早稲田ロー 2021(令和3)年度 出題論点・再現答案
2020年8月22,23日
私立初戦の早稲田ローでした。
慣例
△ 十分な論述ができなかった
× 触れることができなかった
民法
問題1
(1)・物権的請求権
・「第三者」(177)
・占有正権原の抗弁
(605の2 賃借権の対抗要件)
(2)・賃貸人たる地位の移転(605の3, 605の2Ⅲ)
(3)・物権的請求権の相手方(to登記名義人)
・法定地上権(388)
建物建て替え not 抵当権付与
問題2
(1)・請負契約(632)
同時履行(533)
(2)・709、716
・履行補助者
・715 外形標準説
(3)・715Ⅲ
・求償額と信義則(1Ⅱ) ×
再現答案はこちら。
刑法
問題1
甲
・「傷害」(204)
・間接正犯
・危険の現実化
・因果関係の錯誤
・併合罪(45本)
乙
・共謀共同正犯
(・中止犯)
問題2
・名誉毀損罪の「公然」性
伝播性の理論
コメント
因果関係を肯定し、中止犯の検討余地がないにもかかわらず、長々と検討。
憲法
・閲読の自由
・平等権
・在監者の人権
裁量論
・未決勾留、既決勾留
・内容規制、間接付随的制約
・敵意ある聴衆の法理 △
コメント
どの話が答案のどの部分に反映させたらよいかがわからなかった。
民事訴訟法
・確認の利益
・既判力
コメント
契約無効確認!?となりましたが、対象選択の適切性を持って切った。
自分は事実にすぎないことをその理由としたが、過去の法律関係を確認することになる(らしい)。
刑事訴訟法
・「強制の処分」 △(強制処分該当性を否定)
x線検査 検証(218)
コメント
問題を見た瞬間、「あれ、どっちだっけ」となり、強制処分該当性を否定してしまいました。
問題文の事実を使い切るという発想が、逆に結論を歪めるという形に。検査結果がどうかは関係ないという点は気付いたのですが、それを任意捜査の限界の規範の中で検討してしまいました。(これは、判例では違法収集証拠排除法則の中で検討してましたね)
判例の事案がどのような理由からどんな判断を下したかまで抑えなければなりません。
総括
短答から1週間ですが、周りの出来に大きく左右されるな、という印象を受けました。規範を詰め込むの精一杯でしたが、悪くはないスタートだと思いました。