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【米国株】宇宙関連銘柄まとめ

スペースX、ノースロップ・グラマン(NOC)など気になる米国株宇宙関連銘柄をメモ代わりに整理しています。

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1.ノースロップ・グラマン(NOC)

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 1994年にノースロップがグラマンを買収して誕生。主に戦闘機・軍用輸送機・人工衛星・ミサイル・軍艦などを製造している軍需メーカー。軍需産業としてはロッキード・マーティン、BAEシステムズ、ボーイングに次いで世界で4位に位置しており、軍艦メーカーとしては最大。
 また船舶用電子機器事業の強化を目的に買収したスペリーマリン(Sperry Marine)部門は1997年にスペリーマリン、デッカ(Decca)およびC.プラース(C.Plath)の3ブランドを統合して設立。一般船舶用および海軍向けのナビゲーション、通信、情報および自動化の機器およびシステムを提供。

航空機
B-2 スピリット
B-21 レイダー(開発中)
A-6 イントルーダー
EA-6 プラウラー
F-5 フリーダムファイター/タイガー II
F-14 トムキャット
YF-17 コブラ(F/A-18 ホーネットの原型となった機体)
YF-23 ブラック・ウィドウ II(ATF計画試作機:不採用)
X-47 ペガサス
T-38 タロン
RQ-5 ハンター(開発元のTRWを買収)
RQ-4 グローバルホーク
RQ-180
MQ-4C トライトン
MQ-8 ファイアスカウト
C-2 グレイハウンド
E-2 ホークアイ
E-8 ジョイントスターズ(ベースの機体はボーイング707)
E-11A
シーフェレット
ノースロップ・グラマン ファイアーバード 

人工衛星・ミサイル
ヘルファイア
運動エネルギー迎撃弾
GBI(戦闘管理及び指揮・統制・通信センター (BM/C3)担当)
LPWS
DSP衛星

艦船
ニミッツ級航空母艦
ジェラルド・R・フォード級航空母艦
ロサンゼルス級原子力潜水艦
バージニア級原子力潜水艦
スプルーアンス級駆逐艦
アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦
ズムウォルト級ミサイル駆逐艦
サン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦
アメリカ級強襲揚陸艦
ハミルトン級カッター
バーソルフ級カッター

レーダー
AN/SPS-67
AN/APG-68
AN/APG-77
AN/APG-80
AN/APG-81
AN/APG-83
AN/AAQ-37
AN/ASQ-236
その他
GBU-44/B バイパーストライク(誘導爆弾)
LPWS(CIWS)
戦術高エネルギーレーザー
ドライデッキ・シェルター
AAQ-24 ネメシス(ミサイル警報装置)
ガーディアン(民間航空機用ミサイル防衛システム)
WR-21(ガスタービンエンジン)

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2.ロッキード・マーティン(LMT)

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 アメリカ合衆国の航空機・宇宙船の開発製造会社。1995年にロッキード社とマーティン・マリエッタ社が合併して現在のロッキード・マーティン社が生まれた。
 ロッキード・マーティンは、ボーイング、BAEシステムズ、ノースロップ・グラマン、ジェネラル・ダイナミクス、レイセオンなどとともに、世界の主要な軍需企業。ストックホルム国際平和研究所が発行するSIPRI Yearbookによると、軍需部門の売上高の世界ランキングは、1998年は1位、1999年は1位、2000年は1位、2001年は2位、2002年は2位、2003年は1位、2004年は2位、2005年は2位、2006年は2位、2007年は3位、2008年は2位、2009年は1位、2010年は1位である。
 2020年現在で世界の最新鋭ステルス戦闘機であるF-22やF-35の開発・製造を行っていることで有名。極秘先進技術設計チーム「スカンクワークス」が多数の傑作軍用機を生み出したことでも有名。日本語では「ロッキード・マーチン」と表記されることもある。

戦闘機
F-35A
F-35 ライトニングII
F-22 ラプター(ボーイングと共同開発)
F-16 ファイティング・ファルコン
F-2(三菱重工業と共同開発)
偵察機
SR-72
RQ-170 センチネル
ティルトローター
V-280 ヴェイラー(ベル・ヘリコプターと共同開発中)

旧ロッキード社製
戦闘機

F-117 ナイトホーク
F-104 スターファイター
F-94 スターファイア
YF-12
F-80 (P-80) シューティングスター
P-38 ライトニング

