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【バーでお酒を飲みながら】#1 それはまるで花火のような

この前バーでお酒を飲んでいたんですが、
マスターの話が非常に目から鱗な話だったので思わずメモ。


生きていると、一度はこう思うんじゃないだろうか?


「自分が生きた証を残したい」と。


人間を含め、あらゆる生物はいつか命が果てる、ということは生まれた時から既に決まっている。

自分が居なくなれば、自分の存在を語るのものは、人々の記憶か物質しかなくなってしまう。だからこそ、自分のことを誰かに深く知っていて欲しいとか、自分が考えたものを残しておきたいとか、願うのではないだろうか。


しかしマスターはこう言った。「自分の生きた証は残したくない」と。


マスターにとってバーは一代で閉めるものらしい。

自分の命が尽きたら、バーもなくなる。後継は基本作らないものなのだとか。


なぜそう思うのか聞いてみると、自分にとって不要なものは全て削ぎ落としたくなってしまうと話していた。


「そういえばここにバーがあったな〜」と思い出してもらえればそれでいいらしい。


私はその話を聞いたとき、店長のバーは花火のようだな、と思い浮かんだ。


一瞬大きく打ち上がるけれど、消えて無くなり、そのあとはなくなってしまう。

だけど、人々が「見た」という記憶は残る。


私はまだ生きた証を残したいかよくわからないけど、
とりあえず悔いの少ない人生を行きたいな〜と思うのでした。

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