ポジティブよりネガティブの方がいいのではないか
「ポジティブな人だね」
そう言われると嬉しい気持ちになる。もちろんそれを言った人も褒め言葉として言っているし世間一般的にはネガティブよりポジティブの方がいいという風潮がある。
確かにポジティブは前向きで何事にも挑戦できて回りの人に元気与えることができる、ではネガティブな人にはどんなメリットがあるのか。
いつまでもくよくよしていて引きずってばかりで回りにいい影響を与えない。そんな存在だ。
しかし私はポジティブな人よりネガティブな人の方が好きだ。
なぜならネガティブな人は全ての物事に対してしっかりと考えることができると思うからである。
例えば会社の面接があったとして「○○って聞かれたらどうしよう」「○○が起こったらこうしよう」と思い付くリスクを想定し、対策を立てることができる。この心配性な性格は相手に共感する能力が備わっているとも言えるのではないだろうか。
相手が失敗して落ち込んでいるとき、その悲しさに共感できるのはネガティブな人だけ。
普段から考えているからこそ、落ち込んでいる人が何に落ち込んでいるのかが分かるから。それに共感し、寄り添うことができる。
反対にポジティブな人は「過ぎたことだし次を考えよう!」とか「寝れば忘れるよ!」など一見すると綺麗な言葉に聞こえるが相手の気持ちに寄り添っていない無責任な対応とも受け取れる励まし方をする。
共感があるからこそポジティブな考えで立ち直り前に進むことができるんじゃないだろうか。共感を飛ばしてポジティブな励ましから入っても相手の心には響かないんじゃないかな。
ネガティブだけどポジティブシンキングな人が最も相手の気持ちに寄り添って、励ますことができる優しい人なんじゃないかなーって思う。
ポジティブな考えが嫌いではない。しかし「落ち込んでも仕方ない」「未来のことなんて分からないから考えるだけ無駄」って思考は無責任で子供な考えだなって思う。考えることにより見える景色が変わることだってある、考えることを放棄したら人間に成長はない。
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