もう少しやりたいな(2)
自分たちの編み物で、羊のメーちゃんと3姉妹を笑顔にできた。
その体験が忘れられず、今度はおばあさんたちから
「もう少し何かやらせて。」と3姉妹にお願いをしました。
1番上のマーちゃんは、
「もう充分やっていただきました。本当にありがとうございました。お疲れでしょうから、ゆっくりしてください。」と言いました。
マーちゃんは、変化が苦手なのです。
平穏な日常が、明日も明後日も続いてほしいのです。
2番目のミーちゃん。この子は奇抜なアイディアを思いつく子。
メーちゃんがセーターを着たいと言い出した時は、スプレーで毛を染めようとしました。
今回は、というと・・・・
「村の教会を編み物で包みたいな。
そうしたら、たくさんの人が見に来てくれるでしょう?」
さあ、3番目のㇺーちゃんの出番です。この子は「どうやったらできるかな?」と考えるのが得意で、行動力もあるのです。
「ミーちゃんの考え、私はとても好き!でもね、教会を包むのに、どのくらい編地がいると思う?そして、重さを考えたら・・・・実現するには、人手とお金がたくさんいるよ。そして、メンテナンスはどうする?」
「じゃあ、ㇺーちゃんは、
おばあさんたちのお願いは聞けないって言うの?」
(つづく)