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768杯目:腐るお金の話

4年前に発売された西野亮廣・著『革命のファンファーレ』
この本の259ページから263ページにかけて書かれていた『腐るお金の話』

このお話は、昨年公開された『映画 えんとつ町のプペル』にも通ずるお話ではあるのですが、この話を初めて読んだ時、なるほどなー!!と感心したものです。

コロナ禍で、『人の命』と『経済を回す』、どちらが大切!?どちらを優先!?と議論されたのも記憶に新しい。
もちろん現在も続いておりますが…

この事からも、これという正解がないまでも『経済を回す』ということは、そのくらい人が生きていく上で大切な事というのは理解できます。

確かにお金が腐らないというのは、物理的なことではなく、価値が変わらないという事なので、貯め込むことができるので経済が回らなくなるという、この本の話は納得できます。
(この場合、物価が上がると…とか、銀行の金利が…の話は置いときます)

昔、実際に外国であった話らしいのですが、その国でも現在はそのような仕組みはなくなっているので単なる昔話、御伽話のように感じられます。

実際、腐るお金、貯めていると価値のなくなるお金の世界で生活したことがないので、現実的ではない話に感じられました。

しかし、よくよく考えてみると、特に現代は『腐るお金』に近い体験をしていることに気づきます。
そして『腐るお金』は経済を回すということも。

それは何か?
もちろん物理的に腐るお金は存在しません。
しかし価値がなくなるということを考えると、それに近いものが現在でもあります。

それは、ポイントやクーポンや地域の振興券など…

ポイントやクーポンや地域の振興券…どれも有効期限が設定されています。
そして、それを有効期限までに使わないと無効、つまり価値がゼロになってしまいます。

この時、人の生活で起こる現象ってなんでしょうか?

まだ有効期限があるから、使わずにもう少し取っておこう。
そして、いよいよ有効期限が迫ってきて、これの価値がゼロになってしまうとなった時の心理、とりあえず勿体無いからと、無理矢理買わなくても良いものを買ったりしませんか?

少なくとも自分はそうですf^_^;

その人にとって必要のないものでも、それによって物とお金が動くので、経済的には回るということが起きます。

消費税が上がるとか、来月から生活に必要な燃料や物の価格が上がるという時に、駆け込み需要ということが起きます。

これも一種の、所持しているお金の価値がゼロとは言わないけど下がるから、その前に使っちゃおう!って心理ですよね。

そう考えると『腐るお金』の話って、仮説でも昔話でも御伽話でもなく、自分達はその中で生活していることがわかります。

と言って、それを理解しているとしても、先々の不安の方が強くて、どうしても貯金思考になってしまうのも理解できますけどね。(自身を含む)


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きひろ
貴重なお時間の中、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 駄文ながら一生懸命書かせていただいていますので、またいらしてください。