自分と物語との距離
誰かの心に響く物語って、どうやって作るんだろう。
自分の中では、物語って自分自身の感情をありのまま描いていいものだと思ってなかった。
自分に影響を与えた人や出来事、そして自分の感情を意図的に投影するのは全然ありだと思う。
ただ、無意識に、自分の自己満のために入れるのは良くないって思ってた。
それは物語ではなく、単なる自分語りになっているような気がして。読み手がそれをみてどう感じるか、どう想像するかと言ったところまで想像できなきゃ読者に失礼かなって思っていたから。そして私は自分語りを聞くのがあまり得意じゃない方だ。だからなんかやだった。
人に読んでもらうものには、暗くなりすぎない、思想弱めの、明るい口調のものを描こうと思っていた。
だけど、なぜかそれを意識した途端、手が止まる。
こりゃいかんな〜、と思い友人に相談したら、「一回、思いのままの随筆を気が済むまで作るといいと思う。それは、ずっこのために出すのがいいんだと思う」って言葉が返ってきて目から鱗だった。
自分のために作品や物語を出すことも、自分にとっては大切なことなんだって、初めて気づいた。
一回出し切れば、他の人に向けて描きたいものが出てくると思うって、
その通り過ぎる気がして
だから今こうして思いのままに文章を書いてみたりしている。
過去に「くまたくんとしろくまくん」という漫画を描いてインスタに投稿していて、あれも結構自分の中で失敗だったと思うことがいっぱいあったけど
もし誰かの心に一人でもいいから響いたらいいなあなんて
想像するのでした。
自分と物語の距離、もう少し縮めてみてもいいかもしれない。