有給休暇、消化9日目。
いつも参考にしている映画談義。
開始当初から視聴しているが、今回は雰囲気が悪いまま幕を閉じた。
明け透けに感想を言い合うのは毎度のことなのに、なぜだかそれを頑として許さない、認めない場面が続き、観ているこちらが不安になるほどだった。
残念な気持ちがした。
物心ついた頃から、他者が揉めるのを目にすることが(例えそれがテレビドラマのワンシーンであっても)不快だった。
それなのに、飽きるほど家族不和に直面させられていたので、隠れられる場所を探すうち、やがて夢の中に逃げ出すようになっていった。目の前で家族構成員同士の衝突が始まると、極端に眠くなるのだ。そして文字通り、夢の中へ逃避していた。
この癖は未だに残っていて、冒頭の映画談義で繰り広げられたような場面を観ているだけで、いたたまれなくなり、とにかく逃げ出したくなる。
流石にもう、夢の中に誘われることはなくなったものの、やはり直ちに退散したくなるのだ。
少しでも他者の顔色や声色が変わるだけでもそうしたくなる。
まして怒鳴られるようなことがあるとするなら、足がガタガタ震えだし、肝が冷え、涙まで流れ出す始末。
毅然と、
敢然と、
果敢に、
勇敢に・・・・
どれも喉から手が出るほど欲しいのに、これまでもきっとこれからも実感することがない言葉だ。