すずき徒然(笑い話)
ずっと体調を崩している。五月から風邪をひき、風邪が治ったと思ったらかれこれ三週間くらい咳をしていた。ここ最近の風邪は咳が残りやすいらしい。咳で一睡もできなかった夜が明け、萎びた体で病院に行くと「もうウイルスも残ってないので、人に感染ることはないですよ」とのこと。せやかて工藤。なんか気まずいよ工藤。咳が出ている間、日課としていたスクワットもできていなかったにも関わらず、お腹は不思議とスレンダー。もう咳が止まるのが先か、私の腹筋が六つに割れるのが先かというところまできていた(嘘)しかし病院の薬とはすごいもので、飲み始めた途端、ピタッと咳が止まった。逆にちょっと怖い。
咳も徐々に収まり、ああ、健康体へと戻っていく…と安心したのも束の間、今度は首のリンパ節が腫れた。いま私の首の左側には、コブのような炎症が二つある。とても痛い。これもまた厄介なことに発熱するし、ちょっと喉がイガイガしたのだ。爆弾二つを首に抱え、会社近くの病院に行って念の為検査をするも、コロナ、インフルどちらも陰性。抗生物質をもらって帰ってきた。以前、一睡もしないまま福岡旅行に行った際も同じようなところが腫れたので、恐らく疲労によるものだろう。土日に予定していたイベントも諦め、自宅で絶賛養生中である。
なぜこうも体調を長期間崩すはめになってしまったのか。ここ二年は病気どころか風邪も引かなかった私である。自分なりに理由を考えてみた。テレワークの廃止による突然の毎日出社、年甲斐もなくカラオケでオール、からの翌日ビッグサイトで終日徘徊、連日の残業(終電多々あり)、寝不足などのシンプル不摂生、あれ思ったより心当たり多いな…。
とはいえどれも決め手にかける。いや、全部原因の可能性もあるけども。うんうんと頭を捻り考えていたら、突如閃いた。
あっ!
墓参り行ってなくね?
あまりスピリチュアルなことは信じない当方、昔、友達の占いに一緒についていったことが度々あった。信じてないというか、あまり興味がないので基本忘れちゃうのである。そんな中でも唯一覚えている占い結果がある。忘れもしない、確か巣鴨の母の手相占いか、横浜中華街の算命学のどっちかである。
「あなたは先祖に守られているわ」
へ〜とその時は相槌を打っていたものの、なんとなく思い当たる節があった。家庭環境にも友人にも恵まれ、転職してからは職場環境もだいぶマシになった。なるようになれー!(ハチワレ)の行き当たりばったりの精神で生きてきた、こんなちんちくりんな私が人並みの生活を送れているのは、ご先祖様が見守ってくれているのかとしれない、と心が暖かくなった。それからというもの、夏と正月に、家族と、難しければ個人で墓参りにできるだけ行くようになった。
さて、問題はここからである。そういえば今年の正月、墓参り行ったっけ?と思い、妹に聞いてみたところ「コロナ明けだったから、家族で墓参り行かなかったやん」とのこと。そうだ…行ってねえ…!
何を隠そう私は今年前厄なのである。破魔矢を玄関に飾り、対策した気になっていたが、なんと私は来年厄年なのだ。私の周りで拮抗する先祖の加護と前厄ゆえの厄災…!ていうか墓参り一度行かなかっただけでこの有様なの?先祖様達、繊細すぎでは?
冗談はともかく、体調も良くなったら夏休みにでもまた墓参りに行こう。こうでも言っておかないと、このブログを読んだ先祖に怒られそうな気がする。可能な限り、あまり人生で苦労したくないのでまもって守護月天!の精神で、先祖には媚を売っておこうと思う。あと年甲斐もなく無茶をするのもいい加減やめます。