偵察機
SR-71B
U-2
SR-71 ブラックバード
A-12

対潜哨戒機
S-3 バイキング
ハドソン
P2V ネプチューン
P-3 オライオン

輸送機
C-5 ギャラクシー
C-141 スターリフター
C-130 ハーキュリーズ
C-130J スーパーハーキュリーズ

攻撃ヘリコプター
AH-56 シャイアン

旧ロッキード社製
旅客機

ロッキード トライスター
L-1011 トライスター
ロッキード ジェットスター
L-188 エレクトラ
L-049 コンステレーション
L-749 コンステレーション
L-1049 スーパー・コンステレーション
L-1649 スターライナー
ロッキード L-18 ロードスター
ロッキード L-10 エレクトラ

ロケット、人工衛星、ミサイル
現ロッキード・マーティン社製

THAADミサイルランチャー
ミルスター (Milstar)
アトラス
FGM-172 SRAW
AGN-142 ハヴ・ナップ
バンカーバスター
オライオン 開発中
中距離拡大防空システム
THAADミサイル
M270 MLRS (旧チャンス・ヴォート(Chance Vought Corporation))
MGM-140 ATACMS
スコーピオンミサイル
アスロック (旧ロラール)
RUM-139 VLA (旧ロラール)
LRASM
AGM-158 JASSM-ER
IKONOS(リモートセンシング衛星)
N-SAT-110
Polar
MGM-140 ATACMS
MGM-166 LOSAT
SBIRS

旧ロッキード社製
ミサイル
トライデント II
MIM-104 パトリオット
トライデント
アテナロケット
旧マーティン・マリエッタ社製
タイタン
AGM-114 ヘルファイア
FGM-148 ジャベリン
その他
イージスシステム
Prepar3D
AN/FPS-117
AN/AAQ-33
AN/SPY-1
AN/SPY-6
AN/SPY-7

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3.ヴァージン・ギャラクティック(SPCE)

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  宇宙旅行ビジネスを行う会社。かつては宇宙旅行の他に衛星打ち上げ事業も担っていたが、衛星打ち上げについては2017年にヴァージン・オービット社へ分社。
 2013年10月現在宇宙旅行者の募集中であり、740人が代金を支払い済みである(『AERA』誌の報道によると約700人が予約販売澄み)。世界で最初の宇宙旅行者100人はファウンダーと呼ばれ、日本人は平松庚三、稲波紀明ら3名である。ファウンダー以外では、山崎大地らが宇宙飛行を行う予定である。日本に於ける公式代理店は東京都新宿区の株式会社クラブツーリズム・スペースツアーズである。
 2019年10月18日、ニューヨーク証券取引所に上場。初値は12.34ドル。初値を基に計算した時価総額は約10億ドル(当時レートで約1080億円)となった。「宇宙旅行会社」の上場は世界初。

宇宙旅行の飛行プラン
 ヴァージン・ギャラクティック社は年500人の観光客を一人当たり25万ドルの料金で宇宙へ送る計画を立てている。飛行は弾道飛行で、大気圏と宇宙のおおよその境界とされる地上100kmを若干超える高さまで到達することになっている。完全な無重力になる時間はおよそ6分間を予定している。将来的には軌道上を周回する宇宙機の投入も計画している。
 2012年5月には連邦航空局 (FAA) より高度100kmの宇宙空間で試験飛行を行うための許可が交付されており、2013年4月にはロケットエンジンを使用した飛行試験を実施、高度17 kmまで到達した。2013年内には高度100 km到達させるとした。
 2014年10月31日、アメリカカリフォルニア州のモハーヴェ砂漠でスペースシップツーが4回目の試験飛行中に何らかの原因で爆発し、墜落したと発表。母船は無事に帰還。
 2018年12月13日、「VSSユニティ」が米空軍の定める高度80km以上の宇宙空間に到達し、「史上初めて民間の乗客を乗せるために作られた有人宇宙船が宇宙に到達した」と発表。
 1960年代から2007年まで、100km以上の高さの宇宙に到達した飛行士は448人しかいない(ただしそのほとんどは地球を周回している)。ヴァージン・ギャラクティックは毎年これを超える人数の観光客を宇宙空間に送り込むことになる。

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4.ボーイング(BA)

