします。これでかなり時短できます。
・できるだけ漢字をたくさん使う。これは本当に人それぞれですが私は漢字を書く余裕があるならできるだけ漢字でメモします。ノートを見返した時、漢字の方が目に入ってきやすい+意味がすっと入ってくるからです。
④原文を目で追いながら実際にノートにノートテイキングしてみる
実際にノートに書いてみないと実践に繋がらないので、ノートにメモします。
-ここまではマスト-
⑤STをしてみる
⑥STをしたうえで、修正した方がいいメモは修正する
-この先は余力があれば-
⑦ニュース記事に音声が付いていれば音声を聞きながら本物のノートにノートテイキングしてみる
(音声がなければ自分で音声を録音して再生する)
⑧本番を想定して逐次通訳をしてみる
1つの記事に対して①〜④をやってみて、また違う記事を探してまた①〜④を繰り返す感じでいろんな記事を使ってトレーニングをしていました。(やる気がない時は③までで終わる)
あくまでもノートテイキングに焦点を当てているので、「メモを見ながら訳出する」技能の部分は余力があればするといった感じで進めていました。
(逐次のスタディは別途やっていたので、セルフスタディはこんな感じでやっていましたという内容になります!)
余談ですが、
私は院に入る前に予備校に通ったこともなく、右も左もわからないまま通大に飛び込んだ身なので、入学してから初めて逐次通訳とはこういうものなのか、メモは何のためにするのかを学びました。
ノートテイキングのトレーニングを始めた時、何から手をつけたらいいかわからず悶々としていた時期がありました。自分のメモのルールやガイドラインのようなものがまだ確立していない時は、がむしゃらに聞こえたものをメモしていましたが、自分のメモを見ても解読できず空回りみたいなことばっかりでした。
逐次が全然上達しないと自覚していたので、グループスタディにあまり時間を使いすぎない方がいいのかなとか、もっとセルフスタディに時間をさいた方がいいのかなとかいろいろ悩んでいた時期もありました。
これは本当に人それぞれですが私の場合は今振り返るとグループスタディに時間を使いすぎたなと思っています。これに気づいたのは2年生の1学期くらいで、グループスタディでしかできないこと(他人に音声を読み上げてもらう、記事を選んでもらう、その場でフィードバックをし合えるなど)は生かしつつ、セルフスタディの比重を増やしました。その一環として今回紹介したノートテイキングのトレーニングと音読に力を入れ始めました。
↓音読についてまとめた記事はこちらから↓
この2つのトレーニングを始めてから逐次通訳の苦手意識が薄れていった気がします。(もちろんやってもやっても難しくて卒業試験では逐次1科目不合格でしたが)
グループスタディのメリットはたくさんあるけど、私にとっての最大のデメリットは「勉強した気になってしまう」ことでした。あくまでも日々自分のノートテイキングや発音と向き合ってトレーニングしつつ、それを腕試しする場としてグループスタディを活用するというスタイルが私には合っていました。
社会人になってからは通訳から離れていて、なかなか勉強できていないのですが、少しずつでもまた勉強を再開できたらいいなと思っています🔥🔥
誰かの何かの参考になったら嬉しいです!
ずみ。
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