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1051杯目:【珈琲】コーヒー初心者が120人にコーヒーを振舞ってみた…最終回

紆余曲折ありながらイベント当日を迎えた。
まずは器具などのセッティング。
頭の中でシュミレーションしながら場所を決めていった。

まずはコーヒースケールの位置を決めてそこにドリッパーを乗せたサーバーを置く。
手袋をしていると最難関のペーパーの位置を決める。
そしてコーヒー粉缶を決めてメジャースプーンの位置を決める。
そしてドリップポットの位置決め。
そこまでは家から持ってきた昇降テーブルの上。

そしてお湯を沸かすための電気ケトルと電気ケトルドリップポットを、右サイドにL字型にセットした主催者が準備してくれたテーブルに置いた。
そして足元にドリップ済みのペーパーと出がらしの粉を収めるバケツをセット。
もちろんブラックで飲む人ばかりではないので、左側にミルクと砂糖を置いてそこで入れられるコーナーを作った。

最後にドリップする昇降テーブル前面にウッドラックを乗せて、恥ずかしいので、ドリップしているところを見えづらいようにした(苦笑)のは少し本音だけど、本当はディズニーのコーヒー関連のグッズを飾り付けしたかった。

とりあえず場所のセッティングを終えて、本番の練習もかねてスタッフにコーヒーを淹れながら位置の微調整をしていった。

そして産業祭スタートの時刻10時。
自分たちのブースは入り口に近いため、どんどん前を人が通過していく。
本当に自分の淹れたコーヒーを飲みに来てくれる人なんているのだろうか?
ちなみにその日の天気は晴れで、朝夕はひんやり、日中はうっすらと汗ばむそんな天気でした。

10時を過ぎて、奥にある飲食ブースを目指して先を急ぐ人も多いけど、ポツポツと自分のところに並ぶ人が出てきた。
並んでいる人数を見て、ハリオ02ドリッパーで2杯ずつ淹れていくことに決めた。

変に急いでコーヒーを淹れることはしたくなかったので、待っている人の数は気にしないで、いつものようにコーヒースケールと睨めっこしながらコーヒーを淹れていった。

2杯のコーヒーをドリップするのに約3分。
前後の準備と片付け時間を合わせて4分くらい。
並んでいる人2人を消化するのに4分はかかる。
それでも列はどんどん延びていく。
そのあいだ、自分的にはずっとコーヒーを淹れていられることが楽しかった。
飲み終わった人が紙コップを返しに来た時に『美味しかったよ!』と言ってくれる人が何人もいた。

コーヒー好きな人は『どこのコーヒー使ってるの?』って聞いていらっしゃる人もいた。
自分も逆の立場だったら聞いていただろう。
でも、自分は答えなかった。
なぜかと言うと、同じ市内のコーヒー豆屋さんで購入したコーヒー粉を使っていたから。
もしかしたら、そこのコーヒー屋さんも産業祭に出展しているかもしれませんものね。
もちろんそこはお店のPRも兼ねているだろうし、そのコーヒーをテイクアウトで販売しているかもしれない。
でもこちらは自分たちのブースに留まってもらいための手段としての無料配布コーヒー。
コーヒー屋さんに迷惑を掛けるわけにはいかないですものね。

そんな事で、どこのコーヒーかも分からず、淹れている人は有名バリスタではなくただのコーヒー初心者のハンドドリップ。
それでも列はどんどん延びていきました。

基本的にはコーヒーを淹れるという一連の工程が好きな自分としては、まったく苦ではありませんでした。

そして30分のお昼時間だけを取って、約6時間強、立ちっぱなしでコーヒーを淹れること約120名。
無事に初めての試みは上手くいったのではないかと…
最初は心配そうだったスタッフも、これなら来年もできそうだと認めてくれたので、また来年の産業祭でもコーヒー淹れやれそう。

ドリップも段々慣れてくると、淹れながらお客様とお話をする余裕も出てきて楽しかった。
ある意味、この体験もしたかったので。
コーヒーの話はもちろん、ディズニーの話など色々なお話をたくさんの方々と出来ました。
本当の目的である自分たちの仕事に関した話はほぼ出来ませんでした(苦笑)
でも、コーヒーを待っている間にディスプレイを眺めてくれたり、コーヒー以外の自分たちのブースではスタッフたちが対応してくれていたので目的は達成していたのではないかと…

片付けも終わってスタッフたちに質問してみた。
「どこのコーヒーかも、誰が淹れているのかもしれないコーヒーにそんなに並んでまで飲みたいものなんですかね?」って。
スタッフは「やっぱり無料でハンドドリップのコーヒーが飲めるというのは大きいんだよ!」
って言ってたけど、『そんなもんかなー?自分だったらお金払ってでも飲食ブースで美味しいもの食べた方が良いと思うんだけどなー。』って思った。
言い出しっぺでこの企画を立てた自分が言うのもなんだけど(苦笑)

でも、そうしてでも飲みたいと思ってしまうのがコーヒーの魅力なのかもしれませんね。
あらためてコーヒーについて学べたような気がします。
すごく良い体験ができた1日でした。

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貴重なお時間の中、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 駄文ながら一生懸命書かせていただいていますので、またいらしてください。