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 アメリカ合衆国に所在する世界最大の航空宇宙機器開発製造会社。1997年にマクドネル・ダグラス社を買収したため、現在アメリカで唯一の大型旅客機メーカーであり、ヨーロッパのエアバス社と世界市場を二分する巨大企業。
 旅客機だけでなく、軍用機、ミサイル、宇宙船や宇宙機器などの研究開発、設計製造を行う。
 機体の設計に関して、有限要素法の設計手法の導入に先んじていて、その技術は車輌構体設計など他分野にも技術供与されており、世界の航空宇宙機器業界をリードしている。

旅客機の雄
ボーイング707は高速を生かして長距離国際線用に使用され、一般人の海外旅行をより容易にすることに役立った。続いて1963年に中距離用のジェット旅客機ボーイング727を開発した。この機体は三重隙間フラップ等の強力な高揚力装置を装備して離着陸性能を改善し、中規模空港でも運用が出来るようにした。この結果、それまでバイカウント等のターボプロップ機が運航していた中距離路線にもジェット機が進出するようになった。さらに、ジェット旅客機のベストセラーシリーズとなる小型の短距離機、ボーイング737を開発して航空輸送のジェット化を著しく推し進めた。

ボーイング系受注と納入
受注数:25,512
納入数:19,564
未納入数:5,948

宇宙機

スペースシャトル
国際宇宙ステーション
ルナ・オービター
マリナー10号
月面車
ボーイング376
ボーイング601(旧ヒューズ601)
ボーイング702
TDRS

搭載機器
マゼラン - レーダーシステム(旧ヒューズ)
ガリレオ - 探査機子機

ミサイル・ロケット
アベンジャーシステム
ボマーク
ハープーン(旧マクドネル・ダグラス )
ALCM
SRAM
SLAM
ヘルファイア(旧ロックウェル )
US ローランド XMIM-115A
シーランス
ミニットマン
デルタロケット(旧マクドネル・ダグラス )
サターンVロケット(ボーイング、旧ノースアメリカンおよび旧ダグラス)
GBI
MA-31

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番外編 スペースX(非上場)

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 アメリカの航空宇宙メーカーであり、宇宙輸送サービス会社である他、衛星インターネットアクセスプロバイダ。火星の植民地化を可能にするための宇宙輸送コストの削減を目的に、2002年にイーロン・マスクによって設立。
 いくつかのロケットのほか、貨物宇宙船ドラゴンや衛星スターリンク(衛星インターネットアクセスを提供)を開発しており、これまでにスペースXドラゴン2で国際宇宙ステーションに人間を飛ばした実績がある。
 スターシップ(「惑星間輸送システム」後に「スターシップ」と改名)は完全に再利用可能なロケットとして計画されており、2020年代初頭に予定されているデビュー時には史上最大のロケットとなる予定。

ロケット
ファルコン9
ファルコン9フル・スラスト
ファルコンヘビー
グラスホッパー - 実験機
インタープラネタリー・トランスポート・システム - 構想
スターシップ/スーパー・ヘビー

宇宙船
ドラゴン(無人輸送型)
ドラゴン2(無人輸送型、有人型)

ロケットエンジン
ケストレル
マーリン
ドラコ
スーパー・ドラコ
ラプター

サービス
スターリンク - 衛星インターネットアクセス

発射場
オメレク島 ロナルド・レーガン弾道ミサイル防衛試験場
ケープカナベラル空軍基地 SLC-40
ケネディ宇宙センター LC-39A
※ ファルコン1は全てオメレク島にて打ち上げられている。ファルコン9はケープカナベラルから打ち上げ、ファルコンヘビーはケネディ宇宙センターから打上げられている。
備考
スペースXは成功したベンチャー企業にも拘わらず、2018年現在いまだに株式公開 (IPO) を行っていない。同社の評価額は2017年7月時点で212億ドルと見積もられており、これはアメリカの株式未公開企業(ユニコーン企業)の中では4位に位置する。イーロン・マスクは2013年に「IPOは火星移民船が定期的に飛ぶようになってから」と、また2014年には「どこかのPEファンドに経営を支配され、短期的な利益を得ることに使われるのだけは勘弁してほしい」と語っており、スペースXが創業時からの目標である火星移住構想から離れないよう株式を公開しない考えを示している。

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