1/13 痛い目を見るのはいつもタクシー
Careemで予約したタクシーの乗る場所が分からなくて困り果てていたら野良のタクシーのおっさんが声を掛けてくる。断ると何故かフィリピン人の男を乗せて戻ってくる。入国からずっと親切にされていたせいで気が緩んでいた。確実に乗るべきではなかったのに、ツアーの集合時間に遅れる!といつ焦りからつい乗ってしまう。
タクシーに乗るとGoogle翻訳を使い運転手が日本語で話しかけてくる。見せられた画面には、お忙しいですか?私の部屋に行きませんか?最悪だ。本当に今すぐ降りたい。ツアーに遅れてたいいから、とにかくこの車から出たい。
フィリピン人男性がGoogle翻訳を使い、日本語を見せてくる。言いたいことがあるから、WhatsAppを教えてくれ。正直誰も信用できない心情だが運転手が降ろしてくれない以上彼に縋るしかない。
結果、彼はめちゃくちゃ良い人だった。
指示に従って、助かるから。と言った後に、サウジアラビア人の友達がピックアップしてくれるからここで降ろして、と言え。と言われる。運転手にアラビア語で伝えた後、ジェスチャーで電話で話すふりをしろ、との指示。割と恐怖の状況なのに映画のワンシーン感が凄くて謎の感動を覚えつつ指示に従う。タクシーから降ろされた後、彼がそこで待ってろ。見つからないように店に入れ。の指示を受けるも、近くの店が全て閉まっていてオロオロ。狼狽えている内に彼が登場。
お前は女で日本人で1人なんだから警戒心を持て。困った異邦人など、現地の悪いやつからしたら子供だ。と叱られる。日本語でなんと言われたのか?と聞かれて答えると、アメリカンなリアクションで驚かれる。
そして私のためにタクシーを手配し、無事に着くまでオンラインで見守ってくれた。タクシーに乗り込む際に、堂々としていろ。運転手と喋るな。お前の情報を何も言うな。と釘をさされる。
入国後、日本人ということでチヤホヤされ過ぎて完全に気が緩んでいたな、と反省。
ツアーはとても楽しかった。
車で隣に座ったロンドンから男性も1人でおしゃべりしてくれる。日本のおススメの写真美術館を聞かれ、鳥取の植田正治写真美術館を勧める。めちゃくちゃアクセスが悪いし他に何もないが超いいよ、と伝えいくつか都心のギャラリーも共有する。連絡先を交換しなくてもAirdropでリンクを共有出来るのは凄くいいな、と感心する。
世界の果てから見た夕陽は、すごい速さで落ちていった。地球が回転する速度に思いを馳せた。
同じ車に乗った5人は全員英語圏の人では無いのにら当然のようにみんな英語で喋っていて、ところどころ分からない自分をもどかしく思った。と、同時に全てが理解できなくても、居心地は悪か無いもんだなぁと感心した。
帰りの車でタクシーで痛い目を見た話ロンドンかれ来た彼に話すと、Uberを勧められる。
無事に着くか見届ける機能に自分の番号を追加して、何かあったら分かるようにしたから。と声を掛けてくれた。
ツアーの参加者と半日一緒にいて話したけれど、連絡先を交換しよう、とならないのが心地よかった。
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